神田「カミヤ」 人情をつまみに。座るほど居心地よくなる

神田「カミヤ」 人情をつまみに。座るほど居心地よくなる

2015年1月11日

DSC01802

このサイトの読者の皆さまはカミヤをご存知の方も多いでしょう。
人形町に本店をもつカミヤは、もつ焼きの店として東京の各地に暖簾よけのお店を持ちます。

お店によって他のカミヤとの関係はまちまちですが、基本的には串の本数縛りが厳しく、ビールは概ねキリンであること、タレはとろみの付いた甘めであることなど特長があります。お店の雰囲気も各店異なりますが、基本は安くて心地よく飲めるというもの。悩んだときはカミヤで間違いなし、というのはどの街も同じです。

神田のカミヤは、近年改装をして明るく女性一人でも入れる雰囲気に。へんにキレイめにするのではなくて、居酒屋らしい渋さがあるのが素敵。縄のれんの向こう、今宵も飲兵衛の明るい笑い声が引きます。

DSC01798

生ビールはハートランド(430mlジョッキで440円)。おぉ、これは珍しい。
珍しいといえば、ここはキリンクラシックラガーを置いています。瓶ビールを選びがちな私は、席につくと同時に「瓶ビール」(590円)とオーダー。一杯目のお酒、決まらなければ瓶ビールというのを基本にしています。

ガツンとくる苦味、安定した旨味、さすが王者キリンのクラシックラガー。

DSC01795

すぐ来るメニューも悩まずポテトサラダ。
このお店、なんと提供前からソースがかかっています。ポテサラにソースかける派の私ですが、最初からかかってきたのはここが初めて。丸くなっているのが、お子様ランチのころの思い出を呼び起こします(笑)

固めで若干の胡椒がかかったもの。ポテサラマニアの気持ちをつかむことまちがいなし。

串は4本縛り(540円台)。10本縛りのカミヤが多い中、これは良心的。同じものを2本ずつで4本にできるので注文の幅が広がります。

まずはカシラとレバーをタレで。脂・肉・脂と交互に串打ちされたカシラは、ポーション自体は小さいものの、タレとのバランスが良くでおかわりしたくなる味。レバーのやき具合はちょうどよく、プリッとした食感がたまりません。

DSC01797

タンは塩で行きましょう。やはり小ぶり。でも味はとてもいい。
二軒目に来ていたので、あまり大きいと困ってしまいますが、これくらいがちょうどいいかも。

DSC01796

タレはみたらしとも言えるとろみがかったもの。光沢が加わり、焼きとんがより一層美味しく見えてきます。
カウンターの木の色合いと藍色の縁の皿、そして飴色のもつ焼き。このトーンがたまりませんね。

DSC01801

お酒はカミヤといえばホッピーなのですが、お腹もだいぶいっぱいなので焼酎に。甲類焼酎はサービスで梅割りかレモン割りにできるのですが、ここの梅割りは独特。下町では「天羽の梅」や「カンダ」などを使いますが、ここのは自家製なのかな。梅酒っぽい味のするまさしく謎の液体で風味をつけて完成です。

これはこれで美味しく、もう少しもつ焼きを食べたいという気持ちになってきます。

DSC01800

それでは鶏肉で、ももとボンジリとかいいかな。あと、ツクネも美味しそうじゃない。
となりの常連さんが何を食べてる気になっていたら、その方のほうから声をかけてくださり、ここのオススメを教えてもらいました。一階はカウンター席だけで、お店全体が一体感をもっています。私はここのお店の常連ではないので、おとなしく話だけを聞いていたのですが、最後はすっかり大将とも仲良くなり、たいへん心地よい空間へとなっていきました。

次は何を食べちゃおうかな。あ、もうこんな時間。
でも、楽しいからまだいいよね。

チューハイおかわりください!

居心地がいいと梯子酒大好きな私も椅子に根をはりだします。

ごちそうさま。

 

スポンサーリンク

この記事はあなたのお役に立てましたか?

この記事が少しでもお酒のお役に立てましたら、 ブログランキングのボタンを押して投票をお願いいたします。

にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ

(取材・文・撮影/塩見なゆ)

神田 カミヤ
03-3254-4040
東京都千代田区内神田三丁目18番7号
16:30~23:00(土は16:00~21:00・日祝定休)
予算2,300円