今日は渋谷の街をキリンビールさんと定期巡回中。私は新店や良いお店を見つけるために日々の巡回は不可欠ですし、キリンさんも今日は本社部門の方なので、企画を練る上でも街を歩くことが大切です。
お互いの立場は違えど、ゴールはお酒というアイテムで「みんなの日常を新しくしていく」という共通の目的があるので、一緒に飲んでいて楽しい。酒場は日常の生活を潤し人生を豊かにするもの、ですのでキリンさんはお酒や酒場に新たな価値を、私は皆さんがもっと酒場に親しんでもらえるように楽しい情報発信で頑張らないとと思います。
なんていう会話をしながら、目指したお店は「タスイチ」です。キャッシュデリバリーの立ち飲みで、お通しなしでビール、おつまみが300円~という素敵なセンベロパブなのです。場所がセンター街、文化村の付近となかなかスゴイ場所にありながら、この価格で提供されているというのは素晴らしい。
内装、料理、お客さん、店員さんなど店全体の雰囲気がとてもよいパブ。使い勝手の良さは渋谷でも上位だと思います。
カウンターメインの立ち飲みで、ビール、ワイン、ウィスキーなどをメインにしたドリンク構成。酎ハイがさり気なく300円というのも素敵。生ビールはハートランドでなんと300円!
ここはもちろんハートランドから始めなくては。キリンハードシードルと一緒に、それでは乾杯です!
ハートランドは1986年の誕生ですので、今年ちょうど30周年を迎えたビールです。ハートランドはキリンがつくっているというのは飲兵衛界隈では当たり前ですが、案外普通の人には今も輸入ビールだと思っている人は多い。それはそのままでいいかもしれませんね。
独特な緑色の瓶と、そもそも瓶と樽でしか流通していないという独特な売り方が、なんだかスペシャルな感じがします。私も、「お、樽生のハートランドだ、嬉しいな」ってなりますもん。
それが300円、素敵です。
おつまみの多くが300~400円。ちゃんとボリュームもあって、二人で訪れたら一人一品とってシェアすればちょうどいいくらい。ピクルスはカリフラワーやセロリもあって、バラエティ豊かで摘んでいて楽しい。
飲み物は続いてハイネケンと馬ハイ(ホワイトホースのハイボール)に。ハイネケンはエクストラコールドという瓶ごと氷点下まで冷やした特別なもの。500円とセンベロ立ち飲みとして考えれば割高かもしれませんが、渋谷のパブならば安すぎるくらい。
賑やかでラフな感じ、でも騒がしすぎずちょうどいい開放感は、大人の渋谷という感じ。ビールもくいくいと進みます。
イチオシはこの「手羽いち」。3個で300円。大ぶりで肉厚の手羽素揚げが甘辛く味付けされたもので、ジューシーで食べごたえたっぷり。ビールが進みすぎてもう大変。
酎ハイ類もロング系カクテルも、氷をぱんぱんに詰めているわけでもなく、ちゃんとした作りで提供しているのがとっても嬉しい。仕事帰りの外国人のお客さんも多く、皆さんその使い勝手とお得感にとても笑顔な様子です。
一人飲みでちょいと立ち寄り、ハートランド(300円)、トマトハイ(300円)、おつまみに手羽いち(300円)を合わせて900円。渋谷でのチョイ飲みにいかがでしょう。
界隈は立ち飲みや大衆価格の昭和酒場も多数ありますし、梯子酒も悩むことがありません。渋谷の新たな給水場所として、この町にご縁がある方はメモしておいてはいかがでしょう。
ごちそうさま。
キリンさん、新たなアイデアは浮かんできました?また一緒にパトロールをお願いします。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/キリンビールマーケティング株式会社)
タスイチ 渋谷店
03-3463-0077
東京都渋谷区宇田川町33-14
17:00~26:00(無休・土日祝は27:00まで)
予算1,000円