板橋区大山は、昨今お昼から飲める店、安く飲める店の出店が著しいエリア。もともと歴史ある街の大山は、ハッピーロード大山を軸として広い面で賑わっていた頃の面影が随所に残っています。
川越街道と鎌倉街道の交差点であり、そして地名の由来(※諸説あります)ともなった大山詣に使われたいくつかある道のひとつがここから始まっていたこともあり、古くから交通の要衝として栄えていました。昭和中頃の写真をみると、デパートまであったりと今以上に賑わっていたことがわかります。
そんなこの地で、空いた物件にぽつりぽつりと居酒屋が出来始め、いまや酒場タウンのひとつといっていいほど成長しました。
昼酒処は色々ありますが、「やきとり・唐揚げ わいわい」は特にスタートダッシュに使える一軒。
明るい時間から地元の主さまたちで賑わう店内。カウンターに簡易ハイチェアというつくり。立ち飲みと謳っていますが、立ち飲み感覚の手軽さで一応座れますというスタイル。
500円で焼鳥にホッピーやサワーがついたセットが目を引きます。軽く散歩の間に立ち寄るにはちょうどいい内容です。割り材豊富な酎ハイ類は、壁一面にずらりと短冊で並んでいます。
ビールはお馴染み、1990年生まれのキリン一番搾り。これは単品の注文で450円。500円のセットは一回り小ぶりになりますが、生ビールの品質はばっちりなので、乾杯はやはりビールではじめたい。
乾杯!
セットの焼鳥は好きなものを選べます。軽く駄菓子屋感覚でコイン握って飲みにこれて、この内容は満足です。塩の場合は東松山的な辛味噌が添えられてきます。タレは粘度のある甘い系。
串は1本120円でなんこつ、つくね、とりにんにくなど。
単品からベーコンエッグ(480円)をチョイス。300円台のメニューがほとんどのなかにあって高級品ですが、目玉2つにカリカリのベーコンの組み合わせは満足度が高い。カリッカリのベーコンって、酎ハイとの相性バツグンです。
唐揚げは競馬の出馬表のような独特な品書きで、味の種類をアピール。枠番で頼むのが通か(笑)じゃあ、馬連4-2で買おうかな。
にんにく醤油味から。かなりしっかりとしたにんにくの香りが自分の前だけでなく店中に広がります。食欲、飲み欲がそそられること間違いない一品。☆なだけあります。
ホッピーやウーハイといった定番もいいけれど、あえて牛乳割りで。甲類(合同)を牛乳でわっただけなのに、不思議と甘くなり酔いを感じさせない後味。家庭でも簡単に作れますので、ぜひ!※お酒は適量で。
注文を受けてから揚げられる唐揚げは、ファサードにかかれている通り店の看板メニュー。肉汁がじゅわっとでてくる変わり種系の唐揚げと、ビールや酎ハイ、ハイボールをあわせてみてはいかがでしょう。
立ち飲み感覚で、ちょいと一寸一杯飲んで千円前後。こんなお店がお昼から開いている大山は酒場天国です。競馬開催日はみんなで盛り上がりそう。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
わいわい
東京都板橋区大山町3-3
12:00~23:00(不定休)
予算1,500円