人口あたりのスナックの件数が日本一の宮崎。リーズナブルにコミュニケーションとお酒を楽しむ風習は、近年では立ち飲み文化の拡大にもつながっています。宮崎市は立ち飲みが次々とオープンし、個性豊かな顔ぶれが宮崎の夜を彩っています。
そのひとつ、「立呑酒場タチキン」は、ニシタチにも近い高松町の西銀座通りに面した一軒。沖縄の立ち飲みをモチーフにしつつ、宮崎の土地の食材をふんだんに使ったご当地サワーなども飲ませてくれるお店です。
明るく清潔感がありつつも、酒場らしい色合いで落ち着いて飲めます。トーク上手なお兄さんのキャラクターもあって、若い人から黒帯ノンベエまで、ふらっと立ち寄り、軽く会話を楽しみつつ一杯飲んでいくような雰囲気です。
まずは、なにはともあれ生ビールからスタート。沖縄テイストですが樽生は三ツ星ではなく一つ星。サッポロ黒ラベルで乾杯。
壁に書かれた品書きは、いかにも南国テイストでよいですね。へべすサワーに日南レモンサワー(各500円)などもあります。取り揃えられた豊富な焼酎は、さすが宮崎県。
宮崎でもじわじわ広がりつつあるセンベロブーム。沖縄県のセンベロは本当の意味で酔わせにきていると言われますが、こちらも同様。3杯も飲めてしまうのです。しかも焼酎は量たっぷり。
2杯の半ベロセットは500円。両方とも生ビールも選べます。
生ビールは通常400円、メガサイズもあって800円。料理は串揚げをメインにしたもの。
うずら卵をちびりとつまみつつ……
ビールの次はなみなみ注いでくれる宮崎焼酎を。木挽は雲海酒造の人気銘柄。すっきりとした味で、一年を通じて気候のよい宮崎の夜にぴったりです。
串ものは揚げたて、ひとくちサイズ。1本から頼めて100円です。
焼酎ソーダなどを飲みつつ、お店の皆さんの会話に混ぜてもらい楽しい夜が流れていきます。何軒もはしごするのは当たり前だという人も多いそう。〆は昔からのうどんや肉巻きおにぎりが有名ですが、最近は辛いラーメンも人気なのだとか。
入りやすい、お手頃価格、遅くまでやっている。陽気でさわやかなノンベエさんたちが集う楽しいお店でした。宮崎ではしご酒の合間にふらっと立ち寄られてみてはいかがでしょう。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 立呑酒場 タチキン |
住所 | 宮崎県宮崎市高松町3−33 |
営業時間 | 18:00~26:00※午前2時 基本無休 |
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