八王子「金太郎北口店」昭和43年創業の八王子を代表する焼鳥酒場

八王子をホームにして飲み歩かれている方には、焼鳥といえば「金太郎」ではないでしょうか。八王子駅を中心に界隈で10店舗を展開する八王子ローカルのドミナント酒場。創業は1968年という半世紀近く続く八王子を代表する飲み屋です。

駅の周辺にたくさんあり、北口の交差点からは3店舗が見渡せるほどの密集ぶり。「北口の金太郎にいるよ」、と待ち合わせで伝えるのはやや難しい。

それだけ店を密集して増やすほど近隣から支持されているというのはとっても素敵ですよね。中央線やきとりマラソン、八王子で飲むならココです。（西八王子にもホーム脇に支店あり）

今回は早い時間からやっている旭町店でスタートダッシュに一杯を。チェーン店以外は昼酒に悩む八王子にあって15時オープンは心強い。まだ世間が定時前だというのに、すでにカウンターは常連さんで結構な賑わいです。

看板料理のやきとりは一本100円から。豚トロやたんもとなど部位のバリエーションも多い。そして、串だけでなくずらりと書かれた300円から400円のつまみも種類豊富でどれを食べようか悩んでしまいます。海鮮も注文する人が多く、選択肢が多いから「悩んだろ金太郎」という人も多いのかもしれません。

ドリンクはビールがキリン、酎ハイ類が420円から、ホッピーセットの甲類の量がたっぷりで、ホッピー愛飲者にもおすすめ。

ボトル焼酎の顔ぶれのなかにある「ジパング」（宝酒造）がありますが、この表記はなかなかレア。10年前にリニューアルと名称変更されて、いまはジャパンになっていますから、このメニューは10年以上変わっていないのかも。あ、すみません、そういうマニアなもので（笑）

それでは乾杯しましょう。老舗酒場にある昔ながらの500ジョッキが嬉しいですよね。ジョッキサイズは大きいに限る！（笑）

ビールの状態ばっちり。店で最初に口にするのは料理ではなくこの一杯。最初が美味しいとあとも期待できますから。では乾杯。

お通し（200円）は日替わりです。さわやかなかつお出汁のつゆでいただく寒天寄せ。わさびの爽やかな風味が夏の終わりに嬉しい。焼き鳥屋ですが、屋台風のそれではなくて、料理はお通しからわかるように和食の本格的なものが多いのが特長。モクモクで騒がしい店を好まない、年配サラリーマンのオアシスになっています。

カニ味噌豆腐をおつまみにビールを飲み進めます。ポテトフライや唐揚げなどもありますが、五色納豆や山芋そーめんなど、落ち着いた料理も豊富。今日はちょっとリラッスして飲みたい、そんな気分でしたのでちょうどいい。

グランドメニュー以外に黒板にかかれた季節の料理も10種類以上日替わりで登場するので、何度も通っている人はここを楽しみしているのかもしれません。とうもろこしの刺身など、この日も季節を感じるものがありました。

八王子出身の友人に金太郎にいったらなにを食べる？と聞いたところ、「もやしベーコン（カレー風味）」と答えが帰ってきました。お店の炒め物メニューに一番上にかかれている、焼鳥のサイドメニューの大定番です。かなりのボリュームで450円と、食べごたえ十分。その友人は学生時代は、みんなでこれを摘んで安く上げていたのだとか、なるほど。