池袋「木々家五号店」 林田さんの店は基本に忠実!安くて美味しい新定番


池袋で3店舗、高田馬場に1店舗を構えるやきとん「木々家」をご存知でしょうか。池袋のモツ好きには定番となりつつある人気店で、その誕生は2008年と意外と最近です。

この街は、老舗やきとん店が多く、居酒屋マニア系の雑誌やテレビ番組でもお馴染みの人気店揃い。そこに飛び込んで、さらに大変なご繁盛をされたのだから、その実力は筆者が語るよりも確かです。

家族経営ではじまった一軒のやきとん屋「木々家」は、アットホームな雰囲気とごまかしのない料理で人を呼び、支店ができてもなかなか入れない店なんて言われていました。

そんななか、念願の新店舗がオープン。場所はなんと池袋駅東口の真正面という立地。右がハンバーガーチェーンで左が携帯ショップ。そのわずかな隙間を地階へ下りていくという、なんとも不思議な店構えです。

 

オープン初日は多数の花で賑やかですが、なにせハンバーガーチェーンのレジ待ちの列が店脇を覆っているのでわかりづらい。大提灯と電照看板を目印に。ほら、目印といえば北極星が輝いています。

 

地階は外観からは想像もつかないほど広く、天井高で開放感もあります。今風の大衆酒場オシャレ版という雰囲気は、酒場好きのデートや女子会にもつかえそう。なお、本店は典型的な大衆酒場です。

 

やきとんとビール、ホッピー、酎ハイをメインとした”働くお父さん”向けメニューですので、スーツ姿が目立ちますが、テーブル席では20代くらいの若い男女が金宮のボトルを入れているなど、老若男女が楽しんでいる印象。

 

ビールはサッポロ、甲類のベースは宮崎本店の金宮焼酎で、ホッピーや各種割り材が揃う。

赤い文字でびっしりと書かれている説明は、<生ビールの提供に対して当店が行っている事>というタイトルで、サーバーの洗浄のこだわり、ビールグラスの品質管理、生樽は酒販店の株式会社折原の冷蔵倉庫から直送し、店内保管も10度で冷温管理していることが書かれています。

常温保管が当たり前の生ビールを、仕入れ以前の段階から冷蔵しているというのは画期的です。同じ池袋企業同士の協力関係が美味しい生ビールに結びついています。

 

日本酒は500円から素敵な顔ぶれがずらり。仕入れは中野の「味ノマチダヤ」からで、選定は酒屋さんによるもの。酒販のご同業も納得の銘柄揃いではないでしょうか。

 

サッポロ千葉工場製、酒販からグラスに注がれるまで丁寧に扱われた極上黒ラベル。乾杯!

 

ガスを適度に抜いた飲み心地の優しい黒ラベル。シルクのようなきめ細かな真っ白な泡と黄金に輝くビール。泡とビールの間には、細かな霧状の粒子が泡を持ち上げるようにゆらゆらとしています。

この黒ラベル、格別な美味しさ。サッポロビールの系列施設の生ビールにも負けない最高の一杯です。やきとん屋のビールと侮るなかれ、この一杯は専門店クラスです。

どんなディスペンサーを使っているのか、サッポロさんに尋ねるも、ナイショだそう。ううむ。毎日の洗浄、グラス管理、樽とガス管理の基本に忠実です。

 

ビールに興奮してドリンクの話が長くなってしまいました。やきとんの店ですが、サイドメニューが充実していて、定番居酒屋として使える内容です。

 

串は一本150円から。1本から頼めます。のちほど説明しますが、頼み過ぎにご用心。

 

木々家と書いてはやし家と読みます。由来は、家族経営で林田さん家がはじめたから。ね、なんだか最近の居酒屋とは違った飾りっ気のなさがいいでしょ。

 

選べる野菜三種盛り。新鮮でみずみずしく外れなし。木々家の常連さんに長年支持される定番メニューです。

 

もつ盛り合わせ8品一人前で590円。ミミガー、ガツ、フワなど冷製モツが山盛りです。ここのモツの鮮度は抜群にイイ。東京中のもつ焼き屋を巡っていますが、このレベルは珍しい。

 

はぐら瓜の浅漬け。小皿料理に旬をあわせてくるところがにくい!

 

クリーミーでコクのあるポテトサラダは大人気のメニュー。黒ラベルとの相性は抜群によく、文章にしていながら、取材時の美味しさが蘇ります。ビール一杯用意して続きを書こう。

 

煮込み、ではなくもつアラ煮。390円とリーズナブルながら盛りもよく、薬味の風味でさわやかな後味。アクとりが丁寧なのか、非常にスッキリとした味に仕上がっています。

 

先に、やきとんは頼み過ぎにご用心と紹介しましたが、この通り。1本の大きさが一般的な店の3倍ほどあります。6本盛り890円は、二人ならばかなりしっかり食べる量です。他のフードも美味しいのに、これは困りました。しかも美味しいのがまた困る。

モツは、焼いてタレをつければ冷凍でも全然問題なく美味しいのですが、これが生で鮮度が良いと化けるのです。木々家が大人気になった理由は、食べればわかります。毎日朝〆、炭火焼、売り切りごめん。

 

お母さんの春巻き(450円)は本数限定のメニューで、その名の通りお母さんが作っています。ほっとする味で、中身たっぷり。味もしっかりでお酒が進みます。

 

国産レモンハイ。1個まるごとレモンが入ったもので、ベースは金宮です。コンクを使わず甘くない美味しい一杯。

 

春巻きなどの揚げ物には、酎ハイもいいけれどウイスキーハイボールも基本の組み合わせ。デュワーズは、甘さとビターに厚みがあり国産の居酒屋系ウィスキーと比較するとかなり強めの味わいです。おしゃれな店でよくみかけますが、私はもつ焼きやメンチなど日本の居酒屋肉料理にこそぴったりだと思います。

木々家五号店は、料理もお酒もまじめで美味しい。飛び道具に頼らない感じも素敵です。

ボリュームがあるので、頼み過ぎにご注意を。ほどほどならば一人二千円で楽しめます。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)

 

やきとん 木々家 五号店
03-6709-2522
東京都豊島区南池袋1-27-8 サンパレスビル B1F
16:00~24:00(土日祝は14:00~・日祝は23:30まで・無休)
予算2,000円



“池袋「木々家五号店」 林田さんの店は基本に忠実!安くて美味しい新定番” への1件のコメント

  1. おのっち♪ より:

    土日祝日が14時からなら、ランチ抜きで散歩&銭湯の後に楽しめるね( v^-゜)♪

    さすがプロ、ありがとうございましたm(__)m

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