恵比寿「観音坂 鳥幸」 スタイリッシュに焼き鳥を楽しむ

恵比寿駅周辺の飲み屋街は広くて実に種類豊富、飲み歩くのにとっても楽しい街ですが、5分も歩くと途端に住宅街に切り替わるんですよね。こんなにも飲み屋街と閑静な住宅街が密接している街は珍しいかも。

今回は賑やかな恵比寿でも少し離れた住宅街との境にある焼き鳥の「鳥幸」です。ひっそりと静かな路地に小さな看板と奥に長い小路が目印。知らないと通り過ぎてしまうような雰囲気で、「隠れ家」と呼ぶのにピッタリ。

店内は大きなL字カウンターで、きれいな白木で統一された内装はぬくもりと清潔感。天井は高く、とても凝った作りになっています。

スタイリッシュな雰囲気は隠れ家ビストロのようにも思えますが、カウンターの内側はしっかりと焼き鳥の札と焼き台が鎮座しています。

炭火のいい香り。食欲が涌いてきましたよー！

さぁ、今日は恵比寿でお洒落に始めましょう！といっても焼き鳥にワインとはいかないのが私でして、当然のビール。ご当地ビールのヱビスのほか、珍しく白穂乃香を置いています。

それでは乾杯です！

薄はりグラスで供される白穂乃香は、いつもとまた違った甘みと酸味を味わえて素敵。

焼き鳥はおまかせで焼いてもらいました。こちらの食事のペースにあわせて丁寧に焼き上げてくる焼き鳥は、なんとなくお寿司屋な感じ。

大将が考える部位ごとの一番美味しい焼き方ででてくる串は完璧。

心のこりなど、普段はあまり食べていない部位もあります。

串もネタごとに替えているこだわり。塩味、鶏の鮮度、焼き具合、文句なしです。

おろし大根うずらの卵のせは焼鳥屋の定番小鉢です。鳥の旨みで口の中がいっぱいになったらこれでリセット。鳥刺しは実は大好物。

白穂乃香が美味しすぎてリピートを続けています。サッポロビール那須工場でのみ作られ特別な飲食店でのみ楽しめる無濾過のビールです。

ぷりっとした食感がたまりません。

定番の鶏皮もいつもより色っぽいでしょ。ワインをあわせてもばっちりでしょう。ヴィオニエの深みのある味のがいいかな。

と言いつつも、大好きなビールに戻りましょう。白穂乃香やヱビスは文句なく美味しいのですが、長くずーっと飲むのならば私は黒ラベルで。しかも瓶ビールといういつものパターンに落ち着きました(笑)

最後にいただく鶏スープは絶品。

たまにはコテコテ赤提灯の大衆酒場よりもセンスのイイお店で飲みたいシチュエーションってだれでもあるじゃないですか。そういうときに、恵比寿でいい隠れ家があるんだよ…とここにくればきっと間違いなし。

ごちそうさまでした。

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（取材・文・撮影／塩見 なゆ）

観音坂 鳥幸
03-6412-8248
東京都渋谷区恵比寿南3-9-3 EBISU393
17:00～23:30（日定休）
予算6,000円