8月4日はビヤホールの日!年に一度の生ビール半額祭りで、銀座ライオンの歴史を味わう

8月4日はビヤホールの日!年に一度の生ビール半額祭りで、銀座ライオンの歴史を味わう

8月4日は何の日かご存知ですか?実は126年前、日本に初めてビヤホールが誕生した記念すべき日なんです。この歴史的な日を祝い、全国の「サッポロライオン」や「ヱビスバー」では、なんと生ビールが終日全品半額に!現存する日本最古のビヤホールで、歴史のロマンに乾杯しませんか。

8月4日 ビヤホールの日は開店時から行列ができる

(取材協力/サッポロビール株式会社・株式会社サッポロライオン)

スポンサーリンク

126年の歴史が詰まった、ビールの聖地へ

サッポロビール東京中央支社資料を撮影
ライオンの名称発祥の地 ライオン銀座5丁目店

物語は1899年(明治32年)8月4日に遡ります。ヱビスビールの美味しさを広めるため、東京・銀座に日本初の「恵比壽ビヤホール」がオープンしました。当時、ビールはまだ高級品。それを最高の状態で味わってほしいという想いから生まれたこの場所は、連日大盛況だったといいます。

この輝かしい一日を記念し、サッポロライオンは創業100周年の1999年に8月4日を「ビヤホールの日」として制定しました。

ビヤホールの日のライオンビヤホール 銀座7丁目店

その歴史の息吹を今に伝えるのが、銀座の中央通りに堂々と構える「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」です。1934年(昭和9年)に竣工したこの建物は、国の登録有形文化財にも登録された「ビールの聖堂」。一歩足を踏み入れれば、そこはまるで別世界です。

正面に輝くのは、ビール麦を収穫する女性たちを描いた巨大なガラスモザイク壁画。大麦の穂を模した太い柱、ビールの泡をかたどった照明など、「豊穣と収穫」をテーマにした荘厳な空間は、ただビールを飲むだけでない、特別な高揚感を与えてくれます。この歴史的空間で、年に一度の生ビール半額祭りが開催されるのです。

※全国のサッポロライオンチェーン各店でも同時開催

半額だからこそ味わい尽くす。私のビヤホール体験記

まずはサッポロ生ビール黒ラベルの金口グラスから

取材日の7月7日は七夕に合わせてプロジェクションマッピングが行われ、七夕星空ビアホールコンサートが開催されていた

年に一度の祝祭、その熱気を肌で感じたくて、私も一足お先に「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」を取材しました。プライベートで頻繁に利用していますし、オフィシャル取材も繰り返しさせてもらっているお店ですが、毎回ワクワクするこの空間。喧騒と活気に満ちたホールで、まずは一杯目を注文します。

常連さんがまず頼むという、サッポロ生ビール黒ラベルの小グラス、愛称「金口(きんぐち)」からスタートです。

1杯ができるまで、大勢の人々が携わっている

この一杯には、サッポログループの美味しさの追求が凝縮されています。

上富良野町にあるサッポロビール向けの大麦畑
サッポロビール向けのホップ畑

世界中の畑で活躍するサッポロビールの社員と生産者が協働契約栽培した原料を使用(生産者と一緒につくっている)。

サッポロビール千葉工場

これを千葉・船橋にあるサッポロビール千葉工場(以下、銀座7丁目店のサッポロ生ビール黒ラベルの場合 ※店鋪・銘柄によって製造場所は異なります)で醸造し、銀座までは鮮度を保つため専用タンクローリーで運んできます。

工場からビールを積んできた専用トラック
銀座ライオンビルの地下にあるビール貯蔵タンク

ビールは、このビヤホールの地下にある貯酒タンクへと注がれて冷温管理。そこで静かに寝かされ、完璧な温度に冷やされたものを、一階のカウンターまで一気に汲み上げて提供されるのです。

