【企画】<野毛たてのみ横丁>を全軒制覇!一軒目編
ご存知、神奈川県最大の飲み屋街・野毛。最寄りの桜木町駅から野毛へと入る際に通る「野毛小路」。この玄関口新たな横丁が2017年春オープン。その名は「野毛たてのみ横丁」。横町だけど縦という疑問をいだきつつ、まずは路面に向いた海鮮居酒屋「ヤマヤ鮮魚店」を覗いてみました。
野毛たてのも横丁は新たに完成したばかりの飲食店ビルで、1階から5階まですべてが普段から立ち寄れる価格帯の居酒屋です。横浜の飲食店オーナーは横のつながりが強く、ここ「横浜たてのみ横丁」は、横浜市内で展開する人気居酒屋の仲の良いオーナーたちが集まり、出店させた施設です。
一階の「ヤマヤ鮮魚店」は三浦長井港の買参権を持つオーナーが開いた店。毎日市場に仕入れに行き直接買い付けることで鮮度と価格の両方に利点があります。お客さんとしても安くて美味しいことに越したことはありません。
オープン間もない施設だけあってビルも内装もぴかぴか。これから時間をかけて味わいがついていくのが楽しみです。
入ってすぐにカウンターがあり、一人でふらっと立ち寄ることも可能。横丁といっているだけあって、梯子飲みも歓迎だそうです。
ビールはサッポロ黒ラベル。中ジョッキ480円(以下すべて税別)、大で680円。瓶ビールは赤星が入ります。酎ハイ類は380円から。ホッピーセットが390円ですし、ゆったり着席型のお店としては野毛の相場よりちょっと安い印象です。
一杯目はやっぱり黒ラベル。もちろん大ジョッキ(容量630ml)です。630型ウィングジョッキで680円は超お得。グラスとビールの冷え、泡の状態もよく生派におすすめできる一杯です。乾杯!
気になるメニューがこちら。看板はやはり自分たちで直接入札して仕入れる三浦の幸をつかった刺盛りでしょう。三崎の名物・キンメも気になります。
定番メニューはなく、すべて日替わりの両面一枚に今日の品書きが揃っています。三浦の鮪に野菜も地のものとこだわっていますが、やはり全体的に価格は抑え気味。
刺身五点盛り合わせ(1,700円)でこのサイズ!点数が多いだけでなく、内容も豪華で賑やか。すべて長井、佐島、三崎など三浦の地魚だそう。キンメの刺身もあってこの価格は、市場や地方の港町でもなかなか見られない内容です。鮮度もよく、褒めすぎでは?と言われるのを承知で、これはおすすめです。
刺身の包丁のいれかた、なめろうの鮮度など、ただ盛り付けただけではないのもよくわかります。二人でこれがを頼んだら一品で満腹かもしれません。
お刺身だけではなく、天ぷらもすごい。コリンキー南瓜や紅クルリ大根などの三浦野菜をつかった天ぷらの盛り合わせ。これで580円。揚げたてでサクサクで、野菜は油を吸いすぎてなくカラっとしているのもポイント高い。
取材だからボリューム増やしました?と念入りに確認した筆者の気持ち、わかっていただけますか。
生ビールから赤星へ。興奮の山盛り料理から、少し落ち着きたく瓶ビール。店の勢いに圧倒させられた心をいつものペースに。
金目鯛の煮付けは半身で1,980円。お玉や菜箸と比較してわかる立派な個体です。じっくり煮付けているとのことですが、あまり濃くなりすぎずに、ほどよい身離れと金目特有の脂の甘みや華やかな香りも残っています。日本酒にするか、焼酎もよいですね。
氷結レモンサワーは、凍らせたレモンをいれた酎ハイ。樽詰めサワー系ではなく、甘さのないきりっとした味で、天ぷらと合わせてもしっくりきます。
大手チェーン居酒屋以外では大箱の飲み屋が少ない野毛。グループで飲み会を開く際、この街は店選びに困ります。「ヤマヤ鮮魚店」は新規のビルだけあって席数に余裕もあり、6人とか10人なんていう人数で飲みの場所を探すときにはきっと役に立つ一軒でしょう。料理の内容も魚好きに響く個性あり。
梯子するので軽くと思っていたのに、美味しくてだいぶ食べちゃった…(笑)
ごちそうさま。
※食べきれない分は、取材に同行しているサッポロビールの皆さんが美味しく食べました。
【お詫びと訂正】タイトルの店名に誤りがありました。正しくはヤマヤ鮮魚店です。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)
ヤマヤ鮮魚店
050-5593-6276
神奈川県横浜市中区花咲町1-28-1 横濱コーヨー38番館 1F
17:00〜24:00(無休)
予算2,800円(宴会なら4,300円)