銀座『酒の穴』燗銅壺が埋め込まれたカウンター!昭和22年から続く日本酒好きの穴場

銀座『酒の穴』燗銅壺が埋め込まれたカウンター!昭和22年から続く日本酒好きの穴場

銀座のまん真ん中で全国150種類以上の地酒を楽しめる専門店『酒の穴』。昭和22年の創業以来、酒好きが集う隠れ家として愛され続けています。ビルの建て替えに伴い、現在はZOE銀座5階の仮店舗で営業中。各席に備え付けられた特注の燗つけ器で、自分好みの温度にお酒を育てる時間は格別。割烹仕込みの本格的な肴とともに昼どきから杯を傾けられる、大人のための穴場をご紹介します。

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昭和22年創業、銀座に佇む大人の「酒の穴場」

銀座三丁目、ガス灯通りから少し入った場所に『唎き酒処 酒の穴』が誕生したのは、銀座にも戦災の影響が色濃く残る昭和22年のこと。日本一の繁華街、銀座がいち早く復興する中で、酒の穴は再び平和の中で酒を楽しもうと作られた酒場です。

当時は贅沢品だった日本酒を近畿や山陰から取り寄せ、樽酒で振る舞い人気を集めました。実は、すき焼き・しゃぶしゃぶの名店『銀座らん月』が直営する飲み屋さん。「銀座らん月」のクオリティをよりラフに楽しめる場所として、銀座で飲んできた酒好きの大人たちは愛用してきました。

そんな酒の穴ですが、銀座通りで長く親しまれたビルが2023年2月に建て替えることになり、現在は、近隣の「ZOE銀座」5階に移転しています。

移転前は地下に店を構え、ひっそりとした風情を感じさせましたが、現在の店舗も酒好きの心をくすぐる偏愛の空間に仕上がっています。

店内には北は北海道から南は九州まで、厳選された地酒がずらりと並ぶ冷蔵庫があり、L字型のこぢんまりとしたカウンターは同好の士が集う特等席。

銀座らしい上品さを保ちながらも、勝手気ままに自分流のスタイルでワイワイと楽しめる良質な時間が流れています。

2027年夏には元の場所で新店舗が完成予定のため、現在の一体感あるコンパクトなカウンターで過ごせるのはあと一年。ぜひ現在の店舗も楽しいので体験してほしくて、本記事を書いています。

絶品のにくじゃがと特注燗つけ器で味わう至福

まずは「サッポロ生ビール パーフェクト黒ラベル」をもらい、乾杯。

湯葉などお酒との相性を突き詰めてつくられたお通しから美味しい。いつも期待以上なのが『酒の穴』。

一杯目の日本酒は、長野県の大澤酒造とらん月・酒の穴が作り上げた「らん月オリジナル純米 明鏡止水」を選択。清潔感のある無垢な升にグラスを注ぎ、なみなみ注いでくれるのが素晴らしい。

バランスがよく実にキレイな味。飲むと佐久の透き通った湧水が目に浮かんできます。

そんな心地いい冷酒に合わせる肴は、なめろうです。

なめろう:1,100円

うずらの卵が乗った美しい盛り付けで、魚の旨味と味噌のコクが日本酒のピッチを上げます。

「常に進化を続ける。それが銀座の老舗です」という話をこれまでいくつかの名店を取材した際にお聞きしてきましたが、『酒の穴』も現代的になっていますね。

これはなめろうというより、フレンチのタルタルのようですね!赤いソースは梅肉で、味はしっかり和食。お酒が進む洗練されたおつまみです。

先付と季節の料理のメニュー

ほかにも、季節を感じる旬の食材を使った創作和食が並び、全国の銘酒と自由に組み合わせる楽しさにあふれています。

長年の名物「にくじゃが」とセルフ燗の楽しみ

続いて、お店の看板メニューである「にくじゃが」を注文。なんと創業時から80年近く続く名物メニュー。大きめにカットされたじゃがいもと人参、味がしっかり染み込んだお肉は、出汁の効いた優しい味わい。

とくにじゃがいものホクホク具合がちょうどいい。ドロドロでもなく、硬いわけでもない。軽く箸を当てるだけでほぐれるものの、口に運べばしっかり食感があり、そして噛むほどに出汁の旨味がにじみます。

ここでいよいよ温かいお酒へ切り替えます。夏場でもお燗が飲みたくなるのが『酒の穴』です。

選んだ銘柄は福島県の「大七 純米生もと」。

カウンターの各席には銅板が輝く、特注の燗つけ器が備え付けられています。常にお燗に最適なお湯が貼られているので、あとは錫のちろりを浸して好みの熱さになるまでじっくり待つだけ。

この時間こそ、大人の贅沢。茶道もよいけれど、酒の燗付けも侘び寂びだと私は思っています。

さて、絶妙な温度に仕上がったお燗をお猪口へ注ぎ、一口。うん、丁度いい。体に優しく染み渡ります。『酒の穴』は自分でつける遊び心もあるし、それでいて程よく上品で、値段も銀座だからと気を張るほどでもない。丁度いいお店なんです。

銀座のまん真ん中で満喫する、手頃で豊かな酒場時間

銀座の一等地にありながら、美味しい料理と豊富なお酒を揃え、ひとり5000円程度で十分に満喫できる。カウンターで自分のお酒と静かに向き合う時間は、日々の疲れをそっと癒やしてくれます。

ランチタイムも見逃せません。イチオシはお好みランチ(1,350円)で、人気の茶碗蒸し、刺身二点盛り、メカジキ西京焼きなど3品のおつまみが付いてきます。土日祝日は通し営業ですから、ご飯なしでお好みランチをもらって、これをつまみに飲めばお得感大。

新店舗へ移転する前の、このこぢんまりとした居心地の良いカウンター席を味わいに、ふらりと足を運んでみてください。

店舗詳細

北海道から岩手のお酒のメニュー
山形から茨城のメニュー
新潟から福井のお酒のメニュー
静岡から島根のお酒のメニュー
広島から九州のお酒のメニュー
刺身・季節の魚料理メニュー
焼き物、揚げ物、食事のメニュー
店名唎き酒処 酒の穴
住所東京都中央区銀座3丁目3−1 ZOE銀座ビル5階
営業時間平日
12時00分~15時30分
17時00分~22時30分
土日祝
12時00分~21時00分
創業1947年