[3月14日開店]晩杯屋秋葉原店先行レポート~超大きい~

[3月14日開店]晩杯屋秋葉原店先行レポート~超大きい~

タイトルで”超大きい”なんて、小学生並の感想でしたが、明日2017年3月14日オープンの晩杯屋秋葉原店に、開業前の先行取材をしてきました。

おさらいですが、晩杯屋は東京都品川区、当時はまだ闇市の名残が感じられる武蔵小山のバラックで数坪の立ち飲みとしてはじまった低価格酒場。コストパフォーマンスの良さとせんべろブームもあって一躍人気店となり、現在都内を中心に20店舗以上を展開する大衆酒場です。

激安・朝酒・ディープなイメージのある赤羽の半世紀以上続く老舗立ち飲み「いこい」の流れをくむお店で、随所にいこいとの共通点もあります。

基本は立ち飲みなのですが、大森や祐天寺など座れる店舗もあり、その集大成ともいえるのが明日開業となる秋葉原店です。JR秋葉原昭和通り口から1分の場所。駅からわずかの場所なので、急な雨でもダッシュでなんとかなりそうな距離。大箱系の大手居酒屋チェーンが入る飲食店ビルの5階にオープンします。

晩杯屋初となる空中階。そしてなにより140席と”超大きい”お店です。

 

テーブルや厨房、椅子などは他の晩杯屋と共通で、晩杯屋に慣れている人には変わらぬ内装と感じるはずです。

 

とにかく巨大。もともとは席を広く使っていた居酒屋チェーンがありましたが、晩杯屋はひとまわり小さく、下町酒場的な「袖触れ合うも他生の縁」なつくりなので、席が増えてさらに大きく感じます。

 

注文はタブレット端末をつかった方式。大森店と同様です。お酒やおつまみを画面上で選択し発注すると店員さんが持ってきてくれます。お会計は他の晩杯屋同様帰る際に精算となります。

 

大箱だから一人で飲むのは落ち着かなさそう。私も取材前はそんな心配がありましたが、取材に立ち会っていただいた晩杯屋を展開する株式会社アクティブソースの金子社長から、「なゆさんが気に入ってくれそうな空間もつくりました。」と厨房脇に案内してくださいました。

一人・二人ならばこっちが落ち着きますね。せっかくの大箱ですが、なぜだろう、晩杯屋はこんな空間で飲むのに慣れているからでしょうか(笑)

 

 

窓側の席からは昭和通り、首都高1号上野線、JR総武線がみえます。鉄道や都市マニア的な人にはたまらない?

 

いつもの警察署の電話番号。赤羽のいこいから変わらない伝統。でも、この立地でそう暴れる人もいないと思いますが。

秋葉原店のルールは、他店とことなる点があります。おしぼりが必要な場合は有料で70円。必須ということで、実質席料という認識でしょう。混雑時の2時間制はよくあることですね。

そして、250円以下の料理は、「1商品につき人数の半分の個数で注文」とのこと。例えば1~3人グループならば、まぐろ刺身(200円)、揚げたてさつま(150円)を従来通りひとつずつ注文できますが、4~5人の場合ならば、それぞれ2個ずつ頼まなくてはいけません。もともと安いので、グループで使うならばこれもしかたがないかなと思いますが、いかがでしょう。

そもそも晩杯屋を4人以上で利用した機会なんて数えるくらいしか…。

 

噂がでていた晩杯屋のラーメンは、秋葉原店で正式スタート。なんと専用丼まで用意されていました。ラーメン屋さんより一回り小ぶりですが、500円以下ということでシメにはちょうど良さそう。トッピングはなんと磯辺揚げだそう。

 

続いて厨房を拝見。大箱チェーンによくある見えない厨房ではなく、いつものように客席から丸見えのつくり。席数が多いだけに、厨房も大きくストックされている割り材の量もまるでお酒屋さんの倉庫のよう。

 

席数が多いので、生ビールも従来の店員さんが手動で注ぐ方式ではなく、ニットクの自動で注げるサーバー(電冷タイプ定量機NSET-150W)が2台導入されています。隣りにある富久娘の名入り電気式酒燗機も巨大。いったいどれだけのアルコールが売れるのでしょう。

 

もう少しマニア視線にお付き合いください。

これは初めて見た!ニットクの酎ハイサーバーなのですが、T字型でごっつい。

 

4つの注ぎ口。しかも自動で酎ハイを作り上げるというもの。ゴールデン焼酎に炭酸、宝焼酎25に炭酸、など回路ごとに味が違うらしい。酒場の業務用機の奥は深い。

 

刺身皿やいつものポテトサラダや煮込みが入る食器の数もものすごい数。

 

ドリンクメニューは他の店舗とほぼ変わりはないそう。既存店舗もドリンクだけでなくフードメニューも新商品へじわじわと入れ替わりが始まっていますので試されてみてはいかがでしょう。

数店舗しかなかった時代は、週一で不思議なメニューが入り込んだりしておもしろかったですが、いまの安定したメニューも酒場好きの方だけでなく幅広く受け入れられる内容だと思います。

酒場が少ないと言われていた秋葉原は過去の話。いまは100円から飲める立ち飲みや角打ち、日本酒にこだわる立ち飲みなど選択肢もいっぱい。さらに晩杯屋ができることで、秋葉原の夜はますます楽しくなりそうです。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

晩杯屋秋葉原店
3月14日15時開業予定
東京都千代田区神田佐久間町1−24 GATOビル5階