地元のお酒好きの間では有名な三ノ輪の『鈴木酒販』が角打ちを再開しました。以前の小売スペースでの立ち飲みとは異なり、今回は隣接する飲食店の夜営業を間借りするスタイル。座ってゆっくりと、酒販店ならではのラインナップとプロの料理を楽しめるようになりました。居酒屋使いできる角打ち、その魅力をご紹介します。
まずは小売レジでコインを購入

利用方法は少し独特ですが、慣れれば簡単でお得です。

角打ちスペースへ行く前に、まずは鈴木酒販の店舗へ入りましょう。小売のレジで飲食専用の「角打ち用コイン」を購入します。

ここでのポイントは、冷蔵ケースに並ぶビールです。これらはレジで購入してそのまま持ち込めば、なんと持ち込み料(抜栓料)はかかりません。

ナショナルブランドのヱビスや、アサヒが手掛けるピルスナーウルケルなどはもちろん、伊勢角屋麦酒のようなクラフトビールも小売価格そのままで楽しめます。

日本酒やワインのボトルを持ち込む場合は別途抜栓料が必要ですが、グラス売りのお酒はコインで支払うシステムです。

コインと購入した缶ビールが入った枡(マス)を受け取り、一度店を出て隣の入り口へ。

「焼肉食堂まんてん」の看板がある扉が、夜の角打ちへの入り口です。
料理人が作る肴と、燗酒名人の技

店内はカウンターとテーブル席があり、落ち着いて飲める雰囲気。以前の立ち飲みとは違い、全席着席スタイルです。席についたら、まずはコインで席料(500円)を支払います。

お通しが含まれており、今回は出汁の染みた温かいおでんが提供されました。

運営には、飲食業の経験があり日本酒業界ではちょっとした有名人のスタッフさんが新しく加わっています。さらに、焼肉店の厨房設備を使えるため、専任の料理人による本格的な料理も。値段は手頃で300円から揃います。間借り営業とは思えない充実ぶりです。

もちろん角打ちですので、鈴木酒販で販売されている乾き物なども追加料金なしで持ち込み可能。

持ち込んだ伊勢角屋麦酒を楽しんだ後は、追加のおつまみを。
注文したのは「ねぎたくとりはむ(500円)」。しっとりとした鶏ハムに、刻んだたくあんの食感が小気味よいアクセントになっています。

合わせるお酒は、料理人さんおすすめの黒糖焼酎「紅さんご」のソーダ割り。樽熟成由来のバニラのような香りが炭酸で弾け、ドライながらもコクのある味わいです。

続いては日本酒へ。日本酒に詳しい担当さんに相談し、「お燗にしましょうか」という提案に乗りました。

選んだのは茨城の「稲里 純米 日本晴」。錫(すず)のちろりで丁寧に湯煎をつけてくれます。温度管理までしっかりしてくれる角打ちは貴重です。口に含むと、角が取れてふっくらとした米の旨味が広がります。

手元にまだコインが残っていたので、最後は冷酒で山形の「上喜元 超辛」を。

キリッと引き締まった後味が、口の中をリセットしてくれました。
三ノ輪の夜の新たな選択肢
以前の賑やかな立ち飲みとは雰囲気こそ異なりますが、座って落ち着いて飲めるのは大きな魅力です。業務用卸も手掛ける鈴木酒販らしい希少銘柄のラインナップに、プロの料理と、名人がつける燗酒。気に入ったお酒があれば、帰りに隣の鈴木酒販で購入して帰るという楽しみ方もできます。
居酒屋としても使えますし、お通し付きの席料500円はかかりますが角打ちとしてリーズナブルに飲むこともできる。日比谷線北部沿線の方は、ふらりと訪ねてみてはいかがでしょう。
店舗詳細


| 店名 | 鈴木酒販 三ノ輪本店 |
| 住所 | 〒110-0003 東京都台東区根岸5丁目25−2 |
| 営業時間 | 角打ち 16時00分~21時00分 小売 11時30分~21時00分 |
| 角打ち再開 | 2026年2月 創業は1959年 |
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