神田の飲み屋はレベルが高い。ひょいと飛び込んでも”あたり”が多い。
銀座の”あたり”とも日本橋・築地にある店の”あたり”とも違う、神田ならではの良さがあると思います。
神田の”あたり”は何かというと、それは店主の人柄。神田という街が引き寄せるのか、この街で飲むと、店主の気遣いや料理に感動させられることが多いです。
惜しまれつつ店を閉めた高架下の名酒場「升亀」も、魚の銘店「三州屋」も、お弁当屋の二毛作で夜は立ち飲みとなる「ふぃがろ亭」もそう。どの店も、店主の人柄でお酒が進みます。
ここ、「さわ好」もそのひとつ。
笑顔が素敵な奥さんと、丁寧な接客とセンスのよい料理でもてなす大将のふたりでやっている家庭的な立ち飲み屋さんです。
いらっしゃいませ。
笑顔で迎えられると気持ちいいよね!
まずは瓶ビールで乾杯を。瓶ビールはキリンラガー(中・400円)というのも渋くて素敵。
はい、乾杯です。
お通しがなくて、料理は150円から食べられるちょっとずつのメニューが嬉しいです。あれこれ食べたいし、そもそも、そんなにたくさん食べるわけでもない立ち飲みでは、これくらいがいいんです。
ポテトサラダはそば猪口に入って登場。「ポテサラばかり食べている」とよく言われる私ですが、ここのポテサラはこれまで食べたことのないパターン。卵入りですが、非常に濃厚でもっちりとしています。
特別、やきとりや魚料理に特化しているのではなく、素直に飲兵衛ごのみのメニューを集めました感のある品書き。このほかに日替わりメニューもあるので、通っても楽しいよと常連さん。
入ってきてそうそう、酎ハイとナポリタンを頼んだ常連さんをみて、「ここはイイ」と感じました(笑)
一品目にポテサラを目当てに来るというのは、なかなかなもんですよ♪
注文が入ってから洋食屋の一人前サイズのフライパンで手際よくつくられるナポリタンを眺めつつ、私もお酒をお代わり。
おとなりの常連さんは、聞けば鹿児島のご出身だそう。私も先日鹿児島に行ってきたんですよーという話をしながら、お隣さんにあわせて九州の芋焼酎をお湯割りで。
寒くなってきましたからねー、お湯割りがほっこり美味しいです。
定番のいいちこや黒霧島などがありますが、メニューにないものはカウンターに並んでいるのでそこから選ぶのが楽しい。
旭鳳など珍しい銘柄は酒屋の提案だそう。いい酒屋さん使われていますね!
居酒屋のお酒メニューのレベルは酒屋で変わります。
ここにお店を出して、まだ若いのだそうですが、大将は飲食の業界で長年やってこられたベテラン。
料理の質がよいのにこの価格、神田でこういうお店があるのはとても貴重なことだと思います。
常連さんが多いですが、大将の人柄に引き寄せられたのか、皆さんとっても明るくて素敵な方ばかり。初めての方もすっと馴染めることまちがいなし。
神田っていいね♪
ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/塩見なゆ)
立ち呑み さわ好
03-3256-5545
東京都千代田区神田須田町2-12-5
17:00~22:30(土日休み)
予算1,500円