昨今、原材料や光熱費が高騰するなかで、寿司も高級化が進んでいます。ですが、お酒好きとしては、やはりカウンターで職人さんに握ってもらった寿司をつまみながら飲みたいもの。今回は、驚くほどリーズナブル、南千住駅から徒歩15分の吉野通り(旧日光街道)沿いにある『金太楼鮨サービス売店』をご紹介します。
ネギトロ発祥※の老舗が営む、土日だけの特別店

浅草を中心に常磐線沿線などに店を構える、4代続く寿司の老舗「金太楼鮨」。ネギトロ発祥の店(※諸説あり)としても知られています。その金太楼鮨が、東浅草の本店隣で営む唯一の小型店が、ここ『金太楼鮨サービス売店』です。
「売店」と名前がついていますが、店内には8席ほどのカウンターがあり、座って飲むことができます。特筆すべきは、その営業日。なんと土曜日と日曜日だけしか開いていない、週末限定のお店なのです。

この道40年の大ベテラン職人さんがお一人で切り盛りされています。常連さんが多いですが、初めての人も温かく迎えてくれる雰囲気です。
圧巻の12貫!驚きの価格で味わう老舗の握り

まずはサッポロ黒ラベルの中瓶をもらって、喉を潤します。
さて、ここの特長はなんといってもその価格。一人前(8貫)が900円、そして今回注文した一人前半(1.5人前)は12貫で1,300円と、非常に良心的です。

注文すると、大ベテランの職人さんが流れるような手つきで握っていきます。一人で切り盛りされているとは思えないスピードで、あっという間に「一人前半」が提供されました。

木製のゲタに盛られたお寿司は壮観です。内容は、鯛、鮪4貫、タコ、コハダ、イカ、蒸し海老、玉子など。

この価格で老舗の握りが12貫も食べられるのは驚きです。

金太楼鮨の寿司はどの店舗も安定感抜群!

タコはツメ(甘辛く煮詰めたタレ)を塗るのがこちらのスタイル。

続いてお茶割りを。甲類焼酎を自家製のお茶で割ったもの。しっかり濃いめですっきりとした味わいが寿司によく合います。
下町情緒感じる屋台のような店
地元の常連さんが多く、コミュニティができている温かいお店ですが、初めての人もすんなり受け入れてくれるはずです。
土日限定というハードルはありますが、浅草や南千住界隈での昼飲みや、近くの酒場で飲んだ帰りの「〆寿司」として、立ち寄られてみてはいかがでしょう。大ベテランの技と心意気を感じる、お財布に優しい大衆寿司です。二千円もあれば大満足。
| 店名 | 金太楼鮨 サービス売店 |
| 住所 | 東京都台東区東浅草1丁目21 |
| 営業時間 | 12時00分~21時00分 土日のみ営業 |
| 創業 | 1924年 ※東京市浅草区吉野町の1号店 |
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