英鮨は上野に本店を構え、都内にいくつか系列店を構える寿司店です。カウンターをメインにした典型的な寿司店ですが、おつまみが豊富でお酒も安く、大衆酒場感覚でも利用できる、使い勝手の良いお店。『英鮨御徒町店』は昼飲みから終電後まで利用可能、頼れる存在です。
目次
高級鮨店と回転寿司の間、酒場好きにちょうどいい店
回転寿司と高級鮨店は、同じ鮨でもまったく別のジャンルですが、その中間を埋める存在というのも、もう少し話題になっても良いのではないかと思っています。
一昔前は、どの商店街にも一軒はあった町の鮨店が、その役割を担っていました。いまは、安く鮨を食べるならファミレス感覚の回転寿司チェーンへ、晴れの日ならば高級寿司店へという流れになり、日常的にふらっと立ち寄り、居酒屋のように使える店は減少傾向です。
都心で、このポジションをしっかり守っているのが、上野で長くやってきた『英鮨』です。上野に2店舗あるほか、御徒町、北千住、渋谷、中野に支店を持つほか、江古田、練馬、中野などで「魚がし鮨」という店もあります。運営母体は共英総合事務所。
今回は、東京の酒場好きならばご縁のある街・御徒町にある『英鮨 御徒町店』を訪ねます。
上野の英鮨は非常に広く、宴会にも利用できるお店ですが、御徒町店は奥に長いカウンターをメインとした比較的小さなお店です。食材がぎっしり詰まった鮨用のケースが並ぶ一直線のカウンターと、職人さんがずらりと並ぶ雰囲気は、街の人気鮨店を訪れたときのようなワクワクする気持ちがします。
品書き
お酒
- サッポロ生ビール黒ラベル:550円
- 瓶ビール サッポロ黒ラベル中瓶:650円
- デュワーズハイボール:500円
- 日本酒 沢の鶴:400円
- 日本酒 吉乃川 厳選辛口・一ノ蔵・高清水:各700円
- レモンハイ・お茶ハイ・焼酎ソーダ:各450円
料理
- 白身刺身(ワラサ・マダイ・スズキ):950円
- ヒカリ物刺身3品盛合せ(ニシン・かつお・キビナゴ):850円
- 刺身7点盛合せ:1,800円
- 鯛かぶと煮:850円
- 得にぎりづくし:2,900円
- もずく酢:450円
- 芽カブ・生クラゲ・やみつき明太子:各500円
- 握り:100円~
- コハダガリ巻・穴キュウ巻・鉄火巻・アジたたき巻など:350円
- サーモンハラス焼:800円
- マグロ切り落とし:850円
- 本日の味噌汁:300円
はしご酒の最後は、鮨で〆よう
サッポロ生ビール黒ラベル(550円)
英鮨を私は月に数回利用しています。もちろん、プライベートです。ですが、考えてみると1軒目で訪ねたことは一度もないと思います。20時過ぎに、小腹を満たしつつもう少し飲みたいというときに「英鮨」が候補に浮かんでくるのです。
店が変われば、再びビールが飲みたくなる。サッポロ生ビール黒ラベルで乾杯!
得にぎりづくし(2,900円)
しっかりと飲み直したいときは、定番の刺身盛り合わせ(900円前後)を注文し、ちびちびとつまみながらお酒を楽しみます。1時間ほどで終わりにしたいときは、最初から握り寿司から始めるのが私のお決まりです。
2〜3人で飲む場合は、特にぎりづくしセットを1つ注文します。これだけで十分に満足し、お腹も心も満たされます。
大きい寿司下駄にぎっしり盛られた握りは見ていて気持ちがいいですし、この眺めで何杯でもお酒が進みます。※お酒は適量で。
とくに、まぐろの中落ち軍艦や光り物、鯛などは安定した美味しさ。二軒目ですから予算は控えめでいても、これだけ食べられれば十分満足です。
お茶ハイ(450円)
ビール、日本酒以外では、宝焼酎ベースのお茶ハイがおすすめです。お寿司屋さんの緑茶ハイが美味しいというのは居酒屋好きの間では共通認識だと思いますが、ここ、英鮨のお茶ハイもしっかり濁って旨味が強い、美味しいお茶ハイです。
細巻き(各200円)
もう少しつまみたくなれば、都心の職人がつくる鮨店とは思えないほど良心価格の細巻きを選びたい。干瓢や納豆巻きも、立派な酒の肴です。
沢の鶴(400円)
沢の鶴のお燗は1合400円。鮨店といえば、お酒が居酒屋よりひとまわり高いイメージがあるかもしれません。ここでは、近くの居酒屋チェーンと並ぶような安さです。
ごちそうさま
年中無休。年末年始も、休まず営業。お昼から朝6時まで通し営業をしているのに、この価格。2,000~3,000円で楽しめます。なんて頼もしい鮨店でしょう。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 英鮨 御徒町店 |
住所 | 東京都台東区上野2-3-9 カンカンビル1F |
営業時間 | 営業時間 11:00~翌06:00 (金曜日は翌朝8:00まで) ランチタイム 11:00~15:00 日曜営業 定休日 年中無休 |