新橋「野焼」 常連さんが愛する老舗で星焼酎を

新橋「野焼」 常連さんが愛する老舗で星焼酎を

2014年12月21日

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新橋はなんだかんだ言って日本を代表する飲み屋街です。
駅に直結した新橋駅前ビルは戦後闇市の延長線にあるし、JR新橋駅と都営三田線内幸町駅までの間の飲み屋街はとにかく圧巻される規模です。

ここにくれば、飲みたいタイプのお店は大抵揃うもので、「魚で立ち飲み」、「スナック感あるところで盛り上がる」、「しっぽり大人のバル」、など様々なニーズを満たしてくれます。

もつ焼きもこの界隈は豊富で、もともと芝浦の東京食肉市場が近いということもあって様々なタイプのお店が揃っています。たとえば「野焼」は昭和51年創業のもつ焼き店。

日々、すごい年季の入った飲み屋に顔を出すことが多いので、まだ昭和51年かぁーと思ってしまうのですが、いやいや、もうすぐ創業40年は立派でしょう。このライバルひしめく新橋で長く続くというのは、なかなか大変なこと。

SL広場からも近く、ふらっと路地裏を歩いて入り込むようなお店です。店頭に立ち飲みカウンターが設けられていて、そこで軽く一杯と数本食べて帰るという常連さんも多い。

今日は寒いから、店内で飲みましょ。生ビールはサッポロ黒ラベル、このほかチューハイ各種やホイス、バイスなどの下町ドリンクも揃います。
まずはレモンサワーで乾杯です。

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ここの酎ハイ類ってメーカーの樽詰めではなくて自家製。配合具合は下町ほど濃くはありませんが、ガス圧が安定して強くて美味。

お通しの白菜の漬物を食べながら、もつ焼きと煮込みを待ちましょう。
自家製煮込み豆腐いり(410円)は大きなお皿でボリュームたっぷり。七味をたくさんかけていただきます。

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焼鳥と焼きとんがひと通り揃います。価格は110円からと新橋において非常にリーズナブル。適当にお任せという注文もできるので、はじめてのときはそれが良さそう。

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カシラ、ハツ、レバ、シロ、テッポをすべてタレで。
甘からバランスのとれた味付け、モツの下ごしらえは完璧で串打ちも丁寧。

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続いて焼鳥を。つくね、かわ、てばをすべてタレで。
手羽をタレ?と女将さんに聞き直されて、そのあと、大将からも「タレ?」と聞かれてしまいましたが、私は手羽はタレが好き。

つくねも皮もそうですが、ほんとうに丁寧な焼き方をされています。

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マカロニサラダは飲み屋さんの定番メニュー。胡椒とマヨネーズ、味の素でシンプルな味付けですが、こういうのが大好き。
そうしたら、お酒は焼酎甲類(280円)にしちゃおうかな。

受け皿の上に肉厚のグラスを置き、そこに女将さんがなみなみと甲類(サッポロ星焼酎)を注ぎます。それを水飲み鳥で少し飲んみ、そのぶんを女将さんが天羽の梅(赤ラベル)を垂らしてくれて出来上がり。

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梅割りというと立石などの下町の酒場が有名ですが、新橋にも何軒もおいているところがあり、もつ焼きとコレをぐーっと飲んでいるサラリーマンは多いです。

サッポロ★焼酎はキンミヤや宝ほど知名度はありませんが、まるみのある優しい味のお酒。梅割りやチューハイに使うと、割り材の美味しさを引き立てます。

イカリングや厚揚げ、ほかにもサイドメニューが豊富でこれは通って楽しい酒場ですね。

お店はさほど大きくないので満席になることもありますが、皆さん詰めあわせて相席当たり前。なんとか入れることも多いです。
お隣の3人組は、ここに20年以上通うという常連さん。相席になったので自然とお酒トークが始まります。最後は全員で梅割りで盛大に乾杯して、まるで昔からの友人と飲んでいるかのような盛り上がりに。

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常連さん、女将さん、焼き方と大将でつくり上げるこの賑やかで楽しい酒場空間は、新橋では珍しいかも。
リーズナブルなので、この雰囲気を味わいたくなれば毎週でも顔を出せばいいもんね。三時半からやっているし。

「新橋の飲み屋って星の数ほどあるじゃない。路地裏にもこんなお店があったりさ。だからこそ、この街は飽きないんだよ」と話す常連さん。

仰るとおり。

バイスやホイス、梅割りってわざわざどこかへ飲みに行かなくても案外身近な場所で飲まれているものです。あなた好みのお店をみつけてみては?

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/塩見なゆ)

野焼
03-3591-2967
東京都港区新橋2-8-16
15:30~10:30(日祝定休)