もつ焼きの暖簾分け店の代名詞、「加賀屋」。
東京を中心に展開しており、公式(と思われる)では48店舗とのことですが、実際はもっと多い。
もつ焼き「かみや」を上回る規模で展開されており、東京のあらゆる飲み屋街の「加賀屋」や「加賀廣」の看板をみかけます。
加賀屋はチェーン店ではなく暖簾分け。お店ごとにオーナーや店長が異なります。そのため、店によって味や雰囲気に微妙な違いがあり、それを楽しむ加賀屋マニアも存在します。
私の行動範囲にはどこにでもある加賀屋ですが、なぜSyupoで紹介しないのかと聞かれることがあります。
理由は、「書き始めると50店舗以上を掲載しなくてはいけなくなり、手を付けたら大変なことになりそうだから」です。
ちなみに、私がよく利用するお店は千住の加賀屋、板橋のニュー加賀屋、有楽町の加賀屋。
さて、とはいってもご紹介しておきたいお店はあるもので、たとえば新宿の「西武新宿駅前店」は公式サイト(と思われる)には掲載がありませんが、立派な加賀屋です。
なぜこちらを紹介するかというと、やはりなんといっても場所柄。
新宿の区役所通りの交差点、風林会館から花道通りを大久保病院方向に進むといえば、どんなエリアかおわかりになるでしょうか。
大久保病院前の交番は、一般的な交番よりも”強そう”していると書けば、もっとわかりやすい?
この界隈の飲食店はいいお店もあるのですが、なかなか新宿初心者の人にはハードルが高いです。そもそも新宿歌舞伎町って、個人店的なところで良心価格、通いたくなるお店は貴重でして、そこにおいて、西武新宿駅前の加賀屋は救世主的な存在なのです。
番番は狭いし、三丁目はちょっと遠い、どこかないかなと考えたら、結構使えるのがこちらということ。
大久保病院をすぎて西武線沿いの道に出たところなのでこのへんは安心のエリア。ビルの二階にあがるといつもの加賀屋の雰囲気がそこにあります。
飲み物はビールはアサヒスーパードライ、その他でオススメはホッピーかレモンサワーかな。私はホッピービバレッジがつくる緑瓶のレモンソーダが好きなので、まずはこれで乾杯です。
もつ焼きの加賀屋。もつ刺しから串まで色々。コブクロ刺し(400円)あたりを頼んで、串が焼けるまでをつなぎましょう。
本日のおすすめやごぼうから揚げ、ポテトフライ、いわし丸干しなどの居酒屋定番系から、なんと揚げパンなんて品書きも。
串は1本120円。新宿でこの価格、実に優秀!
加賀屋といえばはずせないスタミナ焼きも。甘辛でニンニクと唐辛子のきいたタレが美味です。
12本の串盛りや赤ウィンナー炒めなど、グループで来ても楽しめるメニューがいっぱい。
お店も奥に広くて6人ぐらいのグループでも落ち着いて宴会ができるようになっています。カウンターでひとりしっぽり飲むもよし、みんなで串を囲んで楽しむもよし。加賀屋は歌舞伎町にあっても、ほかとかわらない良いムードが漂っています。
新宿で手札に悩んだら、加賀屋ですよ!
ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/塩見なゆ)
加賀屋 西武新宿駅前店
03-5272-4194
東京都新宿区歌舞伎町2-45-7
17:00~24:00(日定休)
予算2,200円