浅草「ニュー王将」 昭和レトロな洋食酒場あり、観音裏の底力

浅草「ニュー王将」 昭和レトロな洋食酒場あり、観音裏の底力

2014年9月2日

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浅草にも数えきれないほどの飲み屋があり、「神谷バー」を筆頭に、あらゆるジャンルで老舗の飲めるお店があります。
ここで紹介しきれていないお店もまだまだあるわけですが、表側だけを梯子酒していてもいずれ飽きてしまうもの。浅草飲みにはまったら、いつかはたどり着くのが観音裏です。

浅草寺の観音様の裏側だから観音裏。浅草寺の北側一体をあらわす呼び方で、花街だったころから今に至るまで、しっぽりと飲めるお店が多いのが特長。
世界中の観光客を迎える成熟した観光地とは正反対の、まさしく人々の息遣いが感じられる街ではないでしょうか。

花街だったというからして、それはもう敷居の高いお店はたくさんあるのですが、ここではこの街でもっとも大衆的なお店を紹介しようと思います。

ニュー王将。店名からは業態がわかりませんが、ここは街の洋食店。それでいて、大衆酒場。
洋食店なのでお昼も営業されていますが、夜はほぼ全員が飲み客というスタイル。

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ビールメーカーのポスターやテーブルごとに違う形の椅子が並び、よくわからない装飾があるなど、「美しさ」とは間逆なのですが、座ってしまうとこれがなかなか居心地が良いのです。
昭和初期の洋食屋のスタイルをそのまま残す空間に、なぜだか居酒屋メニューがぎっしりと共存しているのがここのお店らしさ。

まずは、サッポロラガーで乾杯しましょ。それにしても、こういう大衆的で老舗の酒場には赤星が似合いますね。乾杯。

なになさいますー?と注文を取りに来てくださる店員さんは、とっても親切。
あれとこれとを頼んで、笑顔で受けてくださいました。

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最近、大衆酒場で食べている人をよく見かけるたぬき豆腐。
たぬきそばの蕎麦を豆腐に変えただけなのですが、これがお酒のお供にピッタリ。私も食べたくなるひと品です。

このお店、マスターが洋食屋(とんかつ屋)で修行されているそうで、揚げ物はなるほどどれも美味。ですが、この日はすでに三軒目。名物のメンチカツを頼みたいところですが、今日は我慢します。

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秋ですね、秋といえばサンマです!
洋食屋さんですが、サンマ刺や塩やきなど、当然のように置いています。季節に合わせて旬の料理を出すお店は通いたくなるお店の第一条件♪

唇が黄色く、ふっくらとしたサンマは食べごたえ十分。脂が乗っていて最高です。

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ビールから酎ハイに切り替えて、おつまみはオムライス。
え、オムライスで飲むの!?なんて思った方、まだまだですよー。

ナポリタンをおつまみにして美味しいのならば、オムライスだって似たようなものじゃない。むしろ、バター味の卵が乗っかっている分、さらにおつまみ要素が上がっているんです。

さすがと頷く、洋食屋の正統オムライスに舌鼓。本当はカロリーを気にして半分は残そう(同行者に譲る)と思っていたのですが、気付いたらぺろりを食べきってしまいました。
洋食屋で飲むってあまりないシチュエーションですが、実はきわめてお酒と相性が良いのでは!?(笑)

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まるで友達の家にお呼ばれしたような店内は、飲んでいてほっこりとしてきます。
他のお客さんは皆さん地元の方ばかりで、町内会の催しについて盛り上がったり、中学校の同窓会風の光景もみられました。

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ボトルキープをされている方も多いようで、キンミヤ焼酎がずらりと並んでいます。
浅草でキンミヤって聞かれると悩むことが多いけれど、そっか、ニュー王将さんをオススメすればよかったんですね。

お料理はやや価格高めに思えるかもしれませんが、実は一皿のボリュームがかなりしっかりしています。相対的にみればここはリーズナブルで大変使い勝手の良いお店だと思います。

いつものお店だけでなく、観音裏のニュー王将へ冒険に出てみませんか?
ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/なゆ)

ニュー王将
03-3875-1066
:東京都台東区浅草5-21-7
12:00~13:00 17:30~22:30 定休日:火曜日(月一不定休)
予算2,500円