千日前「珉珉 千日前本店」 60年間ずっと、とりあえず餃子とビール!


dsc09522

餃子にはビールです。ハイボールやレモンサワーももちろん美味しいけれど、ホクホクの餃子を肉汁滴らせながら口に頬張ったあとに追いかけていくように喉に当てていくビール最高に美味しい。いまに始まったことではなく、戦後餃子が日本の大衆食として浸透したときから、ずっとずっと「とりあえず、餃子とビール!」なわけです。

私自身、既存の定番食に新たなお酒を組み合わせて新しい価値を…なんて考えることも多いですが、やはり長く愛されているにはわけがある。もっといえば、「とりあえず」って言ってもらえることってすごく素敵なことだと思います。

今回は大阪千日前で、「とりあえず、餃子と黒ラベル!」をご紹介します。昭和28年創業、中国北方発祥の餃子を日本人に馴染みやすくするために焼いて提供を始めた界隈の餃子発祥の店と言われています。そのときからずっと、餃子とビールがペアでした。

大阪の京橋、兵庫の三宮、京都の四条、そして東京は中野や虎ノ門、六本木に豊洲などで展開するあの珉珉の本店が千日前にあります。

 

dsc09536

14坪からスタートしたという本店はいまも昔と変わらずコンパクトなつくりで、千日前の賑わう商店街から一本入った場所で静かに、でも常に途切れることないお客さんの入りで営業しています。エビチリなどの日本の食堂的中華の料理は一通り揃えています。一階は常連さんがひょいと顔出して10分・20分でランチや昼ビールをくいっと楽しまれる空間です。

 

dsc09526

二階はテーブル席が広がっていてグループや家族連れ、デートでやってくる人もいます。窓からは午後の日差しが入り込む店内。これは絶好の餃子日和です。7個入って320円と昔ながらの価格を維持している本店の焼き餃子。創業当時からの強力粉100%でつくる独特のぷりぷり餃子を味わいましょう。

 

dsc09523

まずはビール。いや、ここはあえて、だからこそ!「とりあえず黒ラベル生ください。」といいたい。思わず、ふへへと声が漏れそうになりながら、きりっとしたビジュアル、絶対美味しいビールで乾杯。

やっぱり日差しをあびて琥珀色に揺らめくビールは美しい。

 

dsc09532

水餃子から。6個285円は東京の感覚から言えばかなり安い。れんげからもおわかりの通り、かなり大きい餃子が6個も入っています。鶏ガラベースのスープに、にんにくの風味がしっかり。白菜や羊を具材としているのが特長で、バランスの良い美味しさがあります。はふはふ食べて、ビールをぐいっと。おじさんでなくとも、ぷはーっていいたくなる瞬間です。

 

dsc09528

焼き餃子もやってきました。落花生の油で焼いているのが珉珉のポイントで風味が独特です。きつね色の焼き目、全体の形、この見た目だけでも生中1杯は余裕でしょう。そこまで汁がたぷたぷというわけではなく、皮のもちもちと焼き目のぱりっとした食感、肉の噛みごたえもあり、直球勝負で美味しいよねという印象です。複雑な旨味がぐーっと舌の付け根にあたるので、そこに充ててぐいっと黒ラベル。

 

dsc09525

何度か本店の珉珉に飲みに立ち寄っていますが、いまだに焼き餃子と水餃子で満足してしまい、ほかの料理は食べていなくて。でも、中華全般のレビューは餃子ブロガーや中華評論家におまかせして、私は昼酒が趣味の酒場案内人として、やっぱりこの組み合わせだけを楽しみ続けたいと思います。

お近くにお立ち寄りの際は「とりあえず、餃子とビール」してみませんか。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

珉珉 南千日前本店
06-6641-6088
大阪府大阪市中央区千日前2-11-25
11:30~24:00
予算1,200円



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


こちらの記事もどうぞ



«