2008年、4坪の立ち飲み屋として武蔵小山から始まった晩杯屋。酎ハイが200円台、おつまみは100円から、お通しなしで軽く飲むだけならば、なんと千円でお釣りが来るという驚異的なやすさを武器に、あっという間に人気店となりました。
その安さ、そしてどこか懐かしい昭和立ち飲みの雰囲気が話題となり、次々オープンするお店はどこも大変なご繁盛店に。そんな晩杯屋が今度は水道橋にも登場しました。
水道橋駅の南側に広がる飲み屋街にできた晩杯屋水道橋店。この界隈には人気の立ち飲み店がいくつかありますし、大衆的な酒場も多い。水道橋飲み屋巡りはこれからますます注目されそうです。
さて、晩杯屋は何度もSyupoで紹介しておりますので皆さんにもおなじみかと思います。ということで、他のお店との違いや使い方についてをメインに紹介していきます。
まず、なによりも驚いたのがお店のメインアルコールがキリンになったこと。最近の店舗はアサヒビールでオープンすることが多かったので、これにはびっくりです。
ただ、ビールや周辺のRTDなどの銘柄を気にして飲む人としては、サッポロを飲みたいから大塚店へ、アサヒを飲みたいから巣鴨店へ、キリンが飲みたいから水道橋店へ。なんていうメーカー軸でお店選びができるようになったのはいいことかもしれません。
店内の造りは他の晩杯屋とそっくり。ドリ場(ドリンクをつくる場所)を囲むようにカウンターが配され、奥にフライヤーやサラマンダーがある配置。サラダやお刺身類は冷蔵庫に切り置きされているので、オーダーすればすぐにでてきます。大鍋で作られているもつ煮込みも変わりません。
ビールのジョッキサイズも変わらず嬉しい500mlサイズ。キリン一番搾り生ビール(410円)で乾杯しましょう。どのお店もそうですが、晩杯屋のビールの状態はとても素晴らしい。ちゃんと一杯目のドリンクが美味しいことって大事ですよね。
それでは、きりっと美味しい一番搾りで乾杯!
気になるドリンクメニュー。価格設定は他店と変わらず、宝の人気商品、色付きの下町ハイボール風味のゴールデン(250円)や、ポッカサッポロが作った焼酎のトニックウォーター割り、その名もチュートニック(290円)、晩杯屋の人気チューハイの緑茶割り(290円)など。
下町酒場好き、珍しい割材好きにはハイッピー、ホイス、天羽、ハイスキー(博水社の新商品)などもあって、これまた楽しい。
そして、キリンになって新たに生まれたハイボールがこの「馬ハイ」。キリンとディアジオ(英)の業務提携によって、現在はキリンが販売を手掛けるスコッチ「ホワイトホース」を使ったハイボールです。
なるほど、確かに馬のハイボールですね。カッコつけずにあくまで大衆的センスのネーミング、上手いなー。
続いてフード類。価格は同じ、メニュー構成も基本的には他のお店と同じです。やっぱりいつ見てもこの値段設定は驚きです。皆さんのお気に入りの料理はどれでしょう。お腹が空いているときは巨大な「ちくわ磯辺揚げ」がいいですし、定番の「マグロ刺し」も忘れてはいけませんね。
アジフライのダブルはいつまで2尾で180円が続くのか気になるところ。オリバーソースをたっぷりかけて食べたい。
オープン記念のアワビ刺し(200円)を楽しみました。値段が値段だけに、やっぱりこのサイズなのは仕方がないかな(笑)
立ち飲みで小銭でアワビ刺しを食べさせるというそのやり方が晩杯屋らしい。うなぎ蒲焼きがでてきたり、突然高級食材を入れてくるので思わず笑っちゃいます。
たこの唐揚げも珍しいと思い注文。こりこり、もちもち、炭酸のお酒とよく合います。
新商品、馬ハイを頼んでみることに。専用のジョッキを使っているのですね!晩杯屋さんのチューハイディスペンサーはガス圧が強いのでシュワシュワと跳ねています。
うんうん、やっぱりホワイトホースは美味しい。国産のハイボールにはないスコッチならではのスモーキーな香りがあってとても爽やか、後味もすっきりしていて口の中がリセットされるよう。ほのかに残る余韻が心地いい。他のスコッチよりやや甘めなので、こういうお店にもよく合います。
まさかイギリス人も、ホワイトホースを飲みながら赤魚粕漬けを食べている人がいるとは思いもしないでしょう(笑)
なんでもござれ、美味しくリーズナブルに楽しもうという大衆立ち飲みならではの使い方でしょ。意外と粕漬けの独特の風味とスコッチの香りは合います。ほんとに。
地元で働く会社員が中心で落ち着いた感じの客層です。周辺に大学も多いので、学生もお酒が好きなら飲みに来てほしいものですが、こういうお店はまだ入れないのかなー。静かに場の雰囲気を守りながら飲む学生は大歓迎です。千円で飲めるのだから、ひとり酒デビューにちょうどいい。学生時代、このなお店が学校の近くにあったら入り浸っていたと思います(笑)
他の晩杯屋と雰囲気、接客、メニューも大きな違いはありませんので、水道橋が経路の人は嬉しい選択肢の登場だと思います。軽く千円ちょっとで飲んでいきませんか?
ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
晩杯屋 水道橋店
03-6261-1193
東京都千代田区三崎町2-10-11 三崎町齋藤ビル1階
15:00~23:30(土日祝13:00~23:30・無休)
予算1,2oo円