田端「初恋屋」 山盛り海鮮楽しみたい、北区の魚処

田端「初恋屋」 山盛り海鮮楽しみたい、北区の魚処

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田端の人気店「初恋屋」は、店名の由来は先代が初恋で結婚したことからついた名前。なんと素敵なお話。いまは、先代の意思を受け継いだ二代目がお店を続けています。いまのご主人はもともと初恋屋の常連だった方で、飲み屋の常連が飲み屋をやる、というたまに耳にするパターンです。

“好きこそものの上手なれ”

飲み屋を愛している人が経営するお店は銘店ばかり。そんな飲み屋を紹介する私も、愛をこめて書かなくちゃね。

 

田端駅からJR東京支社ビルのほうへ歩き、跨線橋を降りてすぐの立地。田端という土地柄、近くにJRの職場が多いことから、初恋屋のお客さんは鉄道関係者が多いです。

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駅から向かうと、明かりの消えた初恋屋の看板が見えてきて、「あれ、やってない?」って心配になりますが、大丈夫。暖簾をくぐり、女将さんに「どうも」とご挨拶して、カウンターに座ります。

まずは赤星とポテトサラダで始めようかな。
サッポロラガーで乾杯です!旨味と苦味のバランスが良く飲み飽きないビールです。

ここのポテサラは山盛りで有名。ハムと卵も入った贅沢タイプ。やや固めで食べごたえあります。

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初恋屋といえば、リーズナブルでお腹いっぱいに食べさせる海鮮料理のお店。お刺身も500円以下で嬉しいボリューム。寒ブリにウニ、あとはねぎトロをもらおうかな。お刺身を頼むとかならずついてくる軍艦巻きは、酢飯ではありません。

先代が、「飲んでばかりは体に良くないからご飯を食べなさい。」ということで始めたもので、この辺りにも初恋屋らしさが今も生きています。

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ねぎトロは予想以上の盛り。盛りねぎトロを楽しもう♪
ねっとりとした旨味、すき身でつくる手のかかった一品です。

これはもう一本ビールですね。次は黒ラベルでお願いします。ビールは赤と黒二種類ありまして、赤星は裏メニュー。通常はびんも生も黒ラベルとなります。

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酎ハイ類では、レモンサワーがおすすめ。三ノ輪の角打ちもやっている酒屋「鈴木酒販」のSSマークがついたハイボールグラスでいただきます。クエン酸が入ったもので、これも下町ハイボールの派生として楽しいです。

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300円くらいのエビフライ。本当に何を頼んでもリーズナブル。それでいて、どれもしっかりしているから初恋屋目当てだけで田端下車してしまいます。

今回は頼みませんが、マグロのカマ焼きは一人で注文すると後悔するボリューム。4人位で宴会するときはオススメです。ブリかまも4倍はあるよね(笑)

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ビールをチェイサーに日本酒「奥の松」に切り替え。
福島会津のお酒。きりっとした味で、奥の松らしさといえる特長的な味です。定番酒に奥の松を選ぶ酒屋は珍しいです。ほかにも定期的に変わる地酒がありますが、ご主人が言うには「酒は酒屋が選んだもの」だそう。珍しいものから定番の季節銘柄まであり、日本酒好きにはたまらない。

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初恋屋の名物はねぎま鍋。脂がのったトロのようなマグロがたっぷり入り、これに葱とお豆腐を入れて丸鍋のようにクツクツと煮立てたもの。冬はもちろん、夏にも食べたくなるまさに逸品。

ねぎま鍋は江戸の頃は使い道のなかったマグロのカマの部分を美味しく食べる料理として誕生したものですが、最近はトロは高価な食材になってきたことから赤身でつくるお店が多いですが、初恋屋は昔ながらのネギマが楽しめる貴重な酒場。

近くに角打ちと立ち飲み屋、あと食堂もありますが、初恋屋にくると梯子できないほど満腹になってしまって困ります(笑)

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/なゆ)

 

初恋屋
03-3800-8278
東京都北区東田端1-12-1
17:00~23:00くらい(日祝定休)
予算2,500円