新宿駅直結の地下街に店を構える『新宿中村屋 Manna』は、この街を代表するカレーの老舗。純印度式カリーが名物ですが、実は生ビールの大や「ビールセット」もあって、実は飲めるカレー&ビアホールでもあります。中休みなく通し営業なので、買い物帰りに休憩がてら一杯飲みたいというときにも重宝する一軒。今回は魅惑の名店カレー飲みをご紹介します。
地下街直結で快適!新宿の歴史とともに歩む大人のオアシス

創業は1901年。東京大学正門前でパン屋として始まり、1909年に現在の新宿へ移転しました。
関東大震災後、百貨店が次々と進出するなど大きく発展した新宿に合わせて、洋食やケーキ、中華、そしてカレーなど、時代の先端をいく献立を加えていき現在の姿へと進化。もともとパン屋さんなので、地下一階のパンはお土産としていまも人気です。

新宿通り沿いはここ数年建て替えラッシュで、中村屋も2014年に現在のビルに建て替えています。
旧店舗時代は新宿通りに面したテラス席があり、筆者も幼少の頃、祖母や両親と利用した覚えがあります。そして、帰り際に月餅やロシアパンを買って帰るのも定番の過ごし方。
新宿の街並みが変わり、訪れる人が世代交代しても、ここは子供時代、ハレの日を新宿で過ごした私にとって、記憶を呼び起こすタイムカプセルのような空間です。

建替え後、カレーを気軽に楽しめるレストランは、地下2階に移り、『中村屋 Manna』となりました。
地下でも天井は高く開放的。フロアも広いので、友達ときても、一人で来ても心地よく過ごせます。土日は名物のカレーを求めて観光客で入店待ちになることもありますが、平日はゆったり過ごせるので使い勝手がいいんです。

客層は、長年この街で遊んできた常連客や家族連れが中心。そして、新宿で昼から遊ぶときになにより重宝するのが、中村屋の通し営業。ビールもワインもおつまみも揃っているので、気分は完全にビアホール。暑くて人で溢れる新宿通りにでることなく、紀伊國屋書店や新宿駅から直接訪ね、涼しい空間で一休みできます。
巨大ジョッキと点心、名物カリーで満たされる食卓

まずは「一番搾り生ビールの大(990円)」を注文。どっしりとした大ジョッキが運ばれてくると、しっかり飲んで楽しんでほしい、とのメッセージを感じます。

すぐカレーを頼まず、少しつまみでビールを楽しみたい。ということで、昔からファンの多い「焼売(759円)」を。


肉まんも名物の中村屋、実は中華もロングセラーで、ここの焼売は昔から私の好物です。

みっちりとつまっていて、簡単に箸が入らないほど。その分、噛むほどに肉汁が溢れてきます。

17時以降なら、点心やサモサ、エビクリームコロッケ、唐揚げから1品選べるおすすめ生ビールセット(1,188円)も用意されており、本格的なビアホール利用も魅力的。

そして、やっぱり中村屋といえばカレーでしょう。具だくさんでお酒も進むんですよ。

ということで、1927年に誕生した「中村屋純印度式カリー(2,090円)」を注文。中村屋の看板料理です。

インド独立運動の志士ラス・ビハリ・ボースを中村屋の創業者がかくまったことから始まる中村屋のカレー。

ボース直伝のレシピがベースとなっているので、昭和初期の誕生ながら、欧風カレーではなく、インドカレーというのが非常に珍しいです。

小麦粉を一切使わず、淡路島産の大玉タマネギや自社製ヨーグルト、20種類以上のスパイスを配合しているというソースは複雑で強いコクがありつつもサラサラ。

ここに、骨付き鶏肉がゴロリと入り、鶏の旨味も加わっています。

合わせるご飯は、昭和のはじめから「白目米」。ソースは約85度、ライスは約60度で用意しているそうで、老舗ならではのこだわりが随所に詰まっています。

薬味も注目。らっきょうだけでなく、マンゴーチャツネやアグレッツィ(短いきゅうりの酢漬け)、粉チーズなどバリエーション豊富にあるので、いろいろ組み合わせて味の変化も楽しみたい。

お酒好きの私は、これだけでもう一杯ビールが飲めると思うのですが、読者の方はいかがでしょう。
変わらぬ味と記憶をつなぐ新宿の名店
買い物帰りや仕事終わりに、昔ながらの新宿の空気を感じながらスパイスの香りに包まれるひとときは格別。ふらりと立ち寄ってグラスを傾けたくなる、頼れる老舗レストランです。メディアではカレー専門店として紹介されることが多い同店ですが、新宿で飲んできた私としては、ここ中村屋さんも立派な昼飲みまで楽しめる飲み屋さんです。
ランチタイム、カレーにビールをつけるだけでも楽しいので、ぜひ訪ねてみてください。
店舗詳細



| 店名 | 新宿中村屋Manna |
| 住所 | 東京都新宿区新宿3丁目26−13 新宿中村屋ビル B2F |
| 営業時間 | 11時00分~22時00分 日祝は21時00分まで |
| 創業 | 1901年創業 1927年純印度式カリー発売 2014年10月29日 現店舗オープン |
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