東上野に焼肉店が密集するエリアがあります。ここは東京最古のコリアンタウン。約20軒の焼肉店がある中で、今回は一際目を引く『焼肉大門』をご案内します。創業から約70年。筆者も小学生の頃から家族で通っています。ガスロースター、よく揉み込まれたカルビ、昭和の古きよき焼肉店の姿がここにある。もちろん値段も手頃。下町焼肉好きの方、必見です。
東上野で70年続く、清潔で温かな老舗焼肉店

東京でコリアンタウンといえば、いまは新大久保が有名ですが、実は台東区・荒川区にも点在しており、三河島、浅草、そして東上野にもあり、それぞれ半世紀以上続くレトロな焼肉店が現在でもしのぎを削っています。

東上野で最も私が利用しているお店は、今回ご紹介する『焼肉大門』。30年以上前から通っていますが、外観も店内も何も変わっていません。

一言で言うならば、昭和の焼肉屋らしい素っ気なさが魅力。無煙ロースターやボックス席など近年定番の設備は皆無。椅子だって昭和の食堂そのもの。
それでもここが居心地よく感じるのは、隅々まで磨き上げられ清潔だからです。メニュー表まできれいに拭き上げられており、お店の方の丁寧な仕事ぶりが伝わってきます。

昔ながらのガス台を使用しているため、壁の換気扇が頼りです。ということはもちろん、お肉を焼く煙で髪や服に匂いがつきますが、それすらも老舗ならではの情緒として私は楽しんでいます。
座席は1階のテーブル席に加え、一度も2階へ通されたことはありませんが、2階には100名まで入れる広々としたお座敷もあるそうです。仕事帰りの会社員や、週末の家族連れが、飲み屋さんの延長のように利用していてそれがまた心地いい。
鮮度抜群のホルモンと特製ダレで味わう焼肉
ロースター焼肉で気軽に酒場感覚

席に着いたら、まずは冷えたアサヒスーパードライと「上タン」から焼き始めます。

盛りがなかなかいいですよね。旨味が強くて、噛むと溶けていく。お酒の肴にぴったりな一皿。

表面に脂が滲んできたら出来上がり。いつも以上にテンションが上がってきました!

続いては、日替わりのおすすめ品である「ハラミスジ」を網に乗せましょう。


ネギ塩で食べさせるハラミというのもまたいいものです。独特な歯ごたえがあり、噛むほどに旨味がでてきます。

箸休めには「キムチ盛り合わせ」がオススメ。辛さではなく、発酵で旨味を感じさせる本格派。キムチ専門店も集まる東上野界隈ならではの奥深い味わいです。

メインには、カルビとロースの合盛りを注文。

フルーティーな特製ダレに揉まれて、しっかり味が染みています。昔から変わらない、タレを楽しむタイプの焼肉です。


こちらはハラミ。分厚いですが、焼くととても柔らかくなり、意外なほど食べやすい。

焼肉は切って盛るだけでなく職人仕事が重要なのだと改めて感じます。

さらに鮮度の良い「上ミノ」も追加。

特製の辛味噌に漬け込まれた状態で運ばれてきました。ガスロースターの安定した強い火炎で香ばしく焼き上げると、コリコリでパリッとした食感に。

味噌の旨味とお肉の脂が絡み合い、マッコリがぐんと進みます。
旨味が凝縮された本格豚足辛スープ

焼肉の締めくくりに忘れてはならない品が、スープです。とくに大門の辛スープはどれも美味しい。今回は日替わりの豚足ですが、想像以上のボリュームでした。

真っ赤なスープはピリッとした辛さがありながらも旨味で食べさせるタイプ。本格派の味付けで余韻も心地いい。豚足から溶け出した濃厚なエキスが全体に行き渡り、まるでソウルを旅行しているかのような気分になりました。
煙の奥に広がる、心落ち着く思い出の味

東上野の焼肉街には多様な個性を持つお店が集まりますが、『焼肉大門』は大箱でゆったりとしており、お店の人の距離感も丁度いいんです。ここは落ち着く。昔ながらの揉みダレ焼肉がお好きな方にはぜひ訪ねてほしいです。お酒も種類豊富で、値段は酒場価格なので安心してお代わりできるのもポイントです。
店舗詳細





| 店名 | 焼肉大門 |
| 住所 | 東京都台東区東上野2丁目15−6 |
| 営業時間 | 17時00分~23時00分 |
| 創業 | 創業70年以上 |
| WEBで予約 | 食べログ |
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