豊島区は東京都23区内で、外国人住民の割合が常に上位。多国籍な文化が混交する池袋には、本場の味を届けるハイレベルなエスニック料理店が集結しています。なかでも西口の路地裏に店を構える「プリック」は、創業約40年の老舗。ミシュランのビブグルマンにも選出された本格派の味で、昼飲みを満喫してきました。
東京で世界の大衆料理を楽しむならば池袋

池袋駅西口から劇場通りを進み、ロサ会館を越えて少し路地に入った場所に店はあります。ツタの絡まる外観は、昔ながらの現地の食堂を思わせる造り。店内に入るとタイの言葉が飛び交い、レトロな空間が広がっています。

著名な文化人にも支持されてきた同店は、日本人の舌に合わせたマイルドな味への調整をせず、現地のハーブやスパイスを効かせた本場そのままの味を提供し続けています。2020年のミシュランガイド東京でビブグルマンに選ばれた実績も、そのクオリティの高さを裏付けています。

魅力は、11時半から深夜まで休憩なしで営業している点。14時から17時の間は多くの居酒屋が中休みに入りますが、ここでは時間を気にせずゆったりとグラスを傾ける時間が手に入ります。

入り口付近の冷蔵庫には、シンハー、チャーン、レオ、プーケット、ビアラオなど、現地を代表するビールがずらりと並んで出番を待っています。
刺激的な辛味と酸味がビールを誘うカオパットムヤムクン

まずはタイの国民的ビール(高いときはシェア6割にもなった)、チャーンで乾杯。東南アジアらしいフルーティーな風味と、キレのある爽快な喉越しが特徴です。象のマークが可愛い!

ランチメニュー(16時頃までランチ注文OK!)は全20種類ほど用意されており、価格は一律1,000円。メインの料理にミニサラダ、具沢山のスープ、ココナッツミルクのデザートがセットになっています。さらにセルフサービスのジャスミン茶やコーヒーも付き、お酒の合間のチェイサー代わりにも機能します。

今回選んだのは、カオパットムヤムクン。青と白の美しい模様が施されたお皿の中央に、こんもりと盛られたトムヤムクン風味のチャーハン、そして表面がカリッと揚がったタイ風の目玉焼きが乗っています。

一口食べると、お米の芯まで特有の強烈な辛みと酸味がしっかり染み込んでいます。厚切りのマッシュルームや尻尾のついた大ぶりのエビがゴロゴロと入っており、噛むほどに旨味が広がります。

添えられたレモンを絞ったり、卓上の調味料やナンプラーをかけたりして味に変化をつけると、さらにビールのグラスが進みます。

濃いめの味付けに、チャーンビールの強めの炭酸が絶妙に調和し、スパイスの熱をスッキリと洗い流してくれました。

合間にいただくコンソメ風味のスープは、大根やニンジンが入ったクリアで丁寧な仕上がり。食事の最後は、コーンが入った甘いタピオカココナッツミルクで口の中を優しくリセットします。

池袋の路地裏で本場の空気に浸る
これだけ充実した本格派のランチセットが1,000円で提供されているのは、抜群のコストパフォーマンスです。1000円札1枚で立派な食事兼おつまみが揃う分、気兼ねなくタイビールのボトルを何本も空けられます。
ディープな池袋の路地裏で、妥協のないエスニック料理をつまみに明るい時間からグラスを傾ける。休日の午後、一人でふらりと立ち寄って、現地気分に浸りながらリフレッシュ!
仕事柄、日々酒場に浸っているからこそ、最近はお昼のエスニックが楽しくて仕方がありません。
| 店名 | タイレストラン プリック |
| 住所 | 東京都豊島区池袋2丁目62−6 第三栄寿マンション1階 |
| 営業時間 | 11時30分~16時30分 17時00分~23時00分 月提供 |
| 創業 | 1989年 |
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