池袋『線條手打餃子専門店』台湾の路地裏に迷い込んだような極小空間で、彩り豊かな薬膳餃子とビール

池袋『線條手打餃子専門店』台湾の路地裏に迷い込んだような極小空間で、彩り豊かな薬膳餃子とビール

池袋駅西口の路地裏に、知る人ぞ知る台湾料理の名店があります。2004年創業の『線條手打餃子専門店』です。台湾出身の女将さんが「医食同源」を掲げて営む、わずか3坪・6席の小さなお店。今回は、野菜と薬膳たっぷりのカラフルな手打ち餃子を求めて、池袋チャイナタウンの先にあるディープな扉を開けました。

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黄色い看板と半開きのシャッター。台湾のお母さんが待つ6席の店

池袋駅西口を出て、劇場通りを越えた先の路地裏。中国系の商店や飲食店が多い独特の空気感の中に、ひときわ目を引く黄色いテント看板があります。

「線條手打餃子専門店」。初めて訪れる人は、そのあまりにもローカルな外観に少し足がすくむかもしれません。営業中なのかどうかも判別しづらい雰囲気ですが、今回は電話で予約していたので、いざ店内へ。

店内はわずか3坪ほど。客席はテーブルが3つ、計6席のみというごく小さなお店です。壁一面に貼られたメニューやポスター、そして厨房から漂うスパイスの香りが、一瞬にしてここが日本であることを忘れさせます。

店を切り盛りするのは、台湾出身のお母さん。「美と健康は食事から」という医食同源の考えに基づいた餃子を提供されています。

先客のグループからは中国語の会話が聞こえてきました。私たち以外は皆さん中国語話者。飛び交う異国の言葉をBGMに席に着くと、まるで台湾へ旅行に来たような気分になります。

写真映えだけではないカラフル如意餃子

まずはビールで喉を潤しましょう。こちらではアサヒスーパードライの大瓶が楽しめます。トクトクと注ぎ、手酌で乾杯。雑多な雰囲気の中で飲む冷えたビールは、なぜこうも美味しいのでしょう。

メニューは膨大にあり、壁にもびっしりと書かれていますが、初めてならお母さんに「おまかせ」でお願いするのがこの店の流儀。「餃子をいろいろ食べたい」と伝えれば、人数やその日のお腹の空き具合に合わせて見繕ってくれます。

餃子が茹で上がるのを待つ間、お通しとして出されたのはひじきの煮物。これがまた、家庭的でありながらスパイスが効いた奥深い味で、ビールのつまみにぴったりです。

お待ちかねの餃子が登場しました。看板メニューの「如意餃子(にょいぎょうざ)」。運ばれてきた瞬間、その鮮やかさに歓声が上がります。黄色、ピンク、緑、白。これらはすべて着色料ではなく、天然の野菜やスパイスで色付けされたものだそう。

黄色はウコン、緑はヨモギや香草、ピンクはドラゴンフルーツやビーツなどを使用。見た目の美しさだけでなく、それぞれの食材が持つ効能も意識されています。

まずは黄色の餃子から。タレを少しつけて口へ運びます。日本の焼き餃子のような薄皮パリパリではなく、本場台湾の水餃子らしい、厚みのあるモチモチとした食感。噛むほどに小麦の甘みと餡の旨味が口いっぱいに広がります。

続いて緑色の餃子を。中には肉と野菜がぎっしりと詰まっていて、食べごたえ十分。香草の爽やかな風味が鼻を抜け、濃厚な肉の旨味をさっぱりとまとめ上げてくれます。肉汁たっぷりなのに、不思議と油っこさを感じません。罪悪感なくお酒が進む、まさに大人のための餃子です。

コップでいただく紹興酒もまた、この場の雰囲気を盛り上げてくれます。餃子をつまみながら、お母さんと少し言葉を交わすのも、こうした小さな酒場の醍醐味と言えるでしょう。

池袋の路地裏で台湾旅行気分

これだけのクオリティの薬膳餃子を提供していますが、お会計は驚くほど良心的。今回はビールと紹興酒、たっぷりの餃子を堪能して一人2,000円ほどでした。

お母さんの温かい接客と、体に染み渡る優しい餃子。ときにはこうしたディープな場所で、肩肘張らずに飲む夜もまた格別です。都会の喧騒を忘れ、台湾の風を感じながら「食」で体を整える。そんな体験もまたいいものですよ!

店名線條手打餃子専門店
住所東京都豊島区池袋2丁目55−12
営業時間11時00分~22時30分
※お昼の営業時間は日によって変わるようです。席数も少ないため、訪問前に電話問い合わせが安心。
創業2004年