甲府『六曜館珈琲店』純喫茶の名物は大迫力の円盤餃子!? ツタ絡まるレトロ空間で至福の一人飲み

甲府『六曜館珈琲店』純喫茶の名物は大迫力の円盤餃子!? ツタ絡まるレトロ空間で至福の一人飲み

ワイナリー巡りのため泊りがけで訪れた甲府。歓楽街の路地を歩き、少し離れた旅館の1階に見つけたのが『六曜館珈琲店』です。ツタに覆われた不思議な外観の扉を開けると、そこは骨董品が並ぶ喫茶店。店主さんがお一人で切り盛りされています。レトロな雰囲気の中で味わうお酒と名物の手作り餃子に、甲府の古くて新しい魅力を発見しました。

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旅館「萬集閣」に併設された重厚なレトロ喫茶

甲府駅から歩いてすぐ、旅館萬集閣に併設された喫茶店です。1972年頃に戦前建築を移築した旅館の応接室を改装して開業。ツタだらけの外観からスナックの扉を開けるような少しの勇気がいりますが、一歩入ると別世界が広がります。

骨董好きのお父様が集めた年代物のランプや時計、戦前の絵本を模した見事なステンドグラスが飾られた、重厚な純喫茶の空気を保つ空間。希少価値が高い古いダイヤル式電話機まで置かれており、まるで小さな博物館のようです。

昼間はお母様が喫茶の営業を担当されていたそうですが、現在は店主さんの夜営業のみとなりました。

開店は17時30分以降。近年、お酒の提供もはじめ、現在は酒場やバーのような営業をされています。

出張帰りのビジネスパーソンや一人客が静かにグラスを傾ける一方、地元の常連さんが集まって飲み会を開いている、地域密着のお店。過剰な干渉がなく、赤いレトロなコーヒーミルやタイル張りのカウンターを眺めながら自分のペースで過ごせる距離感が、居心地の良さを作ってくれます。

伝説の味を受け継ぐ餃子

サントリー生ビール(瓶)

まずはサントリー生ビールの瓶をもらって、よく冷えた切子のグラスに注ぐ。黄金色の液体がアンティークな照明に照らされてきらきらと輝きます。

こちらはお酒のラインナップを基本的にサントリー系で統一。当然ウイスキーはありますし、ここは山梨、ワインもあります。

幻の味を再現した手作り餃子

餃子 中:950円

喫茶店らしからぬ、名物料理は手作り餃子(中950円)。かつて甲府にあった餃子の名店「スマロ」の味を惜しんだ店主さんのご家族が、試行錯誤を重ねて復活させたとのこと。なんとベースは豚肉ではなく、鶏肉を使っています。

あらかじめ包んで冷凍しておいた小ぶりの餃子を、注文が入るとお姉さんがフライパンいっぱいに円形に並べて香ばしく焼き上げます。

口に入れると白菜の水分と甘みがあふれ出し、驚くほど軽い食感。

肉と白菜の比率は1:9とのこと。荒く切られた白菜の食感が心地いいです。

しっかりニンニクが効いているので、軽くてもお酒がすいすいと進む。ここにザクザクとした「食べるラー油」を乗せていただくと、香ばしさが加わって一層ビールが進みます。

ハイボールと店主さんとの会話

二杯目はすっきりとしたハイボールを注文しました。野菜たっぷりで胃もたれしない餃子をつまみつつ、氷の音を鳴らしながらゆっくりと飲み進めます。カウンター越しに店主さんと甲府の街の移り変わりを交わすひととき。旅先ならではの贅沢な夜の過ごし方です。

甲府の夜を豊かにする止まり木

特急電車の時間を気にせず泊まりがけで街を歩くからこそ、出会える景色があります。歴史ある旅館の1階で、純喫茶の面影を残しながら夜な夜なひっそりと開かれる酒場のような喫茶店。失われた名店の餃子を復刻し、それを一人で守り続ける店主の心意気が、空間の魅力をさらに引き立てています。

女性の一人客がふらりと立ち寄っても、温かく迎え入れてくれる安心感も大きなポイント。甲府へ足を運んだ際は、歴史と文化が詰まった空間で、心地よいほろ酔い時間を過ごしてみませんか。

店名六曜館珈琲店
住所山梨県甲府市丸の内2丁目15−15
営業時間17時30分~22時00分
日定休
創業1973年