町屋『でこ助』マニアもびっくり!?酒場ミステリーがここに

町屋『でこ助』マニアもびっくり!?酒場ミステリーがここに

2016年8月18日
DSC08207

今日はとっても不思議な酒場をご紹介します。町屋の「家へ帰ったら何もないぞ!!」というお店。いやいや、本当の名前は「でこ助」。とにかく、このインパクトが絶大過ぎる看板に興味津々、吸い込まれてみました。中ジョッキ290円という、ビールかどうかわからないけれど、飲み物が安いみたいなので、どりゃっと入ってみることに。

これがいい酒場でしてね、いやー、人を選ぶと思います。一般的な飲食店の常識だけでここをオススメするかというと難しいのですが、とにかく楽しくおいしく、安く飲める酒場にいってみたい!という酒場冒険者さんにはぜひとも挑戦してほしいお店です。

DSC08196

奥に長いカウンターがぐーっと広がっている一直線の構造。カウンターだけの酒場ながら、長いので結構座れます。ご夫婦できりもりされていて、忙しそうにひっきりなしに動かれています。

DSC08195

このカウンターが、夜遅い時間にも関わらず結構な混みよう。地元の人が本当に「自宅でごはん食べるより、外食して帰ろう」という用途で使っているようです。メニューは200円から300円台が中心で、料理豊富でボリュームもしっかりある。ところどころに「なんじゃこりゃ」というものが隠れていますが、冒険者ならばあえてそういうところも楽しんで欲しい。

DSC08197

大将の背中にもメニューが貼られているのですが、ひっきりなしに動いているのでよく読めない。それもまた楽しい。NOW ON SALEとかかれた品書き、やはり安い。そして、etcの文字。そう、結構なんでもござれで言えば作ってくれちゃうのです。

DSC08193

お刺身は290円からで、足立市場から仕入れているという海産物は、ミステリーな空間とはおもえないほどしっかりしています。いろいろちぐはぐだなーと感じていた原因、それはもともと喫茶店だったようでさらに一度ラーメン業態になり、その構造のまま居酒屋として使っているからだと気づくのは、結構時間がかかりました。メニューがはちゃめちゃで、それが楽しすぎたから。

DSC08194

飲み物はみんな290円。まずは手始めに酎ハイから。では乾杯!

ワハ、濃い。素晴らしい。

DSC08204

かりかりのチーズを頼んでトマトハイ。両方にタバスコをたっぷりふりかけて、ピリピリのトマト&チーズの出来上がり。

DSC08203

お刺身を食べている人の横でもりもりとチーズのピザを食べるのは不思議だけど、なんだか楽しい。

DSC08205

きくらげ卵とじ炒め。手元の品書きにないものだって、あれこれ揃っている。みんな300円位だから、数人で来てわいわい空間そのものを楽しみながら飲むのにちょうどいい。

DSC08202

名物のひとつ、ガリ天。関西風の天ぷら向きの大きい生姜ではなく、お寿司屋でよくみるあれをそのまま衣をまとわせて上げたもの。ハマる味なのです。天つゆ?そういうのはミステリー酒場では気にしてはいけません。楽しければよいのです。

DSC08201

見た目通り、いや、見た目以上に激辛の辛豚(290円)は一番のお気に入り。ひーひー言いながら酎ハイをごくごく飲んで、B級感を徹底的に楽しみ尽くす。

すべては店の看板の「なにもないぞ!!」からはじまる、不思議でいっぱいの酒場です。常連さんが多く、街になくてはならない千円代で楽しく飲める場としてポジションがしっかりされています。

冒険者向け、などと書きましたが、新宿のゴールデン街と思い出横丁を足してニで割って、ぎゅっと凝縮したようなお店が好きな方ならばきっと好きになるはずです。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

でこ助-家へ帰ったら何もないぞ!!
03-3801-6559
東京都荒川区荒川7-22-5