銀座「銀座ライオン GINZA PLACE店」 総本山、堂々完成。銀座と共に歩むサッポロ

銀座「銀座ライオン GINZA PLACE店」 総本山、堂々完成。銀座と共に歩むサッポロ

2016年8月1日

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サッポロビールは今年で創業140年。記念事業で、北海道・札幌のサッポロビール博物館がリニューアルオープンしたり、この夏は赤星の愛称で親しまれている139年ブランドのサッポロラガーが缶ビールで発売されるなど、様々な展開がみられています。サッポロファンならずとも、日本人が最初につくったビールとして、酒場やお酒好きも注目ではないでしようか。

サッポロビールは1887年に銀座に本社を構え、明治時代から恵比寿ガーデンプレイスに移転した平成まで、常に拠点は銀座にありました。日本で最初のビヤガーデンが日本麦酒(現在のサッポロ)によって銀座にできたのも、そんなサッポロと銀座の関係が現れているように思います。旧本社の一階ではじめたライオン7丁目店が現存する最古のビヤガーデンですが、実はライオンという名前は4丁目交差点の店舗から始まります。

明治44年に三越、和光と顔を揃える銀座4丁目交差点にオープンした「カフェー・ライオン」が名前の由来。当時は築地精養軒(のちの上野精養軒・余談ながら麦酒はもちろん今もサッポロを扱う)が経営していましたが、その後大日本麦酒が経営することとなり、今に続きます。銀座で古くから遊んでいる人々は、4丁目交差点のビヤホールには様々な思い出があるのではないでしょうか。

 

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昭和45年に、特徴的なネオン看板をつけたサッポロ銀座ビルとして生まれ変わり、一階には日産自動車のショールーム、地下が5丁目ライオンとして営業をはじめました。

 

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つい最近まで、銀座の中心にシャイニングスターが輝いていました。和光の時計台、三越のライオン像と並ぶ銀座らしいシンボルでした。建て替えの計画が浮上し、惜しまれながら5丁目店は2014年3月、一時閉店に。

 

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そうして新たに誕生したのが、GINZA PLACEです。「発信と交流拠点」をコンセプトに、銀座らしさとは、というデザイン検討のなかで「クラフトマンシップ」という答えにたどり着き、透かし彫りをモチーフとした外観となったそうです。「ないものは、つくるしかない。」など、サッポロの歴代のコンセプトをみると、自然とサッポロの企業姿勢ともリンクしているように感じてきます。

 

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GINZA PLACEはショールームなどが入居しますが、やはりベースはビヤホールです。以前同様、地下鉄銀座駅から直結で入れるようになっています。オープンは8月3日。

 

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一階は銀座カジュアルをキーワードにしたブラッスリーとなっています。開店は百貨店などに時間を合わせて午前10時から。もちろんオープンと同時にサッポロ黒ラベルをはじめとしたビールの提供があります。

 

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駅のホームをイメージしたつくりで、待ち合わせや手軽にさくっと飲んでいくようなニーズにあわせた作りになっています。

一滴づつペーパードリップするコーヒーなど、従来のビール特化型のライオンよりは比較的ラフな感じで、飲酒以外のニーズも取り込んでいく考えのようです。

 

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B1のブラッスリー限定で、黒ラベルなどサッポロビール社の定番だけでなく、サッポロビールの子会社のジャパンプレミアムブリューが製造するソラチエースなどクラフトビールが3種類用意されています。クラフトビールはサッポロビール那須工場製。

 

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コンセントを完備したカウンター。フードを食べずにビールやコーヒー一杯だけでも利用可能で、喫茶店感覚で4丁目の交差点を楽しみ、過ごせるというのは新しい。

 

 

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奥のテーブル席は結構しっかりとしたつくり。コースターが従来の四角形のライオンが描かれたものではなく、総本山のプライドを感じる赤星(五稜星)の入ったものになっています。

