今日は高田馬場を梯子中。最近、この街の居酒屋が熱いです。学生向けの大箱もありますが、昔から続く老舗酒場も多く、さらには昨今オープンした居酒屋のレベルもなかなかのもの。一日中梯子していても飽きることのない街になっています。
隣の新宿、池袋とは違う、どこか素朴でなんとなく懐かしい昭和の雰囲気が馬場の魅力。大きすぎる飲み屋街よりも、こういう町のほうが癒やされる気がします。ということで、癒やしを求めて飲み歩く中、最近オープンした新店舗が気になり、直感で飛び込み訪問をしてみました。
そしたら、これが大正解!カウンターと奥に簡単なテーブル席があるだけのコンパクトなお店なのですが、座ってみるとこのサイズが不思議と落ち着く。こういう酒場っていいなーと素直に思いました。ということで、今回ご紹介するお店はここ「炭火串焼 しずく」です。
高田馬場駅から東側のさかえ通り商店街に進んだ先にあります。この界隈、焼き鳥屋が多いのですが、さらに鶏で勝負されるというのはチャレンジャー。
午後9時。8割がた埋まっている店内ですが、カウンターに空きをみつけて思い切って「一人ですが良いですか?」と聞くと、すぐに「どうぞ、いらっしゃいませ!」と迎えてくださいました。とても若いお兄さんが焼台に立たれていますが、この方が店長さん。若いのにお店を始められるなんてすごいなー。
ラフだけど気配り上手の接客もあって、常連さんも多い。さてさて、何を飲みましょうか。ビールはサッポロなのですね。赤星もある。酎ハイ類が290円は安い!ミロハイって、あのネスレのミロかしら。
不思議系酎ハイにいくのはまた別の機会に。まずは基本形、ビールから。赤星と悩みましたが、ビールディスペンサーがピカピカなので、「きっとビールの味も美味しいはず」と判断し、生ビール黒ラベル(390円)を注文。
なるほど、やっぱりちゃんとしたものがでてきました。泡の具合、冷え方、鮮度も問題なし。見本のような黒ラベルでにんまりしつつ、乾杯!
一口目が美味しいとテンションも上がります。さぁ、いろいろ食べてみましょう。串はこの界隈としては一回り高めの設定。店名の通り基本が焼き鳥で、やきとんではありません。サイドメニューも絞られていて、串を食べていってねという構成です。鳥の絵がかわいい。
日替わりの白板メニューをみてみましょう。鶏たたき、チャンジャなどもあります。鶏好きにはたまらないオンパレードですね。
炭火で焼く焼き鳥は、大衆酒場のがんがん炎で焼き上げるそれとは違い、とても丁寧に一本一本面倒を見ながら焼いています。味付けも部位に合わせて色々とこだわりがあるようです。
焼き鳥もビールも美味しいので、串1本で1杯飲んでしまいました。もう一杯行っちゃおう。まずい、このペースで飲むと予算超えちゃう(笑) あ、でもここの生ビール390円だから安心かな。
二杯目のビールもあっという間。続いてラムハイを。品書きには書かれていませんが、壁にポスターが貼られていましたので、聞いてみたらできるよとのこと。ちゃんと専用ジョッキも入っています。
バカルディ・スペリオールにソーダ、あとはカットレモンなのですが、こちらのお店は普通に注文するとレモンが入りません。ラムハイはレモンが入ってこその美味しさなので、ぜひ入れてほしいもの。私は別にレモンをお願いして載せました。
つくねは自家製。結構もちもちとした食感で、とろみのある甘さ強めのタレが実によく合います。こりこりとした軟骨の食感もあり、リピートしたくなる一品です。ラムの苦味が若干感じられるラムハイとの相性もいいです。
へへ、ということで二本目。うんうん、美味しい。
お店の自慢のフランクフルト。ぜひ食べていってとお店の方のおすすめでした。ぷりっっぷり、大きくて食べごたえ十分。ハーブの薫りが肉汁とあいまって、口の中は幸せいっぱいに。余韻もすっきりしていて、ビールやチューハイとあわせてもりもりと食べたい。
最近の流行はやきとんでしたが、豚もつではなく、ちゃんとしたこだわりの鶏料理をリーズナブルに楽しめるお店もよいものです。酎ハイ、ビールで、難しいことを考えずにシンプルにカウンター酒場の楽しさを味わえるのがこちら。
お店の方との会話も近すぎず遠すぎず、程よい感じがありますし、両隣の方とも仲良くなれるかも?
高田馬場に今年出来たまだ若いお店ですが、質はばっちりです。
ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
炭火串焼 しずく
03-6908-5192
東京都新宿区高田馬場3-4-14 協和荘 1F左側
17:00~25:00(月定休)
予算2,800円