京都「本家 田毎」明治元年創業、蕎麦寿司・天綴じ蕎麦と昼からビール

京都「本家 田毎」明治元年創業、蕎麦寿司・天綴じ蕎麦と昼からビール

2021年8月15日

三条寺町、新京極の北端近くにある明治維新の頃より続くそば店「本家 田毎」。坪庭を眺める席もあるパリっとした客室で、京都盆地の伏流水で打つ蕎麦を楽しむ正統派の店です。それでいて昼飲みメニューも充実しており、お酒好きにとっても嬉しい一軒です。

スポンサーリンク

新京極を北上して遅めの朝ごはん(お酒つき)

創業150年以上。京都ですから文中に「老舗」という表記はしませんが、それでも名店であることは間違いありません。

さて、京都の中心部でたっぷり飲んだ翌朝はお腹をいたわるためにも朝食は食べず、少し街中を散歩するようにしています。錦市場(錦小路)を東へ。

正面の錦天満宮さんにお参りしたら、南の食堂兼飲み屋か、北の「本家田毎」か悩みます。たいてい、前日の影響もあり汁物が欲しくて新京極を北へ向かいます。新京極は短く、三条通りに突き当たっておしまい。1.5mほど三条通りは京極よりも高い場所にあり、いつもここで「京都盆地ってまっ平らじゃないんだよね」と頭の中で思い、右を向きます。すると目の前がお店です。

11時から夜まで通しで営業している「本家田毎」。さぁ、ブランチの時間です。

間口はコンパクトに奥へ長い、その先には坪庭を配した京都らしいつくりです。黒い石敷風の床に落ち着いたトーンの店内。リニューアルしてキレイになっていますが、いわゆるキラキラした雰囲気ではなく、日中からお酒を飲んでも後ろめたく感じません。

お腹のいたわりタイムはここまで。しあわせ輝くビールのお時間です。ビールは樽生がザ・パーフェクトヱビス、瓶はサッポロ黒ラベル(750円)。寺町、京極でお昼からサッポロが飲めるお店はそれほど多くはありません。

それでは乾杯!

品書き

サッポロビールの「パーフェクト樽生認定店」で、樽生ビール(680円)はザ・パーフェクトエビスが提供されます。パーフェクトチェンジャーという専用サーバーで注ぎ、定期的にサッポロビール社員が覆面調査で提供品質を確認するという徹底ぶりです。

焼酎は、そば屋のそば焼酎そば湯割りが美味しい本格そば焼酎「十割」(640円)など、日本酒は右京区の羽田酒造がつくる初日の出(1合614円)など。京都の地酒1合とおつまみ盛り合わせで614円~というおつまみセットもあり、蕎麦前を楽しむ人はこれから始めても良さそうです。

また、結構しっかり飲みたいという人は、WEB予約限定、単品注文可能な2時間飲み放題(1,500円)がとてもオトクです。※飲み放題はヱビスや一部の地酒は選べません。

麺類、ごはんでは、酒蒸し帆立と海苔をのせた名物田毎そば(1,430円)葛餡と生姜をつかったたぬきうどん(990円)、お揚げと九条ねぎを卵で綴じた衣笠丼(1,040円)など。

蕎麦前は、技を感じる蕎麦寿司から

蕎麦寿司

酢飯のかわりに蕎麦切りを使い、つけ汁でいただくさっぱりとしたおつまみ、蕎麦寿司。長く続く名店の味です。東京の藪とも違う、京都らしい深くて優しい美味しさに、ビールから日本酒へのシフトが促されます。

天ぷら綴じ(1,490円)

京都の蕎麦の魅力は一番はお出汁にあると思っています。特有の上品で繊細で優しい味は、はっきりとした味の東京の蕎麦とはまた違った魅力があり、甲乙つけがたいものです。昆布とカツオのあわせだしを、天ぷらの衣と卵にたっぷりと吸わせ、これをおつまみとして一口。お酒が進まないはずがありません。

にしん棒(880円)や自家製鴨ロース(920円)といったおつまみで、ちびりと飲むというのもいかがでしょう。京都の中心街、観光の合間に落ち着いたお昼酒時間が楽しめます。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名お蕎麦処 本家 田毎 三条本店
住所京都府京都市中京区三条通寺町東入ル石橋町12
営業時間営業時間
11:00~21:00
日曜営業
定休日
無休
開業年1868年
WEBで予約ホットペッパー