池袋には眠らないお店が多いです。
もしかしたら、新宿よりも多いのではないでしょうか。
普通の酒場なのに、朝もお昼も、ずーっとやっているというお店。
当直明けの人、水商売の人、特にあてもなく時間を潰している人、ありとあらゆる客層が壺につけられているかのように集まります。あぁ、池袋らしさ、ここにあり。
「まつしま」は眠らないお店のひとつ。駅からも近く人通りが絶えない場所にあります。お店は行灯に電気はついていなくて、店内はなんとなく薄暗い。やっているのかわからない雰囲気ですが、実は中はいつも常連さんでいっぱい。かなり入るのに勇気が入りますが、入ってしまえば店員さんが優しいからホッとします。
いらっしゃい!と迎えてくれる大将。
奥のカウンター席に座って、まずはウーロンハイから。
ここのお酒はどれもとても濃い目。お酒を注ぐ外国から出稼ぎに来ているというお兄さんにお願いすれば、もっと濃くなることも。
「おねえさん、ひさしぶりね」と店員さん。
はい、乾杯!
このお店、お酒も料理もすべてが300円均一。
チェーン店ではないのに、この価格設定で真夜中もやっているというのがスゴイです。お通しもないので千円札一枚握りしめて、1杯2品頼めば軽く良い気分に♪
さば味噌が私のお気に入り。
甘めの味付け、ボリュームはかなりしっかり。これだけでも十分お酒は進みます。
茄子の揚げだしはこの量。ここまでサービスしちゃっていいの?といつも思いますが、大将は儲ける気はあまりないみたい。
出汁は市販のめんつゆなのでしょうけれど、こういう家庭的な料理、最近は食べる機会も少ないし嬉しいです。
ウーロンハイをもう一杯おかわりで!
川エビの唐揚げをもらって、パリパリ食べながら池袋の夕方、いい気分。
この日は星空会として5人でここにやってきました。さんざん飲んでここに来ましたが、梯子は雰囲気がかわって楽しい☆彡
そういえばこのお店はいつも一人で来ていたなー。大人数できたらこの価格もあってだいぶ盛り上がります。安いしどんどん頼んじゃいましょう。いくら飲んでも千円でお釣りが来そうなくらいですし。
カキフライだってしっかり入っています。プリプリ♪
24時間やっている安い飲み屋というと料理の質が心配になりますよね。でも、ここはなんだかんだしっかりとしています。
定食もあって、500円あればお腹いっぱい食べられます。お昼から定食にビール一杯という人、多いです。
サービスの極みといいますか、私が濃いお酒が好きだと話し続けていることもあって、ハイボール(ニッカ)はこの濃さ。
ウーロンハイかラムコークにすら見えますが、これは紛れも無くハイボールです。
下の方なんて炭酸が届かずウィスキーのそのままに。これで300円なのですから、いくら飲める人でもベロベロになってしまいます。
料理の種類も多く盛りもよいので、若い人たちでガッツリ飲み食べしたいときはオススメです。一番多いお客さんは、50代以上で、千円札一枚でさっと飲んで梯子していく人。
昭和歌謡が流れる30年以上時間の止まった空間、これぞ昭和の酒場。長居は粋じゃありません。さっと飲んで、現代へと帰りましょう。
ごちそうさま。
この記事はあなたのお役に立てましたか?
この記事が少しでもあなたのお役に立てましたら、
是非ブログランキングへ応援ボタンの投票を1日一回いただけると嬉しいです。
(取材・文・撮影/なゆ)
若大将まつしま
東京都豊島区西池袋1-26-5
24時間365日営業
予算1,200円
大きな地図で見る