戸越公園駅スグ!『とね川』がオープン。定員8~10人ほどの小さな立ち飲みです。板前修業をされた方が提供する丁寧な和食が魅力。キンミヤ焼酎の酎ハイが300円と、お財布にも優しい価格帯も嬉しいポイントです。
こいさご系列待望の新店舗
『とね川』の店主、綿貫さんは、2022年7月に大井町で人気大衆酒場「こいさご」をオープンし、大きな話題を集めました。今や「こいさご」は、大井町の酒場好きの間では知らない人がいないほど有名な店となっています。
気になる新店は、大井町から東急大井町線で2駅の戸越公園駅前。
オープン初日は「こいさご」を知る酒場好きの皆さんが開店前から行列をつくりました。
綿貫さんは大の酒場好きで、「店の人とお客さんの距離が近い店を作りたかった」と話します。その想いが形になった『とね川』は、カウンター一枚を挟んだこじんまりとした空間で、まさに顔を見合わせて会話ができる空間。
定員8~10名とコンパクトなため、お客さん同士もすぐに打ち解け合い、店全体が一体となって盛り上がります。
「こいさご」とは異なり、『とね川』には煮込み鍋などはなく、非常にシンプルな空間。コンセプトは立ち飲みの大衆割烹ということで、全体的に明るいトーンでまとめられています。
和食出身の腕が活かせる献立づくり
それでは、実際に飲食しながら特長を見ていきたいと思います。まずは樽生ビールから。
瓶ビールの取り扱いはなく、樽生のみ。キリン一番搾りを提供していた「こいさご」とは異なり、『とね川』では珍しいキリンラガーを提供しています。筆根強いファンがいる安定の銘柄です。
品数は今後段階的に増やしていくとのことですが、お決まりのメニューはなく、旬の食材を中心に日替わり料理を黒板で案内していくそうです。和食修業をした荒井さんの腕を活かした料理が揃います。
まずは黒鯛の昆布締め(500円)から。濃厚な旨味が日本酒を誘う、丁寧な仕事が感じられる一品です。
初日は秋ということで、秋刀魚あら炊(400円)も登場。立ち飲み価格でも、盛付けは料理屋さん風です。
和食といえば、だし巻玉子(600円)は外せません。目の前で調理するのでごまかしは効きません。巻きすで形を整えた本格派。もちろん出汁の味もなかなかです。
なすの天ぷらは大葉もついて300円。品の良いお皿や技ありの揚げ方もあって、この写真だけならば立ち飲みの300円メニューとはとても思えませんね。こだわりの塩を添えて提供されます。
メインディッシュは、荒井さんの得意料理という鴨焼きを。軽く素揚げしたネギを鉄板で厚切りの鴨肉とあわせ、絶妙な焼き具合で盛り付けます。まるで蕎麦前の鴨ネギ焼きのようです。
お店の人と距離が近いので、お酒の注文も相談し易いです。品数こそ多くはありませんが、綿貫さんこだわりの銘柄が並んでいます。
最初は緊張していた皆さんも、次第に打ち解けて酒場話で盛り上がりました。
店舗詳細
- キリンラガー:450円
- 陸ハイボール:400円
- 酎ハイ:300円
- 酎ハイ生レモン・生ライム:400円
- ウーロンハイ・緑茶ハイ:350円
- 梅干しサワー:400円
- 銀嶺月山からくち:350円
- にごり酒宮の雪:350円
- わらさ刺:600円
- 真鯛:600円
- アジ:400円
- 黒鯛昆布締め:500円
- きのこおひたし:380円
- マカロニサラダ:250円
- 白バイ貝うま煮:400円
- 秋刀魚あら炊:400円
- だし巻玉子:600円
- 豚生姜焼:700円
- 鴨焼:980円
- いりこ揚げ:200円
- なす天:300円
(取材協力/株式会社旭屋)
店名 | 立呑みとね川 |
住所 | 東京都品川区戸越5丁目18−10 |
営業時間 | 17:00~23:00 水・日定休 |
オープン | 2024年9月19日 |