高円寺『田舎割烹 にし川』で味わう山形の恵み | 銘酒と美食が織りなす“テロワール”体験

高円寺『田舎割烹 にし川』で味わう山形の恵み | 銘酒と美食が織りなす“テロワール”体験

飲み屋の聖地、高円寺に、旅好きならばぜひ訪れてほしい一軒が誕生しました。駅徒歩1分、賑やかなガード下に現れたのは、山形・西川町の”今”を丸ごと味わえる『田舎割烹 にし川』。気分はまるで山形旅行。しみじみ美味しい郷土の肴と地酒が楽しめます。

(タイアップ/月山酒造株式会社

高円寺の高架下とは思えない落ち着く空間

高円寺駅北口から徒歩わずか1分。JR中央線の高架下施設「高円寺マシタ」に、今回ご紹介するお店があります。2024年10月にオープンした、山形県西川町のアンテナレストラン『にし川』です。

店内に一歩足を踏み入れると、都会の喧騒が嘘のような静けさと、木の温もりに満ちた空間が迎えてくれます。

カウンターに目をやれば、西川町の豊かな水と大地で育った旬の食材や、明治時代から続く地元の「月山酒造」の銘酒がずらり。まさに西川町の”食”の魅力が、ここに集結しています。

『にし川』は、単なる郷土料理店ではありません。西川町の旬や食文化を都会に発信し、地元の食材と地酒とのペアリングを通して、その土地ならではの”食と酒のテロワール”を存分に楽しめる「田舎割烹」。地元の食材、料理人、そしてお酒。三位一体で山形内陸部の風土が味わえます。

同じ地域で育った酒と肴が楽しめる晩酌セットがお得

田舎割烹日替わり晩酌セット

迷わず注文したのは「田舎割烹日替わり晩酌セット」(1,800円)。

このセットはお通しに加え、「にし川の田舎惣菜おまかせ3種盛り合わせ」、さらに銀嶺月山をはじめとした好みの日本酒(または他ドリンク)が一杯ついてくるというもの。土地の酒と郷土の味を気軽に試せる都市部では貴重なペアリング体験が手頃な価格で楽しめます。

アカミズの小鉢

この日の三種盛りは、西川町産の月山筍(がっさんだけ)とうこぎ味噌、山形の山菜「アカミズ」、そして一番ニラ(新芽のニラ)と桜えびの和えもの。いずれも土地の香りがしっかりと伝わってきます。

月山筍は、その細身ながらも滋味深く、噛むほどに春の息吹が感じられます。うこぎ味噌は、うこぎのほろ苦さと味噌のまろやかさが絶妙なバランス。ニラは新芽ならではの柔らかさと甘みがあり繊維感がありません。このニラを使ったタレを持ち帰りたいという常連さんもいるそうです。いずれも地元で“当たり前”に食べられている食材をつかって丁寧に仕上げて供されます。東京ではむしろ贅沢!

晩酌セットは、お通しとドリンクが付いているのがうれしいポイント。これだけを目当てに立ち寄る方も多く、まずはこのセットから始めて、好みの料理・お酒を追加するのもおすすめです。私も今回はこの流れで楽しみました。

お通し:山形の梅干しを和えたぜんまい

選んだお酒は「銀嶺月山 純米吟醸 月山の雪」。この酒は、酒蔵の皆さん自らが田んぼ仕事にも携わり、出羽燦々を50%まで自家精米して醸した、こだわりの一杯です。透き通るような味わいの中に、繊細な米の旨味がしっかりと感じられる銘酒。同じ土地の食材との相性の良さは言うまでもありませんね!

田舎割烹日替わり晩酌セットは、銀嶺月山 純吟 生なども選べます

月山酒造は西川町に蔵を構え、山形県内でも屈指の清らかな水系と米に恵まれた蔵元。「にし川」では季節ごとに銘柄のラインナップが変わり、日本酒初心者から愛好家まで、誰もが満足できる一杯に出会えます。

「銀嶺月山 純米大吟醸 生酒 Type-N」は、山形県酒造好適米「出羽の里」使用した貴重な純米大吟醸生酒です。フレッシュな旨味に感動しました。

田舎割烹の真骨頂、岩魚と和牛を味わう

芋煮や庄内鴨ねぎ串など、山形の魅力的な料理があって迷いますが、私が選んだのは…

山形銘魚 岩魚田楽

アラカルトでぜひ頼みたいのが、山形銘魚 岩魚田楽(950円)。

東京ではなかなか食べる機会が少ない岩魚を、丁寧に串打ちし、じっくり焼き上げて味噌田楽に仕立てています。味噌は山形の黒い田楽味噌で、香ばしく、岩魚のジューシーな身の旨味と一体になり、滋味深い余韻が続きます。

鮮度のよい岩魚は、クセがなく、皮も身もホクホク。焼きたてを頬張ると、まるで渓流の情景が浮かび上がるような気持ちになります。

月山和牛入りモツポン酢

肉料理からは、「月山和牛入りモツポン酢」(800円)をチョイス。

月山和牛のモツは、脂のプリプリ感と旨味がしっかり残り、ポン酢と薬味でさっぱり。煮込みや肉料理に強い山形の伝統が感じられる一品。高級な和牛でありながら価格も手頃。それでいて味は実にいい。思わず箸が進みます。

味が濃い料理には、旨味がきいた純米酒がよくあいます。極寒の雪蔵で低温発酵させてつくられた、これぞ銀嶺月山といえる美味しさです。

〆は“贅沢丼”、月山和牛の極上レア牛飯

食事の〆に選んだのは、「月山和牛霜降りロースの極上レア牛飯(こがし葱醤油)」(1,800円)。

霜降りのロース肉を、オーダーごとに絶妙な火入れでレアに仕上げ、香ばしいこがし葱醤油をかけてご飯に盛り付け、卵黄をそっと乗せた一品です。

肉の旨味と葱の香り、卵黄のコクが一体となり、口の中でとろける贅沢さ。山形・西川町の“水と大地の恵み”を余すところなく体感できる、まさにこの店ならではの一杯です。

“地元の空気”を、都会のカウンターで

『にし川』の魅力は、料理や酒のクオリティだけでなく、その背景にある土地の空気感、作り手の温度にあります。

厨房のスタッフさんの中には山形出身も多い。地元で培った知識や技術が感じられ、どこか家庭的なやさしさが漂います。

「食材や酒が“同じ水、同じ大地”で育まれているから、無理のない美味しさになる」と再認識した取材になりました。

カウンターには、割り箸ひとつにもこだわりが感じられ、使い心地のよい上質な箸が用意されています。こうした細やかな配慮にも、食を通じて「土地を伝えたい」という店側の思いが滲みます。

駅徒歩1分というアクセス抜群の立地で、ここまで“山形・西川町のテロワール”にこだわり抜いた店は他にありません。

晩酌セットから始めて、岩魚や和牛、季節の山菜まで。
短い滞在でも、濃密な時間を過ごせる、都会の片隅の田舎割烹です。

店舗詳細

店名田舎割烹 にし川
住所東京都杉並区高円寺南3-70-9
営業時間昼:11時-14時半/田舎定食•田舎蕎麦
夜:17時-24時/山形料理•銘肉銘魚•芋煮•地酒
オープン日2024年10月
公式SNSInstagram
山形県の代表する月山の麓にある雪と緑と名水の酒蔵。銀嶺月山(ぎんれいがっさん)、槽前酒(ふなまえざけ)、萬年雪(まんねんゆき)を代表とする日本酒の老舗です。月山…
www.gassan-sake.co.jp