岡山『MOBY駅前店』老舗ビヤホール。空冷式樽生黒ラベルでお昼飲み

岡山駅前は日中に飲めるお店が少なく、ちょっとした空き時間に一杯飲みたいときに悩みがち。今日は、貴重な昼飲み処でもある、創業40年以上のレストラン「MOBY」（モビー駅前店）を目指します。

もともと長年続くビアホール。岡山は今でこそクラフトビール専門店などがありますが、昔はモビーは貴重なビール処でした。※MOBY本店（ビアホールベルケオ）は惜しまれつつ閉店

現在はステーキやピザなどを置くアメリカンレストランとして営業しています。もちろん、ビールへのこだわりは今も変わっていません。

お昼の11時30分から深夜0時までとロングラン営業。飛行機や列車のタイミングで微妙な時間に岡山駅に着いてしまった際も、とりあえずモビーに駆け込めば美味しいビールが飲めるのです。

クオリティの高い生ビールをお昼から

個人経営のファミリーレストランといった内装。ファミリー層から年配ご夫婦、スーツ姿の会社員まで幅広いお客さんで賑わっています。もちろん、一人飲みもウエルカムな雰囲気。

それでは、まずは定番の生ビールLサイズ（650円・以下税別）をもらって、乾杯。

ドイツのビールメーカーERDINGER（エルディンガー）のグラスに注がれていますが、ビールはサッポロ黒ラベルです。

ビールは長年、サッポロビール。岡山では珍しいヱビスマイスター、琥珀ヱビスや、ヱビスプレミアムブラックとのハーフ・アンド・ハーフも選べます。

岡山の地ビール「独歩ヴァイツェン」（550円）は、清酒極聖（きわみひじり）などをつくる市内の酒蔵・宮下酒造がつくる地元のビールです。

“「ビールはどこで飲んでも銘柄が同じなら同じ味」果たしてそうか否か。”

ビールサーバーの洗浄や鮮度へのこだわりを伝える一文です。瞬冷式ではない、樽ごとじっくりと冷やす空冷式にこだわりを持つ一軒。たしかに、ふらっと立ち寄れるお店でありつつも、生ビール黒ラベルのクオリティは高いです。

おつまみはマッシュルームソテー（200円）やフィッシュアンドチップス（500円）など、ビール向きの料理が豊富。値段もお手頃です。

こちらは、アメリカンダイナーとしてのメニュー。

ファミリーレストラン感覚で楽しめる料理たち。生ビールだけ飲んで帰るつもりでも、ついつい頼んでしまいます。

アスパラとベーコンのピザ（880円）が焼き上がりました。

お昼間の岡山駅前、状態抜群の生ビールを喉にあてながら、熱々のピザに舌鼓。こういうお店があるかないかで、繁華街の魅力は大きく変わりますよね。

ごちそうさま。

（取材・文・撮影／塩見なゆ）