田町駅前の老舗酒場といえば「駒八」です。
創業から45年、創業者の駒八おやじこと八百坂さんは、27歳で脱サラ後、夫婦ふたりで小さな酒場を開業し、5年後に田町へ移転。田町を中心に複数の店舗を広げてきました。最近まで現役で、いまでも本店に顔を出しては常連さんとのコミュニケーションを楽しんでいます。
そんな駒八の本店(駒八 慶応仲通り店)が2020年に移転。新しくなった店舗は一階のカウンターがスタッフの皆さんと近くてライブ感アップ。2階はグループ利用に、3階は宴会利用ができます。
移転してもカウンターの賑わい変わらず
豊洲直送の魚と、こだわりの日本酒。そしてなにより、お客さんの顔を覚えてくれる個人店ならではの親しみ感じる接客が魅力的です。
田町は言わずとしれたNECの企業城下町。駒八本店のビールは同じグループにあたるアサヒです。
まずは樽生ビールで乾杯!
キンキンに冷えたエクストラコールドのスーパードライは、驚くほど爽快なのどごしです。
お通しの小鉢。この日はタコワサやっこです。
ビールは樽生(550円)、中瓶(580円)ともにアサヒスーパードライ。ホッピーセット(450円)は白黒あり、酎ハイ類はハイサワー(450円)です。
日本酒は出羽桜など定番に加えて、売り切れごめんの週替りあり。なかなか通好みのラインナップです。普通酒から純米吟醸まで幅広く揃います。
日本酒で悩んだら、駒八おやじがチョイスする地酒飲み比べを。客数が多く日本酒がよく回転しているお店なので、フレッシュなお酒を飲み比べてみるチャンスです。
駒八おやじさん出身地の北海道料理などが揃う
献立で最も目を引くのは「本日の目玉」。鮮魚卸との長い付き合いだから用意できるという、破格のお刺身が登場します。今日は白魚刺(280円)。刺身盛り合わせ(1,,280円)、インドまぐろ(本マグロ・850円)、カンパチ、地ダコなど。
駒八おやじこと八百坂さんは北海道室蘭の出身。だから焼き鳥は豚肉を独特なタレで焼き上げる室蘭やきとりを置いています。定番の人気メニューは自家製さつま揚げやカボチャャアーモンド揚げなど。いずれもロングセラーです。
本日の目玉・白魚(280円)。鮮度抜群、ぷりっぷり。
常連さんに人気の料理2品
アスパラにく巻フライ(680円)。揚げたてサクサク、食感のコントラストも楽しいです。
常連さんのイチオシメニュー、隠れメニューあり。駒八おやじの軽快なトークのファンは多く、何十年と通っている人も少なくありません。
駒八の新しいロゴが描かれたビールジョッキ。スタッフの方のTシャツにも描かれています。デザイン・ユニフォームはなんとビームス。ビームスの社長もまた駒八の常連さんの一人です。
サービスで出てくる〆のお椀と同じくらい温かい笑顔で見送られて、ごちそうさま。
店の入れ替わりが激しい田町で40年以上。駒八おやじの人柄を慕って、その経営手腕を学びに訪れる若き外食チェーンの創業者や社長が多いです。
田町の老舗人気店、お近くで飲む際はふらっと覗いてみてはいかがでしょう。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 駒八 慶応仲通り店 |
住所 | 東京都港区芝5-26-1 1~3F |
営業時間 | 営業時間 月~土 16:00~22:30 定休日 日曜日 |
開業年 | 1975年 |