[列車で飲みたい]新幹線に乗って青函へ飲みに行こう!時速320キロで走る飲み放題

[列車で飲みたい]新幹線に乗って青函へ飲みに行こう!時速320キロで走る飲み放題

2016年7月22日

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東京・新青森は2時間59分

東京から新青森まで最短2時間59分。新幹線が函館まで開通したというニュースでこの春話題になりましたが、実は青森までもだいぶ早く行けるんです。3時間くらいということは、東京・新神戸くらいの時間でしょうか。便利になったものです。3時間くらいなら飲んで食べてしていればあっという間です。

 

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グランクラスは飲み放題

実はグランクラスはお酒が飲み放題ということを皆さんご存知でしょうか。飲み鉄の間では有名なのですが、お酒好きは鉄道は趣味の外でしょうし、鉄道好きは酒場よりも電車に乗りたいでしょうから、まだまだ知名度は低いように思えます。ビールも日本酒もワインも、追加料金なしで飲めちゃうんですよ。

今回は、そんな「飲み鉄」憧れの最高級クラスの車両で飲み続ける様子をご紹介いたします。

 

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東京駅の東北新幹線ホームは青函一色

青函トンネルで今年新幹線で一本となった北海道・函館。青森も含めて、みどころいっぱいの地域です。定番の青森・函館の飲み屋巡りをしてきましたが、弘前や五所川原、五稜郭など二度目、三度目で遊びに行きたい場所も多そう。

 

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東北新幹線の「はやぶさ」号は途中、岩手県の盛岡駅までは秋田新幹線「こまち」と連結して走ります。グランクラスは青森方先頭車なのですが、こまちが連結している間はホームの真ん中くらいになるので改札からすぐ乗れます。

 

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グランクラスはグリーン車のさらに上のクラス。飛行機のファーストクラスのような位置づけで、長距離走る「はやぶさ」や北陸新幹線の「かがやき」などに設定されています。

 

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座席は2列シートと1列シートの横3席という贅沢な作り。新幹線のグリーン車が2列・2列という配置なので、それよりもさらに余裕のある空間が用意されています。

 

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総革張りで電動リクライニング、電動レッグレスト、可動式枕など、普通の鉄道の椅子にはない設備がふんだんに採用されています。おもいっきり傾けてレッグレストを最大まで上げると、まるでベッドのごとく傾けられます。

 

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グランクラス専属のアテンダントがサービスする列車と、座席だけの列車(アテンダントが乗務していない列車は飲み放題がありません)があり値段も違います。はやぶさはフルサービスなので、こんなメニューも出てきます。

軽食は和食と洋食どちらか選べて、これもグランクラスの新幹線特急券内に含まれているサービス。お弁当やおつまみの持参は不要なのです。

 

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飲み物はおかわり自由。これですよ、これ!ビール、ワイン、日本酒、そしてスパークリングまで。

 

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さすがに生ビールとまではいきませんが、北海道へ渡る旅の気分を盛り上げてくれるサッポロクラシックが用意されています。何度もいいますが、これ、特急券に含まれているんです。常識的な量で何杯飲んでもOK。

では乾杯!

 

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軽食は和食をいただきました。沿線ゆかりの食材を使用している軽食は、和食の場合は上りと下りで内容がかわるというこだわり。ごはんがちょこっとついていますが、おかずが多いのでおつまみとしても役立ちます。

 

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グラスにもグランクラスのロゴが入った特別仕様。ビールはこれで4杯目。まだ郡山付近なので、結構いいペース。缶ビールはクラシックの他にサントリー ザ・プレミアム・モルツも用意があります。

 

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ビールからワインへ。アテンダントさんがすかさず、「おつまみはいかがですか?」と声をかけてくれました。

 

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白ワインを飲みながら、景色はものすごい勢いで流れていきます。もうすぐ仙台かな。時速は320キロ。世界最速の「飲み放題」を楽しみます。

 

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スパークリングは、今回は青森県産のシードルでした。甘さ控えめでビールを飲んだ後の口にすっきりとした味が心地いい。なみなみに注いでもこぼれないのはさすがです。それにしても車内は本当に静か。缶ビールを開ける際の「ぷしゅっ」という音が響くのが、ややうしろめたい。

 

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約3時間で新青森駅へと到着しました。感覚的にはあっという間。もう少し乗っていたかったと思えるほど快適です。飲み放題だと、そろそろラストオーダーですと言われて、延長したくなるあの感覚です。

 

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新青森から青森駅までは在来線の奥羽本線で一駅・数分の距離。あっという間に街の中心・青森駅に到着です。昔ははるか本州最北端と思っていましたが、便利になったものです。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

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