注ぎ手は、熟練のサッポロライオン社員。昭和の頃から使用している独特な形状をした「スウィングカラン」を巧みに操り、伝統の「一度注ぎ」でグラスを満たしていきます。

スウィングカランは流速が繊細

これは液体と泡を別々に作るのではなく、勢いよく注ぐことでグラス内に渦を作り、ビールから余分な炭酸ガスを程よく抜きながら、きめ細かくクリーミーな泡を同時に作り上げる神業。雑味を泡に閉じ込め、液体と泡の黄金比7:3を生み出します。鮮度、ガス圧、温度、そして注ぎの技術、すべてが完璧な一杯。爽快に飲み干すのが粋というものでしょう。

ビールと合わせるために作られた伝統の料理

二杯目からはジョッキのサイズをアップするのが私のスタイル。サッポロ生ビール黒ラベルの特大ジョッキをいただきます。

合わせる料理は、2025年夏のおすすめ「ピリ辛スープに漬け込んだあさりの醤油漬け」(950円)。ニンニクと唐辛子が効いた醤油ベースのスープに漬かったあさりは、旨味が凝縮されていて、夏バテ気味でも自然と食欲が湧いてくる味わい。特大ジョッキのビールが面白いように進みます。

三杯目は、趣向を変えザーツ産ファインアロマホップの華やかな香りが心地よい「エーデルピルス」のマグジョッキを。

これに合わせるのは、昔から親しまれてきたライオンの定番メニュー「牛肉のビール煮」(2,980円)です。少々お値段は張りますが、生ビールが半額の今日こそ試すべき逸品。

じっくり煮込まれた牛肉は驚くほど柔らかく、濃厚でコク深いソースがビールを誘います。

チキンの唐揚げ
ローストビーフ

もちろん、不動の人気を誇る「LION チキンの唐揚げ」(1,300円)や、しっとりと仕上げられた「ローストビーフ」(2,180円)も外せません。

常連さんに人気の塩えんどう豆 650円
プレッツェル 680円
LONGガーリックトースト
カツサンド 1,380円

半額になるのは黒ラベルだけでなく、「白穂乃香(首都圏・愛知県限定)」、「ヱビスビール」各種や「SORACHI 1984」(一部取り扱いのない店舗があります)など、提供されている樽生ビールはすべて対象。この機会に様々なビールと料理のペアリングを試すのが賢い楽しみ方です。

SORACHI1984
白穂乃香

ビールを浴びたらラッキー?ブーツグラスとガリバーの挑戦

残念ながらビヤホールライオン銀座7丁目店にはありませんが、他のライオン店舗で体験できるユニークなグラスが「ブーツグラス」です。

その昔、ドイツの兵士が戦勝を祝して長靴にビールを注ぎ、回し飲みしたのが始まりとされています。飲むとき、つま先に溜まった空気が「ゴボッ!」と弾けて顔にビールが跳ね返ることがあり、そのビールを浴びた者は『ラッキーな人』として賛美されたのだとか。

さらに、大ジョッキ約3杯分も入る特大サイズの「ガリバーブーツ」も存在します(ガリバーブーツのみビヤホールライオン銀座7丁目店にもある!)。われこそはビール党という方は、ぜひこの半額イベントで挑戦してみてはいかがでしょうか。

※適性飲酒の範囲内で

ごちそうさま

半額となる対象店(一部)

ヱビスバー 銀座コリドー店
サッポロビール 千葉ビール園
銀座ライオン新橋店
新宿ライオン会館

126年の歴史が刻まれたビールの聖地で、年に一度だけ開かれる大盤振る舞いのお祭り。8月4日の「ビヤホールの日」は、全国のサッポロライオン、ヱビスバーなどが活気に満ち溢れます。

夕刻には「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」や「ライオン 銀座五丁目店」で、サッポロライオン社長の田澤さんや会長の三宅さんが来店し、お客さんと一緒に乾杯をするイベントも開催されます。歴史を語り継ぐ人と杯を交わす、またとない機会です。

年に一度の特別な日。ビヤホールの熱気を感じながら、最高の生ビールで「生きている喜び」を分かち合いましょう!

店名ビヤホールライオン 銀座七丁目店
住所東京都中央区銀座7-9-20 銀座ライオンビル 1F
営業時間月・火・水・木・日  11:30~22:00
金・土・祝前日    11:30~22:30
創業開店日:1934年4月8日
サッポロライオンの創業は1899年