都城を代表する大衆中華(町中華)のひとつ『千里十里(ちりとり)』。旨味たっぷりの餡を手づつみするギョーザと鶏がら出汁のラーメンが名物です。「地鶏焼き」など酒の肴もあり、夜は地元の焼酎「霧島」を飲む人で賑わいます。
都城で60年
宮崎県南西端、県下第二の人口規模を誇る都城市。街の玄関口であるJR都城駅へは、宮崎駅からはJR日豊本線の特急列車で約1時間でアクセス。
国鉄時代の雰囲気が色濃く残るレトロな駅舎の前には、また懐かしい飲食店街が広がっています。地方の駅前としては規模が大きく、なおかつ賑わいもあります。南国おでん発祥の店など老舗もいくつかあり、飲み歩きの楽しいエリアです。
外観
そんな都城駅前で、大衆中華(街中華)飲みを楽しむなら、60年続く老舗『千里十里』が大定番。駅から徒歩2分ほどで、ビルの1階に位置しています。瓦の装飾や円弧型の入り口などが特徴的。
内観
調理場を前にしたカウンター席と奥にはテーブル席、畳敷きの小上がりもあります。大変な人気店で、20時頃は満席状態です。ほとんどのテーブルの上には瓶ビールや焼酎が並んでいました。
品書き
お酒
- 樽生ビール:500円
- 瓶ビール アサヒスーパードライ:500円
- 焼酎 霧島:300円
- 一級酒:400円
料理
- 串焼き(4本):400円
- 地鶏串(3本):450円
- もも焼き:時価
- 焼ギョーザ:500円
- 水ギョーザ:500円
- 朝鮮漬け:200円
レトロな中華で、しみじみ美味しい餃子を頬張る
アサヒスーパードライ中瓶(500円)
霧島酒造のお膝元ですが、一杯目はやはりビールが飲みたい!銘柄はアサヒスーパードライです。今回は瓶ビールで始めましたが、大衆中華では珍しく生ビールも取り扱いがあります。
それでは乾杯!
朝鮮漬け(200円)
餃子や串焼きが焼けるまで、漬物をちびちびつまみながら、常連さんたちは焼酎を楽しんでいます。隣のテーブルの常連さんにならって私も漬物を注文しました。程よい酸味とコクがありお酒が進みます。
水ギョーザ(500円)
お目当ての品が出来上がりました。餡も皮も自家製、包みたての餃子を動物系出汁のスープで茹でた人気の水ギョーザです。
皮は程よく薄く、それでもしっかりコシがあります。ちゅるりとした皮の中から、予想以上に肉汁が溢れてきました。これは絶品。ニンニクがしっかり効いており、飲んだあとにこそ食べたい濃いめの味付けです。
ラーメン中(550円)
お酒を飲む人はギョーザと焼鳥がメインですが、千里十里はラーメンも評判がいいと聞きました。見た目はかなりコッテリに見えますが、これが結構あっさりとしていてスルスルと進みます。
ごちそうさま
都城の〆はここで決まり。あったかい雰囲気の家族経営の町中華でした。
閉店時刻は21時とちょっと早いのでご注意を。
焼酎蔵見学などの観光で都城を訪れた際は、同店が駅前のお昼飲みスポットとして重宝しそうです。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 千里十里(ちりとり) |
住所 | 宮崎県都城市栄町5-1 |
営業時間 | 営業時間 [月~金] 11:30~15:00 18:00~21:00 [土・祝] 11:30~15:00 18:00~21:00 定休日 日曜日・年末年始・GW・お盆 |
開業時期 | 半世紀以上前 |