運営が変わりました
やきとん元気御徒町店は、西口やきとん出身の方による新店舗にかわりました。詳しくは「まるわ」の記事をご覧ください。
以下、古い記事
浅草橋で1963年(昭和48年)に創業した西口やきとん。浅草橋駅西口、目の前に店を出したことが「西口やきとん」の由来です。大ぶりのもつ焼きを手頃な価格で食べられる店として半世紀にわたって支持されてきました。
今日ご紹介する「やきとん元気」は、そんな西口やきとんのオーナーの息子さんが開いたもつ焼き店。西口やきとんに似た品揃えを中心に、店名の通り元気いっぱいにやっている酒場です。
西口やきとんは、2017年12月に御徒町にも支店を開き、こちらも酒場好きが足繁く通う繁盛店になりましたが、残念ながら2020年8月末日に閉店となりました。そうしたところに、なんと「やきとん元気」が、1ヶ月のブランクを空けて居抜きで出店。2020年10月1日、装いを新たに「やきとん元気御徒町店」として営業を開始しました。
お昼から飲めるやきとん酒場
西口やきとん時代と大きくは変わらない店内。一部内装を直したそうですが、1階のL字のカウンターと焼台とはほぼ同じです。
店の入り口、奥、そして2階はテーブル席。立ち飲みよりも比較的ゆったり利用できるのが特長。
ずらりと並ぶ備長炭とビール、積まれた甲類焼酎は鈴木酒販のプライベートブランド「SS白玉焼酎」(江井ヶ嶋酒造)です。
名物ドリンクはレモンハイボール
やきとん元気でも、やっぱり定番の飲み物は「ボール」こと、レモンハイボール。下町・城東エリアのボールといえばうっすら琥珀色の焼酎ハイボールがおなじみですが、元気は少し濁ったレモン味。ほぼ西口やきとん・やきとん元気専用のコンク(SS Lemon Hi mix)が使われています。
小グラス(300円・以下税別)をもらって、それでは乾杯!
ビールは樽生、瓶ともにアサヒスーパードライ。大(550円)、メガ(1,100円)と選べます。瓶は大瓶550円。サワー類が種類豊富で、レモンハイボールのほかにホイス、沖縄産パインサワーなど様々。大で大きめ中ジョッキのサイズになります。ホッピーセット(450円)は白・黒用意。
日本酒は水戸の総合酒類メーカー明利酒類がてがける「ときわ盛」(300円から)。店の看板にも明利酒類の文字があります。同社は最近成長中の立ち飲みチェーンでもよく見かけます。
続いて料理の品書きを。看板料理のもつ焼き・やきとり・野菜串は1本100円から。黒豚をつかったちょっと贅沢なもつ焼きは200円。
小皿の値段にも注文です。1皿100円+税からと嬉しい値段。昨今、シェアが難しくなる中、一人前の小皿料理は嬉しいですね。
それに加えて、黒板・ホワイトボードで日替わり・オススメが追加されます。馬刺し、黒豚チャーシュー……魅力的です。
1階の立ち飲みは、伝票代わりに番号札がわたされます。番号で呼ばれたら自分の料理を受け取ります。
小皿のおすすめは、マカロニサラダ(250円)。ツナがアクセントのねっとり系。ちびりとつまめば、ボールが進みます。
西口やきとん・やきとん元気を代表するような料理「皿なんこつ」(250円)です。トロトロに煮込まれたナンコツとその周辺のスジや肉は、ほろほろとしていて、濃厚な旨さ。しっかり甘いのも箸を進ませる要素です。西口やきとんより、元気のほうがこってり系という印象。
超巨大な焼売のような「元気玉」もお店の推しです。
炭酸はニットクの酎ハイマルチサーバーから提供。ガス圧は高い。
バイス(左)とホイス(右)。大田区・港区でつくられる東京のローカル酎ハイたち。東京の酒場を訪ねた際は、ぜひこういった土地に根付いた味を楽しんでいただければと思います。
塩焼きはわさびが添えられる
脂系のカシラなど、やきとん・やきとりを注文。わさびを添えているのが独特です。タレはさらっとしています。
アサヒスーパードライ(500ジョッキ・550円)を飲んで、ほっとひと息。
早い時間から営業しているやきとん元気。御徒町飲みの一軒目に、がつんとした味を楽しんでみてはいかがでしょう。若い店員さんたちがにぎやかに接客中。お客さんも若い方が中心です。
今後、落ち着いてきたら「西口やきとん」や秋葉原の「やきとん元気」にはない特長的な料理で差別化を図る予定だとお話を伺いました。今後の変化も楽しみですね。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材立ち会い・Special Thanks/Syupo酒場部のみなさん)