西葛西『大将』レトロ好き必見!昭和風情の焼肉店で昼飲み。店頭の焼鳥屋台も名物

西葛西『大将』レトロ好き必見!昭和風情の焼肉店で昼飲み。店頭の焼鳥屋台も名物

大手町から東京メトロ東西線で15分の西葛西駅。駅の開業は1979年(昭和54年)で、周辺の商店街も同時期に形成されました。かつての新興住宅地も、いまやすっかり味わい深い街並みです。そんな街の歴史とともに歩んできた焼肉店が、まるでドライブインのような店構えの『大将』。うれしいことに中休みなしの通し営業で、昼酒スポットとしても頼れる存在です。

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こういう雰囲気の店が、いまも都区内に残っている奇跡

西葛西駅から徒歩3分ほど。北口の商店街を抜けた先に、独特なオーラを放つ建物が現れます。

一見するとロードサイドにあるドライブインのようですが、ここが焼肉『大将』です。特徴的なのが、お店の入り口脇に設けられた焼鳥の小屋。

ここでお父さんが黙々と焼鳥を焼いており、香ばしい煙が道行く人を誘います。

夕方になると、この焼鳥を求めて買い物帰りの方や会社員が立ち寄り、ちょっとした人だかりができるのも日常の光景。焼肉店でありながら、街の焼鳥屋さんとしての顔も持つ。40年近くこの地で愛されてきた理由は、こうした気取らないスタイルにありそうです。

さあ、それでは焼鳥屋台の先、いよいよ焼肉レストランへ。

店内は1階がテーブル席、2階が座敷というつくり。あめ色に染まった内装が歴史を感じさせますが、卓上には無煙ロースターが完備されており、煙たさはありません。

赤いソファに丸い縁取りの窓。昭和生まれの筆者は、子供の頃の思い出が蘇ります

店員さんの活気ある声に迎えられ、席につきました。まだ夕方ながら、店内は家族連れや常連さんが思い思いに肉を焼き、ビールを傾けています。この飾らない雰囲気がベッドタウンの老舗焼肉の魅力だと思います。

正統派大衆焼肉を予算3,000円で満喫

キリン一番搾りで乾杯

キリンラガービール中:730円

まずは生ビールから。銘柄は嬉しいことに、樽詰キリンラガービールです。しかも500ジョッキ!

よく冷えたジョッキで喉を潤す瞬間。明るい時間から飲むビールの美味しさは格別です。すぐ来るキムチ盛り合わせをもらって一口。辛さより旨味強めでビールが進む!次に来る肉への期待が高まります。

上質すぎる「並」カルビ

ハラミ:1,590円

メニューは正統派の焼肉がずらり。今回は、お店の看板でもあるカルビ(1,590円)と、ホルモン(シマチョウ)を注文しました。

運ばれてきたカルビを見て驚きます。サシがきめ細かく入っており、見るからに上質。「並」でこのクオリティとなると、上カルビは一体どうなってしまうのかと心配になるほど。

さっそく網に乗せると、ジュッという音とともに脂の甘い香りが立ち上ります。

焼き上がったカルビを口に運ぶと、肉厚なのに柔らかく、濃厚な旨味が広がります。揉み込まれているのは、甘みのある味噌ベースのタレ。ほんのりとピリ辛のアクセントが効いており、これがビールだけでなく、白いご飯も欲しくなる味付けです。

ハラミは盛りが良く、コク強めでピリ辛のタレがよく染みていることもあり、満足感はむしろカルビより高め。

鮮度抜群のホルモン

続いてはホルモン。鮮度の良さが一目でわかる艶やかなシマチョウです。皮目をパリッと焼き、脂側をさっと炙っていただきます。噛むほどに溢れる脂の甘みと、味噌ダレのコクが絶妙にマッチ。丁寧な下処理がされており、臭みは皆無です。

中央の白いカタマリはニンニク!

タレは、味噌タレといってもいいような粘度のある濃厚なもので、これで漬け込んだ豚ロースなどもコク強くしみじみ美味しい。ビールが進む味で、お肉もビールもいつも以上にお代わりしてしまいました。

子供の頃家族で通った店を思い出す、実直な焼肉店

おしゃれな焼肉店も増えましたが、気兼ねなく肉を焼き、ジョッキを空けるなら、やはりこういう店が落ち着きます。

ボリュームのある豚バラや豚ロースも特製味噌ダレとの相性が良く、リーズナブルにお腹いっぱいになりたい時にも重宝するはずです。

西葛西で30余年。親子三代で通うファンも多いという『大将』。

通し営業なので、遅めのランチや早めの夕食、そして明るいうちからの昼酒と、使い勝手は抜群。西葛西を訪れた際は、この「街の焼肉屋さん」の暖簾をくぐってみてはいかがですか。

店舗詳細

お酒のメニュー
焼肉・黒毛和牛メニュー
名物タンメニュー
和牛ホルモンなどのメニュー
ごはん・スープ・麺類のメニュー
店名炭火焼肉・焼鳥 大将
住所東京都江戸川区西葛西3丁目14−1
営業時間11時00分~23時00分
火曜日定休
創業約40年