恵比寿の飲食店の客層は幅が広い。IT企業で働く人たちやクリエイター風の雰囲気の人も。大使館やホテルも多く外国人を見かける機会も他の街よりずっと多いです。はっきりとわかるビジネス街立地とは違った、恵比寿らしい個性というのはきっとこの多様な客層にあるのではないでしょうか。
それに合わせてお店もバラエティーに飛んでいて、昔のビール工場がこの街にまだあった頃から続く老舗もつ焼きと並列的に尖ったお店も賑わっています。そんな恵比寿という街は、いつきても新しい発見や気付きがあって楽しい。
恵比寿らしさといえば、こんなお店もそうなのではないでしょうか。東口すぐに昨年2015年にオープンした立ち飲み天ぷらの「喜久や」です。
昔からある日本の酒場文化の「立ち飲み」を現代風に編集したろこうだよねっていうのがゆんゆんと感じてきます。スポットライトで照らされたカウンターはとてもカッコイイ。おしゃれなので立ち飲み未経験というような友人を連れて来ても喜んでくれそうなムードです。
お客さんはやはり多様だそうで、女性のお一人様もよく利用するのだそう。あとは外国人がワインと天ぷらを楽しむ光景も似合いそう。
まずは飲み物を。やはり場所柄、ここはヱビスでしょう。ラグジュアリーな雰囲気にはヱビスが似合います。それでは乾杯!
きめ細やかなクリーミーな泡が最適な割合で。もう見ただけで美味しいのがわかります。
うん、美味しい!一杯目の生ビールが美味しいと料理も期待できます。
ドリンクメニューがこちら。生ビールはヱビスで600円、瓶ビールはサッポロラガーとありますね。あとは日本酒も種類が多い。定番の日本酒が櫻正宗というのは、お店のコンセプトにもぴったり。上撰で380円。お燗もしてくれるようです。
こちらがフードメニュー。下の段以外はすべて天ぷらのねた。定番からアレンジものまでバラエティーにとんでいます。
天ぷらはヘルシーですが、それでもやっぱり最初はサラダがいいね。パクチーサラダはこんなにたっぷり。
旬の食材は贅沢なものが色々と。白子の天ぷらにぬる燗なんて最高ですね。
まずは人気の五品。牡蠣、イカ、海老、それぞれ天つゆや塩など美味しい味を提案してくれます。牡蠣は味が濃いのでそのままどうぞと。
万願寺と、珍しい明石焼きの天ぷら。粉ものの天ぷらは初めてですが、食感が楽しくこれはハマりそう。
日本酒はもちろんですが、天ぷらとワインの組み合わせがこちらのコンセプトのひとつ。グラスワインも各種おいています。
スペインやフランスのワインだけでなく国産も。山梨の甲州種の白ワイン。しっけりとした味わいです。グランポレールのリミテッドシリーズがグラスでおいているのは立ち飲みではかなり珍しいのでは。
日本酒を櫻政宗に決めたのは店長ご自身で灘の蔵をまわって飲み比べて決めたのだそう。
ずらりと並ぶ一升瓶は壮観です。
瓶といえば、忘れずこちらも飲みましょう。おしゃれなお店なので中びんかと思っていたら、なんとドスンと構えた大びんで登場。嬉しいなー。ギャップがまたかっこいい。
早い時間はさくっと飲んでいく千円ちょっとの飲み方が多く、コアタイムになるとしっかり天ぷらを食べ比べる人が中心。
遅い時間だと会社の飲み会の後に軽くプライベートな時間を楽しみにちょいと飲みに来る人が多いのだそう。使い方いろいろですね!
こういうお店、お好きな方多いでしょ?ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
喜久や 恵比寿店
03-5422-9077
東京都渋谷区恵比寿4-6-1 恵比寿MFビル 1F
16:00~24:00
予算2,000円