酒場激戦区の北千住に、2026年7月3日、新たな酒場『立呑 ちし紀』がオープンします。赤羽や船橋の老舗大衆店で腕を磨いたご夫婦が切り盛りする、呑兵衛待望の新星。お昼から通し営業で、立ち飲みの良さを残しつつ料理のクオリティは極めて高く、今後間違いなく大人気店となると予想します。そんな素敵な新店を、一足早く取材してきました。
(取材協力:株式会社アサヌマ 酒類企業各社)
赤羽と船橋のDNAを受け継ぐ路地裏のエリート立ち飲み

古くから日光街道の宿場町として栄え、現在も新旧の飲食店が交差する北千住。

お昼から飲む場所に困らないこの街ですが、さらにレベルの高い新店舗がオープンします。場所は、西口に伸びる宿場町通り商店街から一本入った細い路地。知らなければ酒場があると気が付かないロケーションですが、ここは流行ること間違いなし。

なんといっても、店主の知識さんは、赤羽の「いこい」や船橋の「一平」など、酒場文化を牽引する名門で修業を重ねてきた大衆酒場のエリート。さらに和食の料理人経験もあり、これらの経験を活かして、いよいよご自分の店をご夫婦で開いたのです。

従来の立ち飲みの良さを活かしつつ、現代の感覚も取り入れてアップデートしたような店の造りやメニューラインナップだと感じました。テーブル席はなく、一人、二人で気軽に利用できる雰囲気です。

なんといっても値段の安さに目が行きますが、提供する器が作家物だったりと、随所にポリシーが感じられます。
牛、豚、鶏を使い美味しさを追求した煮込みと上質な海の幸

まずは、樽生ビールから。サッポロ生ビール黒ラベル。昔ながらのストレートジョッキを使用した提供品質の高い一杯が嬉しい!

最初の肴は、名物になってほしいとご主人が話す「マグロ黒盛り(450円)」。

本マグロを黒ごま醤油で和えたオリジナル料理で、精神修養のごとく丁寧な仕込みが施されています。ねっとりとした食感に胡麻の香ばしさとマグロの旨みが凝縮され、日本酒や焼酎の炭酸割りに合わせて設計された味わい。

続いて、マグロ赤身とあかイカの刺身をいただきます。手頃な価格からは想像できないほど分厚くて上質。鮮度の良いイカは包丁の入れ方の工夫により甘みがしっかりと引き出されています。立ち飲みの枠を超える包丁捌きに驚かされました。

ここで、立ち飲みの定番、サッポロラガー「赤星」の大瓶(550円)で乾杯しましょう。大瓶なのにこの安さは素晴らしい!

刺身もよいですが、徹底的に研究して美味しさを追求したという、煮込み料理も必食。入口近くの大鍋でクツクツと煮込まれています。

こちらの「三源もつ煮込み(350円)」は、探求の末に辿り着いた、牛モツ、牛すじ、豚モツ、豚ナンコツ、鶏皮を絶妙に配合した一品。牛・豚・鶏を使っていることから三源とつけたそう。盛りもいいのでお得感たっぷり。

なるほど、確かにこれは秀逸!一般的な煮込みとは見た目こそ似ていますが別ものです。

「三源肉豆腐(280円)」も豚バラだけでなく牛や鶏の旨味を重ね、割烹仕込みの出汁が豆腐の芯まで染み込んでいます。

どうですか、この飴色の肉豆腐。たっぷり正肉やモツを入れているのにつゆは透けていて、時間をかけて丁寧な仕込みをされていることがわかります。一口食べれば、ただただ旨味の塊で、ひとりで煮込みと肉豆腐、両方とも注文したくなる味です。

煮込み料理には、やっぱり酎ハイでしょう。「宝ゴールデンハイボール(290円)」との相性は言うまでもなく抜群。
脂をすっきりと流し、次の一口へ。

揚げたての提供を徹底している揚げ物メニューも豊富。


甘みの強いコーンかき揚げや、丸く立体的に揚げられた「紅生姜かき揚げ(350円)」は、どこか船橋の酒場を思い出す料理ではないでしょうか。サクサクの食感と爽やかな辛味が後を引きます。

ふっくらと焼き上げられた「めんたいオムレツ(350円)」もお酒のお供に最適。これには、日本酒を。

なんと八海山があるではありませんか。これは嬉しい。

すっきりとした余韻、どんな料理とも相性がいい、おなじみの魚沼の銘酒ですね!

締めには、250円の「つまみナポリタン」を注文。太麺のブヨブヨとした食感が特徴で、食事ではなく純粋に酒の肴として作られています。


いろんなお店の要素が感じられはするものの、ご主人が思い描く最高の大衆酒場をつくりたいという想いによってうまく編集されていて、どれも大きく頷きたくなるほど美味しく見た目も美しい。

安いだけでなく、味もよく、居心地がいい立ち飲みに行きたいという昨今のニーズに寄り添う一軒になりそうです。
北千住の昼飲みに新風を吹き込む一軒

老舗の流儀をリスペクトしながら、独自の洗練されたエッセンスを加えた『立呑 ちし紀』。
丁寧な下ごしらえを感じる肴を、立ち飲み価格で手軽に味わえる場所。料理の質や器へのこだわり、そして真摯にお客さんと向き合う接客は、現代風に解釈した大衆割烹スタンドといった印象です。「赤羽や船橋の強豪店にいつかは並ぶようになりたい」というご主人の想い、ひしひしと感じるひとときでした。
どうしよう、またひとつ、北千住の有力な選択肢が増えてしまいました。他の街にも飲みに行きたいのに、北千住の頻度がより上がってしまいそう…。
店舗詳細

| 店名 | 立呑 ちし紀 |
| 住所 | 東京都足立区千住2-28-6 |
| 営業時間 | 12時00分~22時00分 ラストオーダーは30分前 不定休 |
| 創業 | 2026年7月3日 |
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