萩ノ茶屋『西成キッチンうーちゃん』新店がおもしろい。ボリュームある元気な居酒屋

すっかり飲み屋街のイメージが定着してきた西成は、ただいま新店ラッシュ。2022年夏に誕生した『うーちゃん』はすでに多くの常連さんがついている評判の店です。人気はボリュームある料理や刺身の豪快さ。赤星の大瓶も安い！

新しい店にも人が集まる西成

西成はこの10年でぐんと居酒屋が増えました。もともと安くて美味しいディープな店はあって、それを目指して居酒屋愛好家がそっと飲みに行くような街でしたが、いまや新店も増え、若い人がはしご酒をする姿が当たり前になりました。

西成のイメージは人それぞれですが、大阪環状線の新今宮駅から徒歩圏で、地下鉄、南海電車、阪堺電車でもアクセスできるこのエリアが飲み屋街として賑わうのは必然のようにも思います。

今回ご紹介する『西成キッチンうーちゃん』も、そんな新店のひとつ。開店は2022年7月とまだ創業1年ほどですが、すでに常連さんが集まる人気店となっています。

ちょっぴり強面だけど話すと優しい大将が中心となって切り盛りする店で、L字のカウンターをメインにしたコンパクトな酒場です。お客さんは常連さんが多くワイワイした雰囲気ですが、馴染めるときっと楽しめます。

正午頃から23時まで通してやっていますので、西成散策がてらお昼飲みで利用するのも良さそうです。

東京では瓶ビール中瓶600円が普通になってきた昨今、大阪は変わらずびっくりするほど大瓶が安いです。悩むことなく一杯目は瓶ビールで。アサヒスーパードライをビアタンへそっと注ぎ入れ、乾杯！

突き出し（お通し）はもちろんなし。それでいて、料理も安くてボリューム満点。しかも、しっかり味が良いのですから、人気になるわけです。出汁の良さを感じるだし巻き玉子をいただきます。

大瓶を赤星ことサッポロラガーに変えて、もう一本。

通常の刺身盛り（約8種盛 680円）も豪快で評判ですが、高級鮮魚も入ってくるから尚更おもしろい！訪ねたときは、こんなに立派な活アワビを1,000円以下でした。噛めば噛むほど美味しさが広がります。

海鮮と並ぶ力の名物料理は「国産牛焼肉」。やっぱり大阪といえば牛ホルモンは外せません。焼肉店で出すような立派なもので、鮮度抜群、もっちりとしていて絶品でした。

刺身とホルモン、両方をつまんで大瓶2本も飲んで2,000円台で楽しめる『西成キッチンうーちゃん』。人気になる理由がわかります。

さて、看板に書かれた可愛らしい「うーちゃん」は女将さん？と思っていたら、娘さんだそう。

これからも西成の明るい居酒屋として、昼夜を問わず賑わっていきそうです。

（取材・文・撮影／塩見なゆ）