天ぷらで飲めるお店が最近注目されています。古典的な天ぷら専門店のイメージを現代風にアレンジするだけでなく、よりゆっくりお酒と合わせて楽しませてくれるようなお店が増えています。
2018年12月、恵比寿に誕生した「山本家」は、まさにそうした新テイストの天ぷら店です。
恵比寿駅から徒歩4分、線路沿いの坂道の先、静かな場所で暖簾を掲げています。
オープンキッチンの割烹スタイルで、隅々までお店のこだわりを感じるセンスの良い空間です。食べること、飲むことが好きな方ならば、このカウンターに座って調理風景を眺めるのは最高でしょう。
全体のトーンを抑え気味にした空間ですが、床や椅子の生地にもこだわりを感じます。
オトナな雰囲気のテーブル席だけでなく、4人で円卓を囲んで楽しめる掘りごたつの個室や…
がらりと印象を変えた黄金色の個室も用意されています。総席数35と控えめで、立地と合わせてその雰囲気は「静かなお店で美味しい食事」といった感じです。
笑顔が素敵な女将さんに迎えられ、ほっと一息。それではキリン一番搾り(580円)で乾杯!
徳島出身のオーナーさんが選ぶ、県産食材を多く揃えた品書きが特長です。徳島県産鱧天や生牡蠣天など、季節食材を浸かった個性的なものが豊富。1つから頼めるので、気になるものをあれこれと頼みたいですね。
自家製長芋醤油漬け(580円)や徳島県産和牛すじ土手煮込み(780円)など、酒の肴、居酒屋料理も充実しています。
女将さんが隅々まで考えて揃えたという料理たち。お酒と食べめことが大好きな方で、その情熱はお店でお話をするとより伝わってきます。
8種類ほどの中から選べるお通し。定番の小鉢に季節の食材を使い、一手間かけたアレンジが嬉しいです。
天ぷらの食材も調理前から選べます。カウンターに座って、「今夜はこんな内容を用意しています」と見せてもらうと、食欲UP、そしてテンションも上ります!
飲み屋さんですから、一品目は定番の煮込みから。ビールをキリンクラシックラガー(600円)に切り替えて、こだわりの牛すじ土手煮をいただきます。土鍋でくつくつと煮立って登場。ホロホロになったスジが絶品です。
山本家のねばねばサラダ(480円)。鰹節とマヨネーズで隠れてしまっていますが、ここから食べやすくお店の方が取り分けてくれると…
この通り!オクラや納豆が入ります。塩昆布が味の決め手。マヨネーズと塩昆布の相性の良さに驚きます。サラダなのにお酒の肴にぴったりです。
もう一品、肴を。焼きポテトサラダ磯の香り(680円)。その名の通り、熱々のポテトサラダに塩辛が載った料理。塩辛とじゃがいもの組み合わせはもはや道民だけのものではありません。想像通りの味で、当然お酒を誘う美味しさです。
お酒も大好きな女将さん。全国からこだわりの銘柄を揃えた品書きは、見ていて楽しいです。人吉の米焼酎「鳥飼」や、珍しい徳島の焼酎「鳴門金時」など、580円から用意されています。
さぁ、心地よくほろ酔いになり、焼酎も選んだところで天ぷらをお願いしましょう。北海道産白子の海苔巻天(400円)。サクッとした食感に追いかけるようにクリーミーな白子が舌をつつみ、旨味で頬が緩みます。
天然鯖 トマトチーズ大葉巻き(380円)や鳴門レンコン大葉豚バラ巻(350円)など、アレンジ天ぷらはどれも楽しいです。どんな味か期待しながら選ぶのも楽しい!
ここで少し飲み屋らしい酎ハイを。キンミヤ焼酎の零イチ割りで「ゼロッピー」(600円)。
明太チーズ大葉豚バラ巻き(350円)。天つゆにつけるのではなく、それぞれ下味もあって天種に合わせた味を楽しめるのもポイントです。
お店でつくるタルタルソースをたっぷり載せたかしわ天(280円)。サクサクな衣に包まれたジューシーな肉が口いっぱいに広がります。
各地の焼酎を楽しむもよし、気軽な感じでビールやハイボール(富士山麓)を片手に食べたい肴を楽しむもよし。自然体で楽しめるよきお店です。
女将の山本志穂さん。山本家の名の通り、女将さんのこだわりがとことん詰まった素敵な空間でした。明るくチャーミングな方なので、きっとはじめての方もお帰りになる頃には、馴染みのお店で元気をもらった気分になるはず。
恵比寿にできた天ぷらで飲めるお店「山本家」。3年前に赤坂見附、そして新宿御苑とお店を出し、2店舗は常連さんも多い人気店。恵比寿も、きっとすぐに地元の皆さんに親しまれる無くてはならないお店になりそうです。
美味しいものを食べて飲む、そして笑って過ごすひとときでした。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ タイアップ/キリンビール株式会社)
恵比寿天ぷら串 山本家
050-5596-6111
東京都渋谷区恵比寿南1-17-2 Rホール 2F
17:00~24:00(日祝定休)
予算4,000円