大井町『丸吉飯店』蟹入り五目炒飯にはキンキンに冷えた瓶ビールを

大井町『丸吉飯店』蟹入り五目炒飯にはキンキンに冷えた瓶ビールを

2021年4月30日

大井町駅前で30年以上、阪急大井町ガーデンの脇にある小さな大衆中華「丸吉飯店」。人気はぷっくらと膨らむ餃子五目焼きそば、そしてみんな大好き「チャーハン」です。普段は終電まで営業し、夜は飲める町中華としてお酒好きが〆の一杯を飲みにやってきます。

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夜から開く町中華

再開発が進み、一部を除いて大型の施設ばかりになってしまった大井町駅前。それでも、少し際を歩いてみれば、まだまだ懐かしい個人店が集まる商店街や飲み屋街を見つけることができます。

丸吉飯店もそうした一軒。JR東海道線の線路沿いの道に面しているため、電車の車窓からも確認できます。

時節柄の営業時間変更により、いまでこそ正午前から営業をはじめていますが、普段は17時過ぎにならないと開きませんでした。大衆中華(町中華)で、夜のみ営業というのは非常に珍しいです。

入るとすぐに奥へと伸びる10席ほどのカウンター席。華やかな朱色の使い方が実にいい感じです。途切れることなく、”カッコンカッコン”と鳴り止まない中華鍋の音をBGMにして、まずは瓶ビールでスタート。

お隣、大森はかつてアサヒビールの工場があり、スーパードライ発祥の地でもあることから、蒲田・大森・大井町はアサヒ率高め。

トクトクと注いで、それでは乾杯。

品書きは頭上の横に長いプレートから確認。直上過ぎて把握するのはちょっとたいへん。50品ほどの献立があります。

品書き豊富、おつまみも充実

品書きがみやすいのは二階席。ちなみに二階は2・4人がけのテーブルが並び、夜は仕事帰りの会社員たちが宴会をする光景もみられました。

アルコール類は、ビール(中びん600円)、お酒(500円)、冷酒(800円)、紹興酒(小700円・大2,000円)。加えて、缶チューハイ缶詰角ハイボールなどが用意されています。

餃子(6個500円)やレバー辛子煮(750円)などのお酒のおつまみは十分用意されていますが、さらに小鉢でチャーシュー(ハーフ700円)やザーサイなどの小鉢も選べます。

トッピングたっぷりチャーハンはビールのつまみ

アサヒスーパードライ瓶ビール

それにしても、ここの瓶ビールは芯までキンキン。ビアタンに注いでも泡が必要以上に立ち上がりません。よく冷えたスーパードライは中華と相性抜群です。

五目炒飯(900円)

ときどき炒飯とビールの記事を掲載してきたSyupoですが、ここでも目的は炒飯飲み。

鍋を置かないとガス台から火柱が揚がるほどの強火でカチンカチンに熱せられている中華鍋。そこに素早い手付きで卵、ごはん、葱、チャーシューにコーンなどを次々と投下し、あとは鍋全体をつかって、がんがんと炒めていきます。

盛り付けに、エビ、蟹、めんま、うずら卵をあわせて完成。カウンターからはそうした調理の様子が眺められて、職人技のライブでビールも進みます。

コーンが入っているのは珍しい。

ほんのりしっとり、味濃いめ。旨味がつよくビールのおつまみになる炒飯です。具が多いので、これをおつまみにして、「宝焼酎のやわらかお茶割り」などのRTDをちびりと飲むのも良いものです。

2階は落ち着いて飲めますが、注文は1階で。

駅近く、深夜までやっている町の中華屋さん。またいつか、はしご酒の〆に中華飲みが楽しめるようになることを願っています。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名丸吉飯店
住所東京都品川区大井1-50-14
営業時間営業時間
[月~金]
11:00~21:00(L.O.20:30)
[土・祝]
11:00~20:30(L.O.20:00)
定休日
日曜・年末年始
開業年1983年