文京区本郷、東大近くにある『焼きそばのまるしょう 本郷三丁目店』は、今年で開業10周年を迎える専門店。パスタ店出身の店主が手掛ける自家製麺と、大正12年創業の「トキハソース」を合わせた焼きそばは、ゴワゴワでコクが強く、ビールと相性抜群。今回は都内でも珍しい「焼きそば」を看板に掲げた”焼きそば酒場”をご紹介します。
学生街で10年続く、というだけで信頼できる

東京大学や文京総合体育館の近く、湯島の切通坂を上りきったところ、本富士警察署の斜向かいにある焼きそば屋さん。飲食店街ではないので、オープンしたときは少し心配でしたが、今年で開店10周年を迎えました。
本店は千葉県柏市にありましたが、そちらはコロナ禍で閉店。現在営業を続ける「まるしょう」では、こちらが最古で、本社も兼ねているので本店的な位置づけです。

店主さんが元パスタ店勤務という経歴を活かし、毎日店内で製麺。生パスタならぬ、生焼きそばといったところでしょうか。

中華麺用粉や全粒粉など3種類の小麦粉を配合した自家製麺は、うどんのような太麺、そうめんのような細麺から選べるとのこと。味付けも常時10種類以上とバラエティ豊富。
学生が多い場所とはいえ、この「絶妙な立地で10年続く」というのが、実は一番信用できるポイントかもしれません。


店内は一人飲みにちょうどいいカウンター席、グループでワイワイできるテーブル席、さらに2階には座敷まで完備。サークル帰りの学生さんたちから、近隣企業さんの宴会利用まで、客層は様々。
そして何より魅力なのが、夜は「食堂」ではなく「飲み屋」として使われているという事実。お好み焼き屋さんなどで多い、一品料理を頼んでちびちびお酒を楽しみ、最後に〆で”粉モン”を食べる。あの感じが自然と定着しているんです。
とろける角煮とゴワゴワ太麺、お酒が進みます

まずは大衆の味方、サッポロラガーの大瓶からスタート。焼きそばのような庶民派の一皿には、やっぱり赤星がしっくりくるんですよね、不思議と。

つまみ人気ナンバーワンという「でっかい豚の角煮」をオーダー。三枚肉の大きなブロックに箸を入れると、すっと切れるやわらかさ。

添えの白ネギとカラシを少しつけて、脂の甘みごとビールで流し込むと、心地よい満足感が広がります。オープン当初から支持され続けているのも納得の完成度。

ビールでほろ酔いになったところで、いよいよ主役登場。注文が入ってから一枚ずつ鉄板で炒めるソース焼きそばは、東京最古参、大正時代から続くソースメーカー「トキハソース」を独自ブレンドしているとのこと。
それにしてもかなりのボリューム!今回は中盛でお願いしましたが、一般的な店の大盛りに近い盛りの良さ。なんでも、並盛りで300g、中は400gもあるそう。値段が手頃だからと安心せず、少し控えめの注文が安心かもしれません。

もっちりした太麺に香ばしいソースがしっかり絡んで、あのゴワゴワとした噛み応えが食欲を刺激してくるんです。

炭水化物のはずなのに、コクの深さがビールを誘います。

個人的なおすすめは、角煮を少し残しておいて焼きそばにトッピングする食べ方。甘辛い豚肉と濃厚ソースの相性は間違いありません。B級感マシマシです。
焼きそばが主役になる、新しい酒場の形

10年前に焼きそば研究家の塩崎さんにご案内いただいて訪れて以来の再訪でしたが、あの頃感じていた期待を上回るくらい、街に根付いている姿を目の当たりにできました。「軽食」としての焼きそばではなく、しっかり酒場の肴として成立しています。
一人でふらっとカウンターに座って飲むのもよし、友だちと座敷で豊富なメニューをシェアするのもよし。焼きそば好きでしたら立ち寄られてみてはいかがでしょう。都営バス「都02」湯島四丁目停留所すぐです。





| 店名 | まるしょう 本郷三丁目店 |
| 住所 | 東京都文京区本郷3丁目42−7 |
| 営業時間 | 11時00分~16時00分 17時00分~23時00分 |
| 創業 | 2016年 |
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