【閉店】経堂「ベコ太郎経堂店」 せんべろの次はコスパステーキ!晩杯屋新業態

【閉店】経堂「ベコ太郎経堂店」 せんべろの次はコスパステーキ!晩杯屋新業態

2017年5月29日

都内を中心に27店舗を展開する晩杯屋。当初は駅前の小箱の立ち飲みでしたが、最近は秋葉原店など百席近くある着席型も登場。それでも、コンセプトはブレることなく誰でも気軽に使えるコスパ系せんべろです。

そんな晩杯屋が本格的な新業態を立ち上げ。しかも、まさかのステーキ!酒場ではなく、着席型の正統派ステーキ食堂というのだから驚かされました。

 

場所は小田急線経堂駅から徒歩わずかな場所。細い路地ですが、商店街から駅へとつながる抜け道的なところ。地図がないと最初は迷うかもしれません。

 

正統派ステーキ食堂というからには、もちろん着席型です。酒場ではなく食事処なので、飲酒をしない食事利用の家族連れも多い。テーブル席ではベビーカーを畳んで食事をするママたちの姿も。

1人でも使える、が一つのコンセプトになっていて、調理場に向いて長いカウンターがあり、丸イスがずらりと並んでいます。椅子の間隔は広く、詰め込み感がないのは嬉しい。だってここはせんべろではなく”ビフテキ”を食べるんですから。

 

ビールはもちろんキリン一番搾り。一杯410円と晩杯屋価格を受け継いでいます。ジョッキサイズが変更されているのはご愛嬌。

 

さて、気になるメニュです。がつんとボリュームがある内容で、上からベコ太郎ステーキ(US肩ロース)、リブロース(USリブアイ)、ザブトンステーキ(USザブトン)、うわミスジステーキ(NZうわミスジ)にメンチカツです。

もうステーキをたらふく食べてというメニューは、定番のベコ太郎ステーキでも200gから。

 

トッピングには晩杯屋と共通のカキフライやエビフライといった揚げものがあり、ちょい飲みのつまみに使えます。ドリンクメニューはステーキ屋にもかかわらず一杯290円からのレモンサワーなどコスパ狙いが伝わってきます。

酒場マニアのちょっと一言として、ここのレモンサワーは「宝レモンサワー用焼酎35度」と「ポッカレモン100%プロフェッショナルスクィーズ」を組み合わせた、甲類とレモンの最大手の本気系。お試しあれ。

 

ベコ太郎ステーキ(US肩ロース)の200gがこちら。注文を受けてからコックが切り分け一枚一枚鉄板で焼く様子はカウンターから見え、期待感が高まります。鉄板皿の予熱を利用して、提供タイミングに焼き具合がベストになるようコントロールしているようです。

 

800円のステーキが200g、立食ではなく着席で食べられるのならば十分コスパ系と言えるでしょう。

 

ステーキソース、岩塩とブラックペッパーが用意されていますが、金子社長のおすすめはにんにくと醤油の組み合わせだとか。分厚く肉感がぎゅっとつまったステーキに、荒々しい味でがっつく。まさにオトコメシ。

 

メンチカツも150gからというジャンボサイズ。デミグラス風のソースをかけていただきます。

 

昨今、酒場のメンチも差別化に向けて様々なものが登場していますが、ベコ太郎はまさに肉本位といったもの。厚さもありますが、肉がみっちりと詰まり、肉汁は噛むとじゅわっと口に広がります。

 

800円のステーキ、400円のメンチ、150円のサラダで満腹、ここにキリン一番搾りをつけて1,760円(すべて外税)の仕上がり。酎ハイ系で飲み進めるとしても二千円台で十分な満足考えられそう。とはいえ、ここは食堂、深酒は向きません。

 

ホワイトホースは馬がラベルに画かれていますので、ホワイトホースのソーダ割りは晩杯屋では「馬ハイ」と呼ばれています。揚げものに馬ハイ(290円)、間違いない定番の組み合わせです。

 

店先には利用自由の自動空気入れ。小田急沿線は自転車利用者が多いので喜ばれそうですが、認知されるかな?

晩杯屋をはじめたアクティブソースの金子社長は元自衛官。自衛隊時代に日常的に食べ、一番の得意料理だとか。

ステーキ飲みをお財布に優しく楽しみたい方、晩杯屋巡りをされている方は一度覗いてみてはいかがでしょう。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

ステーキキッチン ベコ太郎 経堂店
03-6413-1229
東京都世田谷区経堂2丁目3-8 但馬屋ビル1階
11:00~23:00(無休)
予算1,900円

【明日まで一杯無料とのこと】