 

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地下は、銀座スタンダードをキーワードにした従来型のビヤホールです。いまや貴重な1000Lタンクで管理されるサッポロビール千葉工場直送の生ビールがウリです。

 

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カウンターマンは、ビヤマイスターの平井孝徳氏。伝統の一度注ぎの伝道師です。

 

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日本中に展開するライオンでも、わずかしかいないビヤマイスターが常駐するというのも総本山としてのプライド。

 

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7丁目ライオンはビヤホールの象徴であり、こちらの5丁目店改めGINZA PLACE店は総本山でありコアとなる存在だと語る刀根義明 サッポロライオン代表取締役社長。5丁目店だけに開発したメニューや、他の店舗に水平で広げていくことが難しい全力の設備、商品、内装となっているそうです。

 

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それではメニューを見ていきましょう。

 

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ビールはサッポロの定番商品が白穂乃香を含めて揃います。ヱビスマイスターが入っていないのは、コリドー街のヱビスバー1号店との差別化のためかな。ひさしぶりのブーツジョッキもここにあり。

 

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看板商品はやはりこれ、唐揚げとローストビーフ。お馴染みの銀座ライオンの味ですね。

 

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メニューデザインは他のビヤホールのものと異なります。切りたてのハムなど、他店では扱いのないメニューも多い。

 

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シーフードプラッター、ステーキプラッターなどインパクトある大皿料理も加わっています。

 

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ワインはボトル2,630円から。ビヤホールとしては豊富な品ぞろえではないでしょうか。

 

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ポッカサッポロ社の割材を使ったものや、この夏人気のラムハイなども用意されています。

 

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こちらは試食用。ローストビーフは定番ですが、国産ムール貝や王子サーモン、本マグロのレアステーキなどは5丁目限定メニューです。

 

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GINZA PLACEは9月24日開業ながら、銀座ライオンだけは8月3日に先行オープンさせることについて、「8月4日はビヤホールを我々が日本で最初にオープンした記念日であり、長年支えてくださるお客さまに感謝をこめたイベントを開く。だからこそ、銀座で長年育んでいただいた5丁目店はどうしてもこの日に間に合わせ、銀座の皆さまに御礼がしたかった」と刀根社長(中央左)。「我々にとっての原点であり誇りである5丁目ライオンは、並々ならぬ思いがある。私自身5年間、ここで働き、たくさんのお声を頂いてきた。お客さまのライオンに対する想いは5丁目店が特に強い」(中央右:三宅 祐一郎 取締役執行役員 営業本部長)

 

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サッポロやライオンで働く人たちの強い想いが溢れんばかりに詰め込まれたライオン GINZAPLACE店の今後が楽しみです。初日となる8月3日はすでに150人ほどの予約が入っているそうです。ライオンファンも再オープンを待ちわびていたのかもしれませんね。

ごちそうさま。

以下、新商品をはじめ、GINZAPLACE店のメニューをご紹介。

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本まぐろのレアステーキ 1,980円(記事内すべて税別)

 

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国産鶏の唐揚げ(1,180円)

 

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銀座ローストビーフ1,480円

 

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本格的な昭和洋食をイメージした新メニューも多い。

 

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国産ムール貝のワイン蒸し(1,980円)

 

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切りたてハムの盛り合わせ(1,280円)

 

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王子サーモンのスモーク(880円/ブラッスリーでは780円)

 

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銀座ソニービルの閉館がニュースとなりましたが、ソニーショールームはライオンの上、GINZAPLACEに移転します。ソニーにゆかりのある私としては、これはまたご縁を感じます。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)

 

銀座ライオン GINZA PLACE 店
2016年8月3日オープン
03-3571-5371
東京都中央区銀座5-8-1
ブラッスリー/B1 10:00~23:30 日祝は22:30まで
ビヤホール/B2 11:30~23:00 日祝は22:00まで
予算3,600円