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神保町「酔の助」 仕事終わりのサラリーマンが似合う店は、いい店だ。(2018.07.09)
神保町。言わずと知れた本の街。
幻の古本を目指して古書店巡り神保小路を歩くもよし、老舗の喫茶店でスパゲッティナポリタンを食べるもよし。
この街は一種独特の文化的なムードが漂っています。
そんな神保町の大衆酒場といえば「酔の助」です。神保町駅から徒歩4分ほど。
創業30余年、昭和の面影が残る…というよりは、昭和へタイムスリップできる酒場です。そういえば最近飲みに行っていないなと思い出して、取材がてら飲んできました。
場所柄、お客さんは皆さん会社員。
ジャケット・ネクタイ姿の人がわいわいと飲んでいる横を抜けてカウンターに座りました。
まずは、ポテトサラダと瓶ビール。ビールはアサヒスーパードライの大瓶が480円。この界隈で大瓶500円以下は貴重です。アサヒさんとの関係が深いお店ですが、ラガーの中瓶だけはキリンです。
今日はガツンと苦いビールが飲みたかったのでキリンから。はい、乾杯。
ポテトサラダはトマト・きゅうりがのっている上品なもの。いいなー、ドサっと盛られるポテサラもきらいじゃないけれど、神保町ならちょっとおしとやかにこういうほうが。
焼き鳥はつくねとももの2種類だけ。鶏肉と卵だけでつくったつくねはとてもモチモチ。なんこつが入っていなくて、食感は単調なのですが、もっちりしたお団子を噛んでいると旨味がじゅっと涌いてきます。
もも肉は結構大きめで、皮もやや混ざった脂多めになっています。塩で頼んであっさりめに、最後にレモンを絞れば完璧。これこそビールの最高のお友だち。
なんとこのお店、チューハイとは別に焼酎ハイボール(380円)があります。めずらしい。ここは神保町、駿河台に位置していますから下町ではないのですが、色付きチューハイに出会えるなんて。
焼酎はナイショ、梅液は合同の梅の香だそうです。氷が少なめ、アルコール濃い目で幸せです。
さて、ビールも飲み比べてみましょ。
大衆酒場では異例の、アサヒのプレミアムビール「塾選」が置かれています。
最近、スーパードライにもプレミアムがでましたが、私はアサヒといえば塾選が一番好き。すっきりしていて、米・コーン・スターチも入っているのですが、甘みがあってなかなかの味だと思います。
ガツ炒めは味がちょっぴり濃い目でお酒とよく合います。
岩塩のピザ(480円)は、このお店を教えてくれた神保町勤めの方のお気に入り。
具材がなくても、すっきりチーズで美味しいです。
海鮮モノも豊富です。価格は500円前後ながら、一品一品が古いお店だからこその仕事が感じられて、十分納得。
場所柄、40代以上の方が多く、60歳くらいの方はすっかりお店の一部になっている感じ。
歴史ある街の昭和酒場が似合う人になりたいですね!
接客が丁寧なマスターに感謝しながら、お店を後にしました。
外観は古くとも店内はとてもキレイにしていますし、お手洗いは最近リニューアルしたそうでとても清潔。
神保町で会社の人と飲むのなら、ここで間違いなし。
ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/なゆ)
酔の助
03-3295-9530
東京都千代田区神田神保町1-16-4
16:00~23:30(年中無休)
予算2,000円
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