宗谷地方・稚内の名物といえばウニが有名ですが、他にも海産物がたくさん。宗谷海峡を挟んでオホーツク海と日本海が合流するこの地の魚種は豊富です。
今日はそんな稚内から、漁師直営の海産物直売所で楽しむ浜焼きをご紹介します。店はその名もずばり「漁師の店」。ノシャップ岬にも近い日本の突端にあります。
北海道の突端へホタテを焼きに行く
旭川から特急列車で3時間40分。北海道の広さに毎度のことながら驚かされます。
最北端の駅・稚内駅は近年建て替えられて観光拠点にうまれかわりました。そんな駅に併設されたバスターミナルから路線バスで30分。突端のノシャップ岬へ。遠く利尻島を眺めたら、さぁ、浜焼きに向かいましょう。
ずばり「漁師の店」。一階は水産加工と直売コーナー。そして店の右側には「お食事処」の暖簾。といっても定食屋というよりは、イートインコーナーのような場所。今日、飲む場所です。ちなみに二階はライダーハウスとして営業していて宿泊も可能だそうです。
無造作につまれたトロ箱。決して観光向けの雰囲気ではありませんが、あったかい雰囲気でもてなしてくれるお姉さんが迎えてくれます。「飲めますか?もちろん」そんな会話から始まります。
無造作な店ですが、品書きは魅惑の顔ぶれ
刺身定食、海鮮丼、そして名物のウニ丼。浜焼き料理はホタテやいかなど。魅力的な肴が超庶民的な価格で並んでいます。自家用車やオートバイで来るのは確かに便利かもしれませんが、私はこんな料理を前にして飲酒をお預けなんてことは到底できません。今日ももちろん路線バス。
家庭用のシンクがあるイートインコーナー。となりでホタテなどを買ったら、あとは好きなテーブルで自由に焼いてよし、というシステムです。
ホタテよし!ビールオープンよし!では乾杯。
大きめの活ホタテが250円。現地値段はすばらしい!
醤油、そしてオススメの食べ方でバターを乗っけて出来上がり。
北海だこ刺身はこのボリュームで350円!
おつまみに、北海だこ(350円)と味噌汁(150円)をもらって、本日の昼飲みセットの完成です。茹で具合がちょうどよいモチモチのタコは期待以上のもの。
味噌汁の具は帆立稚貝がたっぷり。出汁が染み出していてなかなかの美味しさ。ホタテの産地で生活したことがない身としては、なんとも贅沢な食べ方です。
稚内駅周辺にも昼飲みできるお店はいくつかありますが、ちょっと足を延ばしてみればより旅情を感じる現地感あるお店に出会えます。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 漁師の店 |
住所 | 北海道稚内市ノシャップ2-3-8 |
営業時間 | 営業時間 8:00~17:00 日曜営業 定休日 不定休(1月~4月中旬は冬季休業) |