小倉駅の北側、関門海峡・浅野港で長年愛されてきた『味処 矢野』。名物のヒラメ丼を求めて遠方からも客が絶えない名店ですが、実はランチタイムの飲酒は不可。お酒と一緒に楽しみたいのなら、南口にある息子の店へ。そんな案内を受けて辿り着いたのが、今回ご紹介する『味処 矢野 京町店』です。
親譲りの鮮度と「飲める」喜び

新幹線が停車する小倉駅。北口(浅野側)は海に面した静かなエリアですが、今回目指すのは賑やかな南口(小倉城側)です。 北口にある本店は、創業約30年。300年受け継がれる「ぬか床」を使った郷土料理「ぬか炊き」や海鮮丼が有名ですが、あくまで食事処。昼からお酒を飲む雰囲気ではありません。
「息子がやっている京町店なら、お昼から飲めますよ」
そんな言葉に背中を押され、南口のペデストリアンデッキを渡ります。駅から3分ほど歩いた路地裏に、真新しい暖簾がかかっていました。

2024年9月にオープンしたばかりの京町店。店内は明るく清潔感があり、女性一人でも入りやすい雰囲気です。カウンター席とテーブル席、奥には掘りごたつもあり、本店とは異なるモダンな造りになっています。

席に着くなり、まずはこれでしょう。 キリン一番搾り生ビール(600円)。 旅先で飲む、真昼のビール。背徳感と高揚感が入り混じる最高の一杯です。それでは、乾杯!
生簀から直行!弾力が違う「活ヒラメ丼」

ビールで喉を潤したところで、本日の主役を注文します。本店でも絶大な人気を誇る「活ヒラメ丼」です。 一般的な海鮮丼と何が違うのか。それは「活き締め」にあります。
注文が入ると、その場で捌きはじめます。死後硬直が始まる前の、生命力にあふれた身を丼にするのがこだわり。しばらくして運ばれてきた丼は、透き通るような白身が美しく輝いていました。

醤油をひと回しして、箸で持ち上げると、ずっしりとした重みを感じます。口に運べば、その違いは歴然。 コリコリとした強い弾力。噛むほどに広がる淡白ながらも力強い甘み。熟成させた刺身のねっとり感とは対極にある、鮮烈な食感です。 海苔の風味もよく、ご飯が進みますが、これは間違いなくお酒の肴にもなります。

思わず日本酒のメニューに手が伸びました。福岡の地酒はもちろん、京都の「備前雄町」など、こだわりのお酒が揃っています。キリッと冷えた冷酒が、ヒラメの脂をさらりと流してくれそうですね!
小倉の昼飲みに新たな選択肢
京町店は「発酵居酒屋」というコンセプトも掲げており、お母さんの店からの伝統料理「ぬか炊き」を筆頭に「塩麹の唐揚げ」や「西京焼き」など、発酵調味料を使ったつまみが充実しています。 「手羽元のぬか炊き」といった変わり種があるのも、息子さんが切り盛りする新店ならではの遊び心に思います。
| 店名 | 味処矢野京町店 |
| 住所 | 福岡県北九州市小倉北区京町3丁目12−21 1階 |
| 営業時間 | 06:30 – 09:00 11:00 – 14:00 17:00 – 22:00 日祝定休 |
| 創業 | 1996年頃本店創業 2024年京町店(2号店)開業 |
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