伊豆の国・韮山『杉山商店』地酒とビール、手作り料理で和む伊豆の角打ちカフェ

伊豆の国・韮山『杉山商店』地酒とビール、手作り料理で和む伊豆の角打ちカフェ

伊豆半島の付け根、富士山を遠くに望む伊豆の国市。狩野川がゆったりと流れ、のどかな田畑と温泉地に囲まれた町で、地元に愛され続ける酒屋が創業104年になる「杉山商店」です。
2025年4月24日、角打ちカフェとしてリニューアルオープン。酒好きも、カフェ好きも、きっと嬉しくなる――そんな一軒です。

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韮山駅から、川を渡り、のどかな町歩きの先に

東京から三島駅を経て伊豆箱根鉄道で韮山駅下車。駅前の静けさも印象的なローカルタウンですが、杉山商店までは徒歩25分。

途中で狩野川を渡ると、澄んだ空気とともに、のんびりとした田舎町の散歩が楽しめます。春は心地よい風と新緑、夏は日差しが強いのでタクシーの利用もおすすめ。伊豆長岡温泉も近く、古くから酒屋が多い町並みです。

リニューアルで“町の正統派酒屋”に

かつてコンビニとして営業していた建物を、4代目店主の杉山雅一さんが酒屋として再生。

2025年4月のリニューアルで、外観からコンビニらしさが消え、落ち着きある佇まいに。

このご時世、街の酒屋さんが大規模なリニューアルをすることは珍しい。正統派の酒屋として力強く商売を続けたいという熱意が感じられる店舗です。

入ってすぐは小売スペース。地酒、リキュール、ワインなど、地元の人の食卓を彩る定番のお酒がしっかりフレッシュな状態で揃えられています。

店内も一新され、女将さんが調理する様子を眺められるカウンター席や、みんなで囲める大きなテーブルも配置されています。常連も観光客も、誰でも温かく迎えてくれる雰囲気です。

木材を多様した落ち着いた雰囲気。丁寧にいれるコーヒーも評判です。

静岡の地酒と、反射炉ビール・大手各社のキンキンビール

由比の地酒「英君」。マスにいれたコップで提供してくれます。

由比の地酒 正雪

杉山商店といえば、やはり静岡の酒の豊富さが魅力。地元酒蔵の日本酒はもちろん、新潟や長野、栃木の銘酒もズラリと並びます。

ビール党もご安心を。伊豆の地ビール「反射炉ビール」をはじめ、大手各社の定番ビールも冷蔵庫にずらり。
角打ちスペースでは、これらの瓶ビールを冷えたまま抜栓してもらえます。加えて、キリンの小型ビールサーバー「タッピー」からは、鮮度抜群のキリン一番搾り樽生が味わえるのもこの店ならでは。グラス1杯から楽しめ、いずれも良心的な価格です。

角打ちとカフェの“間”を行く、手作りの名物料理

一般的な角打ちは乾き物が主流ですが、杉山商店は違います。

ランチや昼飲みとして利用する常連も多く、キューバサンドやクラムチャウダー、お好み焼き、西伊豆名物「塩鰹うどん」など、バリエーション豊かな手作り料理がそろっています。

なかでも人気は「キューバサンド」。映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』を観たご主人が「これを出したい」と思い立ち、女将さんと試作を重ねて完成した逸品です。ポークとチーズがたっぷり、なのにくどさはなく、日本酒やビールにもよく合う味わい。

常連さんに人気の山芋入りの分厚いお好み焼きも満足度が高い!

フードメニューは日替わりで、季節ごとに地元野菜も登場します。角打ち感覚で軽く一杯、という方も、しっかり食事をしたい方も、満足できるはずです。

また、娘さんはデザイナーを学んていて、いまでは日本酒のラベルデザインも手掛けているそうです。
越乃白雁 夏始 生貯蔵酒がそれで、娘さんがラベルデザインしたお酒をご両親が販売するという、とてもアットホームな雰囲気でお酒を味わうことができます。

酒屋が町の拠点になる

杉山商店は「お酒と食で人を幸せにしたい」という思いを胸に、地元密着型で営業。
Instagramでも新着情報やイベント告知を発信しており、観光客にも開かれた存在です。店内はトイレやキャッシュレス決済も完備、駐車場もあるので車でも安心。(飲酒運転は絶対ダメ)

旅の一軒に、静岡の“町酒屋”

西伊豆は、東京からの日帰り旅行にも最適な温泉街。温泉や富士山、美味しい魚…その合間に、杉山商店を目的地のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
「静岡らしい地酒やビール、そして手作り料理と家族の温かさ」――どれか一つでも心に響けば、きっと満足できる時間が過ごせるはずです。

店舗詳細

品書き

神田の酒販店「藤田酒店」との交流もされています
店名杉山商店
住所静岡県伊豆の国市南江間165
営業時間角打ち営業は金・土・日・月で11:00~20:00
火曜日は小売営業のみ
水曜日定休
営業時間短縮あり。
駅から遠いこともありますし、事前に公式HP・SNS等での確認や電話での問い合わせをオススメします。
創業1921年